花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

食いしん坊の保護活動

2012年12月05日 | 学校
光による柿の渋抜きに挑戦して3年目。
とうとう安定して渋抜きができるようになりました!
昨年までクリーンベンチ内で処理していましたが、
今年は「まな板殺菌器」を使い、紫外線強度を昨年の2倍にあげました。
今では、見ただけでほぼどの柿の渋が抜けているか分かります。
先日、2年生や先生方に試食してもらましたがその美味しさにびっくり。
干し柿でわかるように、そもそも妙丹柿は甘くねっとりとした粘質の果肉が特徴ですが
水溶性タンニン(渋)により、味がかき消されていました。
ところが光によってタンニンを不溶性に変えると
本来の優れた味がこのようにあらわれてくるのです。
食べ方もキウイのようにスプーンで手軽に食べられます。
これは小ぶりという欠点を長所に変える発想で、昨年のテクノ愛でも高く評価されました。
きっとシャーベットにしても美味しいはずです。
消費されなければ農村に残る伝統食材を後世に残すことはできません。
高齢化の進む農村の労力軽減を図れるこの技術はきっと役に立つはずです。
野菜班は鍋用食材として絶滅しかけた在来種「南部太ネギ」を保護しようとしています。
「食べることで絶滅から救う」これも立派な保護活動です。
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妙丹柿

2012年12月05日 | 学校
南部町は冬を迎えています。
葉を落とした木々が増えてくると急にこのオレンジ色の実が目立ってきます。
この地域特産の「妙丹柿」で別名「南部柿」ともいいます!
しかし残念ながら渋柿のため、収穫された柿のほとんどが干し柿にされます。
お湯で脱渋すると果肉が柔らかくなりすぎる、焼酎だとアルコール臭が残る。
キウイほどの小ぶりなのでドライアイスで渋を抜くほどコストをかけたくない。
そんな理由から美味しい柿なのですが、食べる人が激減しています。
このように今の時期に残っている柿はおそらく放置されたものでしょう。
チームは一昨年から光による柿の渋抜きに挑戦し
2年目の昨年、テクノ愛でみごとグランプリを受賞しました。
しかしまだうまく抜ける時と抜けない時があり技術確立とまではいきませんでした。
そこで今年の2年生が研究を引き継ぎ、確実性を高める研究に挑戦しています。
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