私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

塩と梅干

2007-07-08 09:46:48 | Weblog
 昨日、母の朝食について書きましたが、少々のお塩を入れたお粥の上に真っ赤に染まった梅干を載せて頂いています。赤と白の色合いも美しく
 「何時も、いい塩梅に煮えている、最高に美味しいよ」
 と、ご機嫌です。この塩と梅が、舌と目と心を楽しませ、彼女の元気の秘訣であるのかもしれません。

 さて、この塩梅と言う言葉について、わが高尚先生は「松の落葉」で、
 『昔はものを煮るのに、塩と梅との汁をいれ、又煮たるものにそそぎもして味をそふることにて、そのしるの加減のよしあしを、塩梅よしともあしともいへるなん」
 と、お書きになっています。醤油と言うものが発明されるまで使われていたようです。


 私事(ひとりごと);
 私は今年も梅干をつけました。地元で取れた梅(15kg)を使って12%の減塩漬けに挑戦しました。今、塩漬けした梅の上に紫蘇の葉を置いて(ただし、下から順に)、3日3晩の土用干しの時節が来るのを待っています。いい色に染まっているようです。
 塩漬けにした梅の内、やや小ぶりのは、洗ってそのまま醤油の中に入れて10日ほど置いて、今、食事ごとにいただいています。カリカリとして醤油味が滲みこんでとても美味しいです。これは私だけで、みんなは固いと言って口にもしませんが。
 なお、醤油が現在のように一般家庭で広く使われだしたのは、江戸に入ってからの頃からではと、思われます。