私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

吉備津町内運動会

2008-09-21 22:31:10 | Weblog
 町内運動会がありました。町内体育会役員さんや子供会の人たちが中心となって選手を人選して今日に臨みました。沢山ある種目の中には対抗競争があり、各町内の精鋭選手が出て得点を争います。今年も、わが町内、向畑も幸先のよいスタートを切ることが出来ました。この分なら、ここ数年来の念願の優勝も今年こそ夢ではないと思って応援に演技に張り切っています。若いお父さんお母さんも子供の前で、懸命に自分の姿を投げ打つかのように現して頑張っています。
 プログラムが進むにつれて、昨日から心配されていた何か不安を暗示するような西の空からの怪しげな黒雲が音もなくこちらに立ち向かってくるではありませんか。そしてどこからともなく稲妻の光とともにゴロゴロという音さえも近づいてくるではありませんか。悪い予感が人々の中を流れます。
 ピヵーと、ものすごい閃光と共に恐ろしげな雷鳴もいよいよ空の真上で鳴り響きます。と、思った途端にぽつりぽつりと大粒の雨が落ちてきてテントの屋根を叩きます。いつのまにか空は真っ暗な不気味な雲で覆われてきています。と思うまもなく、運動場の向こうにある体育館の屋根を激しく鳴らしながら、雨が怒涛のように運動場で演技している選手にも、容赦なく襲いかかります。
 そこでプログラムは、それ以外の選択の余地はないぐらいに完全に停止されます。
 見る見る間に今まで競技されていた運動場は恰も怒涛渦巻く大河に変わりますす。
 ものの2、3分はあったでしょうか、演技も何もあったものではありません。数日来報道されている集中豪雨、将にそのとおりの、言い尽くされてはいますが、バケツをひっくり返したような大雨です。大会本部のあるテントも雨脚で煙るようにみえます。一瞬の静寂が流れます。途端に、バリバリという今まで聞いた事もないような異常の雷音が轟きます。子供達だけではありません、大人までも「きゃあ」というものすごい悲鳴。大会本部からの拡声器の声もでも止まります。
 雨脚はものすごく、テントの中まで、運動場を流れる水が容赦なく押し寄せてきます。
 豪雨は降り続きます。
 拡声器が大会の中止をがなりたてるように雨の中に響きます。
 「これなら仕方ない」
 と、参加者全員を納得させるだけの雷を伴う集中豪雨でした。
 大変な今日の集中豪雨でした。
 これで町内体育会が終わりました。なんとなくうら寂しい憂いを降り続く雨の中に残しながら。