私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

宮より舟に乗り

2010-04-10 10:48:36 | Weblog
    

 広重が描いている「東海道 宮」には少なくとも3種類の絵がある様ですが、此処にあるのはその一枚です。
 宮。そうです。熱田神宮のある所なのです。
 此処にある広重の絵は、次の宿「桑名」に渡る渡し船の舟付き場「七里の渡し」があった付近の様子です。そこからあわただしく綱政侯の一行は舟に乗ったのです。その時の模様を次のように書き記されています。

 「十八日宮より舟にのりて海上を渡るに、しぐれ降り、かくして行衛もみへはかざりしに、浪より雲の出るやうになん侍れば

   曽古となく あをの海原 かきくらし
             しぐるる空に つづく白波」