日本バプテスト大阪教会へようこそ!

教会設立73年 都会と下町とが交差する大阪のどまん中にある天王寺のキリスト教会 ぜひお立ち寄りください!

巻頭言

2008-08-27 14:43:57 | メッセージ
「モンスター・ペアレント」 M・Y

モンスターとは怪物ということです。怪物のような親が学校にお越しになって自分の子供が原因で起こした「問題行動」の責任は自分の家庭ではなく学校にある、とまくし立ててくる親の事を指します。私は現場で37年間、貴重な経験をさせてもらった者です。
応用問題が起こると、学年担任が集まって一緒に善後策を練るのです。手に負えない深刻なものや、一過性のものもあります。生活指導上の厄介な問題には家庭訪問をして親御さんとお話をすることになります。その事で、教師が「登校拒否」で休職あるいは辞職した同僚仲間がいました。一例を申しますと、父親は弁護士をしておられたのですが、専門はまさに「登校拒否」を手がけている方でした。ご自分の専門分野であるのに、自分の娘が登校拒否になるなんて、父親は夢にも思わなかったし、自分の職業柄からプライドが許さない。所謂、モンスター父親です。世の中というのは、甘いものや辛いものが混在しています。現実とは厳しいものなのです。その、登校拒否をした生徒は、残念ながらついに学校をやめて田舎の学校に転校しました。田舎に住んでおられるお父さんの親元で娘は親と離れて、自分のやった行動を振り返る時間をもちました。また、親の有難味も味わったのです。そのところから彼女は再出発しました。自分さがしの旅をして暖かい祖父母の家庭で自分の存在を見つけたのです。ロシア文学の作家トルストイの作品で「アンナ・カレーニナ」の最初の言葉は次のことばではじまっている。「幸福な家庭はすべてよく似かよったものであるが、不幸な家庭はみなそれぞれに不幸である。」
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