私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

2007-12-13 22:25:55 | Weblog
 今年の言葉に「偽」が選ばれたという報道がありました。
 この「偽」について、高尚先生は「松の落葉」に書いています。このことは前に一度ご紹介しましたが、再び書きます。

 「いつわりを言って人をたぶらかせば、その時は『ああいい具合にいった』、と思うが、ついには自分自身を滅ぼす事になる、ということは世の例としてしばしば見える。このことから思うことは『心のまこと』ということが如何に大切だかよく分る。・・・・<人の身の行いは『まこと(信)』をむねとすべし>・・・・嘘偽りで人を騙しても、その時だけは非常に華やでときめいている様に見えるが、結局はその偽りが分り次第に衰えていくのが常だ」
 と。

 私事(ひとりごと);
 何時の世の中にも「偽」というものはあるのでしょうね。同じ事が毎回毎回繰り返されています。利口な人が大勢いそうなものですが。
 世の中さほど難しいものではないと思うのですが、『分っちゃいるけど止められない』のですね。
 また、ニュースを見ていると、人の言葉がこれほど薄っぺらなものであるということにも気付きます。これぞ「偽」の本質かなと、政治のトップの人たちの言と聞いてあきれ返っています。

 今年の言葉に『偽』を選んだ人は、果たして偽りがない人なのでしょうか、そのあたりを考えて、もう一度今年をゆっくり振り返りたいものです。