南部太ネギ

大盛況だった名農祭。
今年は例年よりお客様が多いような感じがしました。
みなさんのお目当は名農の新鮮野菜。
中には名農を代表する農産物「南部太ネギ」も
数量限定ですが生物生産科展に並びました。
甘く柔らかいネギですが栽培が難しく生産者が減り
気がつくとたった１軒の農家だけが自家用として
密かに栽培されているだけでした。
そんな在来種の危機を救ったのが生物生産科の野菜斑。
種を分けてもらっては栽培と採種、そして普及に努め
今では地元に再び生産農家を復活させるところまで成功しました。
数年前、東京の伊勢丹で１本なんと500円で販売したところ
飛ぶように売れたといいます。
またドラマティックな復活物語が注目され
TOKIOのメンバーも来町され鉄腕ダッシュで紹介されました。
柔らかすぎて現代の流通に乗らないという難点を
ここじゃなければ食べられないというセールスポイントとしてPR。
南部太ネギはますます人気が出ています。

暖簾をおろす

すっかり片付いた馴化温室。
久しぶりに温室でミーティングを行いました。
内容は今後の予定。11月のスケジュールを確認しました。
するとかなりのハードワーク。
まず3〜4日は名農祭、翌日は収穫感謝祭。
全校あげて農場で焼肉大会です。
そして9日は学校が準グランプリを祝って祝賀会を開いてくれます。
たくさんのお客様や先輩方もいらっしゃる予定です。
さらにその後は県外で開催される発表会のオンパレード。
東京、京都、横浜、仙台と毎週のように遠征します。
もちろんメンバーは入れ替わりですが
ついて行くこちらはいつもながらボロボロになりそう。
とはいっても彼らにとっては２年間の集大成。
戦う植物研究集団と呼ばれたチームフローラにとっても
これが最後の戦いとなるかもしれません。
悔いなく大暴れしてほしいものです。
さてきれいな温室に印象的なものが写っています。
黒い洋服ダンスのような栽培棚の上にある
赤地に白のTEAM FLORA PHOTONICS のサイン。
さっきまで外からわかるように温室の入り口に掲げていたものですが
すべての清掃が終わったので最後にみんなで取り外したものです。
暖簾も下ろし、帰る場所がなくなったチーム。
日本各地で最後の戦いに挑みます。

ゲストはレジェンド

１０分間のお別れパーティーの特別ゲストは初代のメンバー。
現在は本校の農場に勤務し、園芸科学科の草花部門を切り盛りしています。
チームのルーツは草花班。したがって困ったことがあると
いつも草花温室に行き、初代の先輩に相談しては乗り切ってきました。
そこで最後は先輩も招き、みんなでお礼をしました。
先輩がこの日のために来てきてくれたのが右側の初代Tシャツ。
チームは毎年、その年のビッグイベントをテーマにした
ユニフォームを作ってきましたが、すべてはこのTシャツが原点です。
現在、チームのロゴは、PHOTONICSの「I」の文字だけ色を変えるのが普通です。
これには理由があります。初代メンバーのTシャツをみてください。
初代のロゴは「I」の文字がLEDの形。
草花とLEDを使った研究に取り組もうという心意気が現れています。
このようにロゴひとつとってもストーリーがあり面白いものです。
さて左はチーム最後の正式ユニフォームとなったもの。
国際大会に出場するのでTEAM JAPAN という文字が
背中にバックプリントされています。
初代Tシャツとまさに日本を背負って立った最後のシャツ。
10年の歴史が流れています。