酔眼独語 

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小泉さん、麻生クンを笑えるか

2009-02-13 04:59:53 | Weblog
 議席はせがれに譲ることを決め、自身はオペラや歌舞伎三昧かと思っていた小泉純一郎くん、いやー意気軒昂ですね。「小泉改革危うし」ということで再び立つ、ですか。それにしても、下のコメントには笑ってしまう。

 《自民党の小泉純一郎元首相は12日、党本部で開いた郵政民営化推進派の会合で、麻生太郎首相の民営化見直し発言を「怒るというよりも、笑っちゃうくらい、ただただあきれている。首相の発言に信頼がなければ選挙は戦えない」と強く批判した。

 小泉氏は首相が早期成立を求める、定額給付金の財源に関する2008年度第2次補正予算関連法案に関しても「この法案が3分の2を使ってでも成立させなければならない法案だとは思っていない」とし、衆院再議決に慎重な考えを表明。首相発言を念頭に「あのとき賛成したが、実はそうじゃなかったと言いたくない」と再議決での造反の可能性を示唆した。

 表だった発言を控えてきた小泉氏の痛烈な首相批判は、党内の「麻生離れ」に拍車をかける可能性があり、国会審議が一段落した段階での「麻生降ろし」につながるとの見方も出ている。

 小泉氏は「首相の方針に批判的な意見を若手が出すと、執行部は『後ろから鉄砲を撃つな』と抑え込む。しかし最近の状況は(次期衆院選で)戦おうとしている人たちに首相が前から鉄砲を撃っている」とも指摘した》=共同=

 笑っちゃうくらい、ただただあきれる発言を繰り返したのはどなたでしたっけ。「自衛隊が活動しているところが非戦闘地域だ」「人生いろいろ、会社もいろいろ(民間会社在籍時の勤務実態を問われて)」「これくらいの約束、守らなくてもどうってことない(国債発行枠オーバーを追及されて)」…。小泉劇場の名せりふは、麻生君の比ではない。

 なぜ、小泉がしゃしゃり出てきたのか。中川秀直に泣きつかれたというより、自分の血が騒ぐんだろうなあ。港の親分だった爺様の血を引くこの方は、本来が騒動師だ。政局になるとうきうきするタイプの人物である。

 小泉がうごめきだしたということは、近々、誰かが何かを仕掛けるという伏線のような気がする。最もあり得なさそうで、でもひょっとすると、と想像するのが「小泉ワンポイント復活」である。予算を通して麻生は降ろす。選挙は小泉を押し立て「大胆な改革で未曾有の危機を乗り切ろう」とアジリまくる。

 派遣切りをはじめ、小泉改革の負の遺産に対する批判は高いが、何といっても小泉人気である。自公で3分の2とまではいかなくても、過半数ぐらいは維持できそうな気がする。

 もっとも、参院少数派で衆院の3分の2を失う事態となれば、議案は何も通らなくなる。悪夢のシナリオだなあ、やっぱり。

 
コメント
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