花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Farewell Party は Happy Halloween

2018年11月02日 | 研究
本拠地である馴化温室の大掃除も
なんとか10月中に終わったチームフローラ。
よほどのことがないともうここに来ることはないかもしれません。
そこで掃除の最後に温室で10分間のお別れパーティーとなりました。
とはいってもあるのはハロウィン用のお菓子だけ。
飲み物もありませんが、みんなきれいになった温室の
テーブルを囲みながらしばし思い出にひたりました。
普通、メンバーがこの温室を使い始めるのは課題研究が始まる2年生から。
つまり思い出の期間は2年ですが、最終メンバーの3名は違います。
まず2名は1年次からJr.として研究をスタート。
彼らは環境システム科だったので、
2年次になるとそのままチームフローラの仲間入り。
3年次ではストックホルムまで行くことができました。
そういえば前回、ストックホルムに行ったメンバーもJr.出身でした。
もう一人の女子はそれ以上の経験を持っています。
チームは地元の中学生に農学の楽しさを知ってもらおうと他の研究班に呼びかけ
2010年からアグリサイエンスという公開講座事業を実施してきました。
彼女は中学2年次からチームの講座に参加。
よほど楽しかったのかなんと3年次になってもまた参加。
名農に入学しても1年次からJr.として研究に加わったので
なんとチームとのおつきあいは5年にもなります。
普通のメンバーより何倍も濃い思い出があるはずです。
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旅の思い出「温室は会社」

2018年11月02日 | 研究
実験に使った様々な測定器や資材の片付けが終わった馴化温室。
昔、この温室を会社と呼んでいるメンバーたちがいました。
結成まもない2010年頃です。
というのは初代がチームを結成する際、
高校発のベンチャー商品を作りたいという目標があったからです。
光や植物の特性を引き出し、新しい技術や商品を開発して特許を取る。
こんな大きな野望を持って活動はスタートしたのです。
したがって彼らにとってはこの温室は夢を生み出す会社。
この10年間で白いりんご、光で草花の伸長制御する技術、
作物のポリフェノールを増やす技術、
そして最近では水中植物工場など多数のアイデアが形になりました。
その度にいろいろな方から特許や実用新案取得を勧められましたが
残念ながら当事者が研究に携わるのはわずか2年間だけ。
特許出願するうちに卒業してしまううえ
費用の問題もあって実現できませんでした。
しかし温室をチームと呼んでいたメンバーが開発した
マイクロバブルによる除塩技術は、関東の造園屋さんたちがボランティア団体を作り
震災後、岩手県の小中学校の樹木復活に広く活用されました。
特許取得を目指さなかったからこそ震災後すぐ、
多くの人の役に立てたのだと彼らは胸を張って話します。
収納コンテナにはみんなの夢が今も詰まっています。
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