酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

あの「商工ファンド」が再生法申請だって??

2009-02-24 05:07:28 | Weblog
 「目ん玉売って金返せ」「肝臓売れや」などの強引な借金取立てで“一世を風靡”した旧商工ファンド、現SFCGが経営に行き詰まり、民事再生法の適用を申請したという。


 《商工ローン大手で東証一部上場のSFCG(旧商工ファンド)は23日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されたと発表した。負債総額は3380億4000万円で、帝国データバンクによると今年最大の負債額という。貸金業法改正で利息制限法の上限を超える「過払い金」の返還請求が相次いだことや、世界的な金融危機の影響で資金調達も難航し、経営が行き詰まった。今後はスポンサーを探し、再建を図る方針》=毎日jp=

 
 外国のハゲタカファンドも舌を巻きそうなあこぎな会社が、社名を変えて東証に上場し続けていること事態が奇跡である。それだけこの資金への需要があったということだ。バブル崩壊以後の貸し渋りが、商工ファンドや日栄(現ロブロ)などの暴利貸し金業を太らせた。ここでも、銀行の罪は大きい。

 まさか、こんな会社の再建に名乗りを上げるところはないと思うが、蛇の道は蛇である。素人には分からないうまみが潜んでいるのかもしれない。同時に、潰すと問題点も生じる。多くの訴訟を提起されている「過払い金」の返還がストップするのが第一点だ。逃げ得を許さない枠組みをどうつくるか。

 二点目は、こんな金貸しでも頼らざるを得ない会社が存在するという点だ。ごく普通の会社が、いきなり運転資金のショートを起こす時代だ。とっさの時に、商工ローンを頼る道が狭まる。健全な方向ではあるが、会社を潰してはどうしようもない。

 それにしても、SFCG破綻額が3300億円で今年最大とは…。

 
コメント (1)
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