
これは先日の名久井農業高校。
日当たりにはもう雪はありません。グラウンドもこの通り。
いつでも名農生が飛び出してくるのを待っているかのようです。
さて名農は現在、生物生産科と環境システム科の2学科の農業高校です。
実は農業高校とは、ある意味かなりハードルの高い理系の高校。
なぜなら農業は、命をある生物を相手に様々な方法でアプローチするのですから、
科目「生物」「化学」の知識だけではダメで
生物との関係性を具体的に理解していなければならないからです。
名農生に人気の課題研究も、この力が根底になければとても楽しめません。
これってかなり高いハードルです。
でも名農生が理解できているのは、農業高校の独自な学習方法。
まずは体験を通して生物の不思議さを感じ、
後でその理由や仕組みを学んでいくというスタイルがあるからです。
元気に育たないと思って調べたら育苗用ポットがついたままだったとか、
肥料を与えすぎたらなぜか枯れてしまったのかなどの体験があるから
教科書に書かれていることがストンを理解できるのです。
体験と知識を結びつけて仕組みを理解したら、今度は実際に生物の命に
敬意を払いながら、こちらの意にそうようにお願いすることになります。
その醍醐味、そして次々と邪魔してくる環境変化に臨機応変に対応する面白さは
まるでアクションゲーム。機械製作や情報学習とは異なる楽しさです。
まるで名農はホグワーツ魔法魔術学校。
まもなく魔法魔術学校に全国からハリーたちがやってきます。
暑さ寒さも彼岸までといいますが、昨日から名残り雪が降り真っ白になりました。
今日は彼岸の入りです。
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