来年行われるロシア大統領選挙は、早くも結果が出たようだ。首相と大統領が入れ替わることで決着がついたというのだ。なんとも不思議で恐ろしい国だ。
《ロシアのプーチン首相(58)は24日、政権与党「統一ロシア」の党大会で、メドベージェフ大統領(46)から来年3月の大統領選の党候補として推薦され、これを受けて、出馬の意向を表明した。有力な野党候補がいないことから、プーチン首相の08年以来の大統領復帰が事実上決まった》=25日・毎日jp=。
プーチンの力の源泉はどこにあるのか。出身母体であるKGBの流れを汲む連中や軍、公安機関など陰謀と暴力のにおいが漂う。ポリトコフスカヤ事件をはじめ、プーチン近辺を探っていて「始末」されたジャーナリストは何人に上るのか。獄にぶちこまれた政敵も多い。とても民主国家と呼べる政体でないのは明らかだ。
プーチンが大統領に復帰することで、強権支配はさらに加速しそうだ。アメリカの凋落をいいことに、軍事面でも手を広げてくると予測される。原油価格が高騰し、ガスの生産能力向上が「強いロシア」を後押ししている。
以前ロシアの知人に「プーチンは何になりたいのか」と尋ねたことがある。即座に「ダントツのオルガリヒさ」との答えが返ってきた。オルガリヒとは新興財閥のことである。プーチンは単なるオルガリヒではなく、権力も名誉も金も手に入れたい。早い話が皇帝になりたいのだという。
プーチンの支持母体である「統一ロシア」は下院の7割を占める。年末の選挙でも大きく議席を減らすことはないだろう。一党支配と独裁的な指導者。ロシアはいつか来た道をたどろうとしているように見える。
《ロシアのプーチン首相(58)は24日、政権与党「統一ロシア」の党大会で、メドベージェフ大統領(46)から来年3月の大統領選の党候補として推薦され、これを受けて、出馬の意向を表明した。有力な野党候補がいないことから、プーチン首相の08年以来の大統領復帰が事実上決まった》=25日・毎日jp=。
プーチンの力の源泉はどこにあるのか。出身母体であるKGBの流れを汲む連中や軍、公安機関など陰謀と暴力のにおいが漂う。ポリトコフスカヤ事件をはじめ、プーチン近辺を探っていて「始末」されたジャーナリストは何人に上るのか。獄にぶちこまれた政敵も多い。とても民主国家と呼べる政体でないのは明らかだ。
プーチンが大統領に復帰することで、強権支配はさらに加速しそうだ。アメリカの凋落をいいことに、軍事面でも手を広げてくると予測される。原油価格が高騰し、ガスの生産能力向上が「強いロシア」を後押ししている。
以前ロシアの知人に「プーチンは何になりたいのか」と尋ねたことがある。即座に「ダントツのオルガリヒさ」との答えが返ってきた。オルガリヒとは新興財閥のことである。プーチンは単なるオルガリヒではなく、権力も名誉も金も手に入れたい。早い話が皇帝になりたいのだという。
プーチンの支持母体である「統一ロシア」は下院の7割を占める。年末の選挙でも大きく議席を減らすことはないだろう。一党支配と独裁的な指導者。ロシアはいつか来た道をたどろうとしているように見える。