酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

ワクチン、お先にどうぞ!!

2021-02-25 15:39:13 | 社会
医療従事者へのワクチン接種が始まってい1週間が経つ。いまのところ重篤な副反応はなく、とりあえず順調に進んでいるかに見える。が、問題は山積しているらしい。ファイザーなどワクチン提供者と日本政府で交わされた契約の内容がはっきりせず「いつ」「どれぐらいの量が」入ってくるのかが分からない。担当大臣の河野太郎も「ゆるゆると」などと遅れは必至とにおわせている。これで「人類がコロナウイルスに打ち勝った証として東京五輪を開催したい」(菅義偉)というのだから、恐れ入る。

 高齢者への接種がいつになるか注目されていたが、政府は4月12日開始と決めたらしい。

 《菅首相は24日、新型コロナウイルスワクチンの65歳以上の高齢者向け接種について、4月12日から開始すると表明した。当初はワクチン数が限られるため、全自治体に行き渡って接種が本格化するのは26日以降となる見通しだ。
 4月12日からの接種開始に向け、政府は4月5日の週に全都道府県へ計約5万人分を配送する。続いて、12日の週と19日の週にそれぞれ約25万人分を追加で配送する。対象となる高齢者は約3600万人に上るため、開始後は限定的な接種となる予定だ。河野氏は「どの市町村で接種を行い、どう配分するかは都道府県に調整をお願いしたい」と述べた》=25日読売online=..

とりあえずここまでは目途がついたということだ。だが、65歳以上の高齢者は3500万人もいる。週25万人分程度では1回打ち終わるのに5か月近くかかる計算になる。2回接種なら年末まで掛かるかもしれない。そのうちモデルナのワクチンも
提供されるだろうからもう少しペースは上がりそうだが、国民全体に行き渡るとなると気の遠くなる話だ。

 気になるのはワクチンの接種順位である。医療従事者から始めるのはいい。だが、高齢者からというのはどうだろう。河野太郎は「100歳以上からスタートして年代を下げるのか…」と述べるが、できの悪い冗談にしか思えない。

《河野太郎ワクチン担当相は21日のNHK番組で、新型コロナウイルスワクチンに関し、4月中に予定する65歳以上の高齢者への接種は地域や年齢が限定されるとの見通しを示した。米製薬大手ファイザー製ワクチンの生産能力の強化が5月にずれ込み、「4月までは非常にワクチンの供給量が限られる」と説明した。

 河野氏は、高齢者の接種について「どこの自治体で始めるか。最初は、例えば100歳以上からスタートして年代を下げるのか。あるいは施設の高齢者を優先するのか。各自治体がいろいろ想定している」と説明。「少しずつ始めて、ゆっくり拡大したい」と語った。大都市では、目標とする2カ月と3週間での接種終了は難しいと指摘した》=22日 sankei.com=

 当方は間もなく後期高齢者という範疇に入るが「ワクチン接種は後回しで結構」と考えている。むしろ若い人から順に打つべきではないのか? 重篤化しやすい高齢者からというのは医療現場の発想としては理解できる。しかし、80、90の年寄りは行動範囲が狭い。いわんや100歳老においておや、である。感染リスクの低い高齢者より、行動範囲が広く感染しても症状が現れないことも多い若者から先に打つ方が理にかなっているのではないか。首都圏、関西圏、中京圏と福岡に在住する18歳~50歳から摂取するーこれでいきましょう!! 大都市圏の流行を鎮静化させることを最優先にすべきだ。

 当方は国産の不活化ワクチンが出てくるまで待つ気満々です(笑)
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困った時代だなあ?!

