私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

明日は七夕様です。

2007-07-06 15:22:14 | Weblog
 明日は星祭の日です。我、吉備津様でも、何時頃からかはわからないのですが、拝殿の前に、笹を立てかけて、お参りした人達が、短冊に願い事を書いて吊るすような仕掛けがしてあります。子供だけかと思うと、結構大人の人も願いを書いて吊り下げています。

 この「星を祭る事」について、高尚先生の時代には、吉備津神社では、今みたいに七夕祭りをやってはいなかったのではと思われます。
 それは、「松の落葉」に、次のように述べられているからです。
  
 「ほしをまつることは、わがみかどのいにしへにさらになきことにて、よその国のわざなれば、仏をきらひたまへる同じたぐひに、伊勢にいます大御神(おおみかみ)これをいたく(大層)きらひたまうこそ。」
 天照大神は、このよその国の神を祭るのを大層嫌がったと言われております。だから、神の宮人だけでなく、一般の人も出来れば星祭はしないほうがいいとおっしゃっています。
 
 私事(ひとりごと)
 七夕祭は、わが国では、奈良時代孝謙天皇の時(755)、なお、余談なのですが、唐ではあの玄宗皇帝の時(751)、乞巧奠が始まっています。ちなみに、このとき童・少女が五色の紙を色紙に切って歌を書いて笹に結んで高く掲げて、七夕に手向けたとあります。
 奈良時代以降、宮中でも七夕祭りが行われたと記録にありますが、毎年行われるようになったのはどうも鎌倉以降ではないかと思われます。
 だから、吉備津神社でも、この七夕祭りの行事に参加しても、別にかまないわけですが、高霊天皇の皇子である大吉備津彦命をお祭りしてあるお宮さんなので、遠慮したらどうかとも思います。なお、高尚先生は吉備津様のことはなんとも申されておりません。念のために。