美味しいミカンは渡さない！

冬休みですがレポートをまとめに出校してきた２年生。
レポート提出のご褒美は用意しておいた温州ミカン。
でもただ食べるのではなく、役に立つ豆知識を伝授しました。
美味しいミカンの見分け方です。
いろいろな判断法がありますが、伝授したのは見ただけでわかる方法。
ミカンの肌には油胞（ゆほう）という粒々の点があります。
この粒の中にはミカンの香りなどエッセンシャルオイルが
詰まっているのですが、判断する基準はこの油胞の密度。
選ぶなら大きな油胞があらく存在するものではなく
細かい油胞が高密度で存在するミカンを選んでください。
あらい方が一般に大味、細かい方がインパクトが強い味です。
甘さ、酸味がしっかりしているので美味しいと感じる場合が多いようです。
ただし本当に美味しいかどうかは本人の好み。
ぜひ家のミカン箱をひっくり返して探してみてください。
極端に油胞密度の違う２種類を食べ比べてみるとよくわかるはずです！
「ミカン食べる人！」と聞いた時、みんなが手を挙げたら
ぜひこの方法でご自分の美味しいミカンを確保してはいかがでしょうか。

板囲い

名農では冬の足音が聞こえてくると雪囲いをします 。
日本海側の豪雪地帯と違ってこちらの雪は多くありませんが
春先降る雪は湿って重いため枝が折れる可能性があります。
それを防ぐために毎年行っているのです。
もちろん雪吊りなどは装飾として美しいというのもあるかもしれません。
さてそんな名農に新しい雪囲いが出来ました！
すのこを切り妻屋根状にして
ずらりと並べたように見えるこの雪囲いは「板囲い」といいます。
縄で作る雪吊りなどと比べて経費はかかりますが
もっとも強い形だといわれています。
したがって特に大切な樹木などにはこの板囲いを用いるそうです。
しかし名農で板囲いされた樹木は特に貴重な樹種ではありません。
なぜ板囲いをしたのでしょうか？
ここは農業学校、名農生はいろいろな技術を学ばなければなりません。
特に造園業を目指す人にとっては
農場の先生が作ってくれる各種タイプの雪囲いこそが
名農生にとって最高に素晴らしい生きた教材。
この板囲いは雪から樹木を守るだけでなく
名農生の夢を育てる目的もあるようです。