2021-02-16 15:42:57 | スポーツ
 どうにも困った時代になったようだ。日本陸連が選手の身長、体重を非公表にすると発表したのだ。個人情報の保護が理由だという。

《日本陸連は15日、個人情報保護の観点から選手の身長、体重を非公開にすると発表した。

主に女子選手の数値について、インターネットなどで「誹謗(ひぼう)中傷や誤った情報の拡散などが度々問題視されている」とし、情報の収集も控える。女子選手の無月経や骨粗しょう症が問題となっている中で身長、体重から算出されるBMI(体格指数)などの情報が独り歩きしていることも理由に挙げている。

世界陸連の公式サイトでも非公開に変更されており、日本陸連も「大会運営上、必要な要素ではない」と判断した。加盟団体などには身長、体重の情報収集、各媒体への掲載は基本的に控えるよう通知した》=日刊スポーツcom=。

 陸上の女子選手を狙ったきわどいアングルの写真などがネットに出回り、対策が強化された矢先だ。身長、体重の数値で女子選手のことをあれこれ言う輩がいるのは確かだろう。しかし、それで体格に関するデータを非公表にするというのはいささか短絡的ではないか。世界陸連も公式サイトでも非公表だそうだから、これが世界標準ということなのか?

 コンマ何秒、何センチを争うのが陸上だ。そうしたとき、勝負とは別にアスリートの身体的特徴もドラマを演出する大きな要素の一つだ。

 身長175センチの選手が2m25㎝のバーを跳び越す。195センチの選手もクリアした。この時、私は頭上50センチを超えた175の選手に肩入れする。ほっそりしたやり投げの選手が力士のような選手に投げ勝った時、多くの観客が快哉を叫ぶのではないか。

 身長、体重のデータは「大会運営上、必要な要素ではない」というのはその通りだろう。だが、競技を見る側に立った配慮とはいいがたい。しかも「媒体への掲載も控えるよう」通知したとは…。こんな通達を出すより、選手の個人情報をだだ洩れに垂れ流す増田明美の指導でもしたらどうか。ほんと、困った時代、困った団体だねえ。
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有森か山口なら…

2021-02-12 15:59:18 | スポーツ
「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」との発言が国内のみならず海外からも大ひんしゅくを買った森喜朗、「辞める気はない」との強気も崩れ、12日正式に辞意を表明した。

 《東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)=元首相=は12日、自身の女性蔑視発言の責任をとり、辞任を表明した。この日午後、都内で開かれた理事と評議員らによる合同懇談会の冒頭で「今日をもって会長を辞任する。大事なことは、オリンピックを7月に開催すること。私がいることで諸準備の妨げになってはならない」などと述べた。

 森会長は11日、評議員で元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(84)に就任を打診していたが、退任する森会長自らが後継を指名することに「密室で決まっている」などの批判の声が高まっていた。12日の冒頭の発言では川淵氏への言及はなく「皆様の率直な意見を頂いて、この会が意味のあるものにして欲しい」と述べるにとどめた》=asahi.com=


 開催そのものが不透明感を増している東京五輪はその運営主体のトップ人事が迷走、いよいよ八方ふさがりになってきた。今日中に後任が決まるのかどうか。「組織委は政府とは別の法人」(菅首相)と傍観していた官邸が急に後任人事についてあれこれ言いだしたのも不可解だ。火中の栗というか貧乏くじというか、どなたがなるにせよ前途はいばらの道だ。

 当面最大の問題は後任である。一部には五輪相の橋本聖子という声がある。川渕よりは数段ましだろうが、さて。

 若い人、女性という選択は当然だろう。83歳から84歳へのリレーではトランプ→バイデンを笑えない(w)。若いスポーツ人なら思い浮かぶのは前スポーツ庁長官の鈴木大地、女性なら有森裕子や山口香が思い浮かぶ。当方の一押しは有森かなあ。権威にひれ伏さない強さがあるし、競技への考え方もしっかりしている。山口もいいが、五輪の実績という点で少し足りないかな。

 もうふた昔も前、日本財団の会長だった曾野綾子と自転車振興会の会長・下重明子が対談で「男どもはどうにもならなくなると女に泣きついてくるのよね」などと語っていたのを思い出す。開催の可否も含めてにっちもさっちもいかなくなった東京五輪、女に泣きついてみましょうか。
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