酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

「アマ」は小保方押し??

2014-04-10 09:26:46 | ニュース
 STAP細胞論文での不正が指摘された小保方さんが、9日記者会見、理研に反論した。体調は「絶不調」だというが、取り乱すようなところはなく、むしろ気丈ささえのぞかせた。

 ことは最先端科学だけに当方には当否はさっぱり分からない。ただ、ノーベル賞級ともいわれる大発見に関する論文に付けた画像などが「取り違えただけ」と説明されても、納得はしかねる。

 理研の説明と小保方氏の会見、どちらが正しいかは置くとして、印象は小保方氏の方がいいと感じる。男女、年齢などでこの印象は変わるかもしれないが、理研の会見は「弱いものいじめ」の感が拭えない。直属の上司にも当たる人物が、しゃあしゃあと「不正があったと言わざるを得ない」などと断罪するのを聞くと、この組織はどうなっているんだと思う。

 この「事件」で思い出したのが中島敦の小説「孤憑」である。

 舞台は未開の某所。主人公はなまけものの中年男である。ある時から、この男は人々を惹きつける譫事を口にするようになる。宇宙や森や生き物たちの話から、村の長老の秘め事まで…。この男の話を聞くために仕事をほっぽらかす若者まで現れ始め、長老たちはこの男の抹殺を企む。「こいつは少しでも村の役に立ったか」。

 男のもとに食べ物を運ぶ者はいなくなる。長老たちは卜占で男の処刑を決める。フツフツと煮えたぎる鍋に見える肉は、切り刻まれた男であった。

 理研村で妙なる歌を奏でた小保方氏、用無しとなったら「鍋の中」という運命かも…。
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