私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

ゆうしで

2007-12-27 08:30:35 | Weblog
 松の落葉の「門松」の中にあった「ゆふしで」という言葉がありました。あまり一般的でないので、これも蛇足になりますが、ちょっと説明しておきます。

 「ゆふ」というのは、漢字で書けば「木綿」になります。楮(こうぞ)の皮の繊維で作った糸で、幣帛(へいはく)として、お宮さんで祈祷する時に使われるものです。また、「しで」とは「垂・四手」で、玉串や注連縄などたらす幣(ぬさ)につけるものです。
 
 高尚先生の文中に
 「此山里にては、しきみの木を門ごとにたてわたして、しめ縄ひきはへ、ゆうしでかけて、いとこうごうしくしなしたり」
 と書かれています。