日本バプテスト大阪教会へようこそ!

教会設立73年 都会と下町とが交差する大阪のどまん中にある天王寺のキリスト教会 ぜひお立ち寄りください!

巻頭言

2006-12-21 09:35:30 | 教会案内
「どこへ行こうとしているの?」 

今週、国会において「防衛庁を防衛省に昇格させる改正法案」と「教育基本法の改正法案」が成立してしまった。これまで連盟や教会でも様々なかたちで反対の署名や抗議声明などの運動が重ねられてきたが、非常に残念である。
教育基本法改正に先がけるかたちで国旗・国家法が成立し、教育現場において「国家への忠誠心」が強制され個人個人の思想信条の自由が奪われ問題となっているが、教育基本法の改正はさらにこの流れに拍車をかけることになるだろう。かつての軍国主義の時代に舞い戻っていくようだ。
この先は間違いなく「憲法改正」という本丸に向かい、非戦・戦争放棄を謳う平和憲法の改悪、集団的自衛権・武力行使が可能な「戦争のできる国」を目論んでしていることは明白である。そのためにハードな面では軍事力や国防の強化、ソフトな面では国家による心の教育、「国家への忠誠心」を強化・促進する必要があった。
今回の「防衛省への改正」と「教育基本法の改正」はまさにこういった一連の動きの中で成立している。市民の意志や教育現場の声をまったく無視したかたちで安易な採決がなされた事を決して許してはならない。教育基本法の改正後に予想される「国」への忠誠と奉仕の強制の動きに、私たちはあくまでも聖書のみ言葉・キリストに従っていく者とされていきたい。今後の国政の動向を見張りながら、祈り続けることにうみ疲れることなく、祈りを結集していくことが求められている。
平和の主よ、来たりませ!(俊)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

巻頭言

2006-12-11 12:13:55 | 教会案内
「アドヴェント(待降節)を迎えて」 
 
アドヴェントはラテン語由来のドイツ語で「到着」です。一年が終わりに近づくこの季節に待降節を迎える幸を思います。これは年末の風物詩ではなく、神さまからの呼びかけです。かつてベツレヘムの闇の中に光としておいでになった神の御子の事実は再び光として私たちの中に「到着」されるキリストを胸おどらせて待つ思いにさせます。クリスマスを待つ4回の日曜日を待降節1,2,3,4週目という風に数えます。毎週主日に一本ずつ灯して待つことを象徴する飾り付けがアドヴェントクランツです。このローソクにそれぞれ預言者、ベツレヘム、羊飼い、御使いのように名前をつける国もあります。預言者は御子が生まれることへの希望、ベツレヘムは粗末な境遇の中で生まれた救い主、羊飼いは御子を迎える喜び、御使いは神からの知らせ、という象徴です。 それぞれキリストに対する敬畏の気持ちから、信仰、希望、愛を表し、3本目だけバラ色のもので、この日は「よろこびの日曜日」と呼んで5本目は白または金色のローソクを中央に立てる風習としてあるようです。
「キリストは、人間が存在するかぎり、我々のもっとも身近な隣人として、神を通して我々に呼びかけたり、語りかけたり、さまざまな要求をする者として、この世を歩みたもう。このことこそが待降の使信のなかで最も重要なことであり最高に喜ばしいことなのである。キリストは人間の姿をとって、我々のただ中に生きたもうのである。」
ディートリヒ・ボンヘファー                        (M.Y.)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする