酔眼独語 

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2016年五輪、東京の目は消えた?

2009-02-10 06:05:46 | Weblog
 新銀行東京の泥沼にはまり、築地市場の汚染にまみれて進退窮まった感がある石原慎太郎東京都知事がまたまた「鉄槌」を食らわされた。2016年五輪東京招致の頼みの綱としていた国会決議を得る見通しが断たれたのだ。これを奇禍として、立候補を辞退されてはいかがか。もちろん五輪候補のことですよ。


 《衆院議員運営委員会は9日の理事会で、2016年夏季五輪・パラリンピックの東京招致を目指す決議案について、10日には本会議を開かず、同決議案の採択を見送ることを決めた。

 与党は10日の採択を求めたが、民主党が「党内の結論が出ていない」と難色を示した。東京五輪招致委員会は、国際オリンピック委員会(IOC)に提出する「立候補ファイル(開催計画案)」に国会決議を盛り込む意向だったが、計画案提出期限の12日までに国会決議案が採択される可能性は、ほぼなくなった 》=毎日jp=


 こんなことでめげていては、日本男児たる石原の名が泣く。といったかどうか知らないが、慎太郎節は健在のようだ。

 《東京都の石原慎太郎知事は9日、2016年夏季五輪の東京招致を推進する国会決議の採決に難色を示す民主党について「政局があんな形で混乱しているが、この問題を政局の中の道具に使っている。こっけいな話」と批判した。石原知事が会長を務める東京の招致委員会と競技団体との会合でのあいさつで述べた》=日刊スポーツcom=

 困ったときに頻発する例のせわしない瞬きを繰り返しながら吼えたのだろう。

 東京が今年落ちたとして、福岡や東京が2020年に立候補できるか。大阪、名古屋は一回の落選で諦めた。五輪招致に大義がないから、二度三度と手を上げることができないのだ。

 2016年五輪が東京で開催されるようなら大国・大都市五輪の方向性は決定的となる。北京-ロンドン-東京。次はニューヨークですか。
 
 2016年にはシカゴ、東京、リオデジャネイロ、マドリード、バクー、プラハ、ドーハの7都市が立候補していたが、昨年6月の一次選考でバクー、プラハ、ドーハは落とされた。残ったのはOECD加盟国か地域大国に属する都市である。

 オリンピック旗に印された五輪のマークは五大陸を象徴しているとされる。ならば、まだ一度も五輪が開かれていない南米やアフリカの都市を優先すべきだ。今回選ぶならリオということになる。

 でもその目は薄いらしい。マドリードはロンドンに次ぐ欧州開催で、バルセロナから24年、シカゴはアトランタから20年だ。前の開催から半世紀以上となる東京が有力に見えるが、シカゴにはオバマの風が吹く。10月のIOC総会時点で経済状況がどうなっているかもポイントだ。

 オリンピックは発展途上国で開催されてこそ意義がある。金儲け第一のIOCは意義や大義などへのカッパなのだろう。だから、シカゴだって?

 
コメント
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