花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

柿の和三盆

2018年11月14日 | 
研究したアイデアを商品にしたらどのような反応を消費者は示すのか。
改善点はどこにあるのかなどマーケティングは商品開発にとって最重要なポイントです。
そんなマーケティングリサーチを行うのに名農祭は最適なイベント。
毎年、来場者に白いリンゴなどさまざまなアイデアを評価してもらっています。
新しい研究に取り組んでこなかった今年のチームですが
しっかり奥の手を準備していました。
それがこのオレンジ色のパウダーです。
実はこれは地元の名産「妙丹柿」のパウダーです。
昨年、メンバーの一人が収穫して提供してくれたものを
チームで乾燥し、パウダーにしてみました。
口に入れるとほのかな香りと甘み。
まるで和三盆のようなやさしい甘さです。
面白いことにだんだんと甘さが強くなってくる特徴もあります。
これが果糖の特徴。普段使っている蔗糖とはずいぶん違います。
チームは「柿糖」と呼んでいますが、問題は使い道。
今回はこの柿糖へのご意見をいただきました。
すると和菓子、洋菓子はもちろん、料理で使ってみたいとの声も多く寄せられました。
妙丹柿は渋柿なのでもっぱら用途は干し柿。
しかし高齢化の進んだ農村では収穫や皮むきはきつい作業です。
このパウダーは皮ごと乾燥させて粉末にするので大幅に手間が省けます。
県の試験場でポリフェノールを調査したらびっくり。
健康に良いといわれる黒糖の数倍も含まれています。
もしかしたら誰も見向きもしなかった渋柿がお宝になるかもしれません。
この研究は12月に校内で行われる発表会で
女子メンバーによってみなさんに披露される予定です。
もしかしたらこれがチームフローラ最後の研究となるかもしれません。
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ショップフローラのユニーク商品

2018年11月14日 | 
活動の展示だけしていてはみなさん見てくれません。
長年の経験からチームは展示会場で実験的な商品を販売し
お客様の誘導に努めています。
今年は「涙のでないタマネギ」の試食会を行いました。
ご覧の通り、生のタマネギを切ってそれを食べてもらうだけ。
ところが水でさらしていないタマネギを
みなさん美味しいと食べてくださいます。
子供たちも甘いと大喜び。
お母さんは「初めてタマネギ食べた」と喜んでいます。
このタマネギは刺激成分が出ないよう品種改良したもの。
数年前のイグノーベル賞を受賞した研究で誕生したタマネギです。
また今年は久しぶりにノンフライヤーを使って
フライドポテトを製造販売しました。
とはいってもショップフローラは普通の商品は売りません。
なんと赤、紫、ピンク、黄色の4種類の品種を
サイコロ状にしたカラフルフライドポテトです。
もちろん使った品種の特性や用途なども具体的に紹介しているので
みなさんジャガイモの味を比べて楽しんでいました。
ジャガイモといえばダンシャクとメークィンですが
実はそれ以上に美味しい品種は山ほどあります。
そんなチョッピリためになる商品を販売するのがショップフローラなのです。
主担当は二人の女子メンバー。
忙しくなると男子メンバーも応援に駆けつけてくれました。
これにて閉店ガラガラです。
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何でも売っちゃう

2018年11月14日 | 研究
水大賞のため、新しい研究に挑戦しなかった最後のフローラ。
したがって今年は名農祭で売る物がありません。
ところがSHOP FLORA はしたたかです。
なんと水大賞でつかった大量の水槽を売りに出したのです。
その数、なんと40個。
みんな5ヶ月ぐらいしか使っていない新古品です。
周囲の方は売れるもんだろうかと心配していましたが
2日間で25個ぐらいは販売したようです。
特に頑張ったのがJr.。
先輩の指導があったのか、常にお客様に声をかけています。
さらに会場からお客様が帰られる玄関まで運んであげるなど
気も利いています。
これから遠征が続くチームフローラ。
遠征費の足しにしたいと思います。
なお残った水槽は使いたい他の研究班に寄贈する予定です。
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