酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

岩隈はわがままか

2009-04-27 05:41:04 | Weblog
 勝っても、好投してもぼやかれるんじゃあ、岩隈もたまらないだろう。楽天の野村監督が25日、7回を無失点で抑えて降板した岩隈をボロクソにこき下ろしている。

 《勝ちゲームが黒星にすり替わった。4点差を追いつかれた末の延長11回サヨナラ負け。楽天の野村監督は、7回まで無失点と好投しながら降板を申し出た岩隈に集中砲火を浴びせた。

 「ひじが張ったとか言ってきたらしい。エースがあれじゃ困る。痛いかゆいはオレには分からんけど、投手は闘争心。普通はマウンドから降りたがらないものだけどな」

  せめてあと1イニング、岩隈が投げてくれていたら-。誰もがそう思ったからこそ、エースは自分を責めた。「きょうの負けは岩隈にあり、と書いておいてください。どうせそう言われるので」。球数は93。今季登板した3試合は59、92、97と1度も100球を超えていない。「シーズンは先が長いので無理をしないように」。自らの体をいたわった結果、チームの勝利と自身の3勝目がするりと手元からこぼれ落ちた。

 勝てば通算1500勝にリーチがかかっていた野村監督は「負けに不思議の負けなし。縄をかけてくれる? 首つりたいわ。きょうは寝付けないよ。あした一睡もしないで(球場に)来るぞ」。怒りにまかせて、半ば自暴自棄になっていた》=中日スポーツ=


 26日のTBS「サンデー -モーニング」で張本も「岩隈に喝ッ」とおかんむりで、「エースなんだから最後まで、せめて8回までは投げなくちゃあ」と厳しかった。

 野村、張本とも70前後の爺さんである。意固地でプライドが高く、古い野球観から抜けられない(そこが良さでもあるのだが…)。日経で野球コラムを書いている豊田(泰光)なら、何と言うだろう。

 岩隈は楽天に移籍した05年から、3年間は故障がちで肩の手術も経験している。「次に壊したらおしまいだ」と恐怖感があっても当然だ。WBCの疲れもある。もう少し暖かくなれば、完投もできるようになろだろう。

 25日の負けは、ベンチとブルペンの継投ミスだ。結果論で無失点投手をけなすようじゃ、名監督とはいえない。野村の発言が岩隈の奮起を促すためだとしたら、これも考え方が古すぎる。こういうくさされ方をして、いまどきの若者がその気になるわけがない。

 あれこれ文句を言い、ぼやきまくって新聞記者を喜ばせ、「野村語録」に箔をつけようという魂胆が透けて見える。そろっと引退を考えたほうがいいでしょう。
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さて、草なぎクンの処分はどうなる

2009-04-25 09:53:09 | Weblog
 朝日新聞の連載漫画「地球防衛家の人びと」(24日夕刊、25日朝刊)で、オトーサンが「草なぎクン全裸逮捕」騒ぎを「久々に明るいニュースだ」とはしゃいでいた。まったくそのとおりだ。でも、こんなことで馬鹿騒ぎをするメディアって、本当に馬鹿なのかと心配になる。

 NHKは24日の夜9時のニュースではトップで報じた。記者会見の生中継つきである。何を考えているんだか。NHKは草なぎクンの釈放後、容疑者呼称から「さん」付けに変えている。本来、逮捕される事案ではないと考えているので、この変更に違和感はないのだが、他の事件との公平性という点では疑問が残る。

 あるいは、呼称変更の時点で何かコメントを付けたのかもしれない。でも、多くの視聴者は、継続してニュースを追っている訳ではない。字幕なりで「軽微な犯行であり、処分が保留されたまま釈放されたので、容疑者呼称はやめました」と説明すべきだろう。起訴されれば「草なぎ被告」になるのか。略式起訴による罰金の時はどう呼ぶのか。

 逮捕し、ガサ入れまで行ったことへの反発も根強いようだ。「読売」がわざわざ、「逮捕は妥当」の記事を流して警視庁を擁護しているのは、それだけ逮捕を疑問視する声が高いということだ。


 《草なぎ剛容疑者が逮捕された23日、警視庁には深夜まで「逮捕は行き過ぎではないか」といった抗議の電話が続いた。(なぎは弓ヘンに「剪」)

 これについて同庁幹部は「一般の人でも同じようなケースでは『原則逮捕』となる。決して異例ではない」と説明する。

 公然わいせつ罪は不特定の人が認識できる状況で、わいせつと思わせる姿を見せた場合などに適用される。今回の現場には偶然、別の男性が居合わせたが、仮にだれ一人いない時でも逮捕に至る場合がある。

 今回のケースでは、現場は未明の人けの少ない公園であり、草なぎさんが警察官の到着後、速やかに服を着て指示に従っていたら、逮捕されなかった可能性が高い。しかし、実際には、駆けつけた警察官に「何が悪いんだ」と、全裸のまま抵抗した。他人にわいせつと思わせる状況を改める意思がなかったとみなされても仕方なく、逮捕は避けられなかった。

 東京区検は今後、刑事処分を決めるが、草なぎさんの行為が、社会人としての常識を逸脱していたことは間違いないだろう》=25日03時09分 読売ONLINE=

 最後のくだりがいい。「社会人としての常識を逸脱していたことは間違いないだろう」。お説ごもっとも。だが、違法、不法と言い切っていないところがミソである。常識を逸脱は、即違法とは限らない。泥酔状態での責任能力の問題もある。外形的事象だけで、起訴できるかどうか微妙だろう。

 まあ、草なぎクンも素直に謝っていることだし、罰金30万円の略式かな。ちなみに、30万円は公然わいせつ罪に対する罰金刑の上限額だ。
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たかが酔っ払いの醜態に…

2009-04-24 04:19:11 | Weblog
 SMAPの草なぎ剛が公園で素っ裸になっていたとして公然わいせつ罪で現行犯逮捕された。ゴシップジャーナリズムであるTVのワイドショーが騒ぐのは当たり前だが、その程度の話だろう。

 女に振られたか、ストレスがたまっていたか。あるいはその複合作用か。こういう行動に出る男はたまにいる。お巡りさんに見咎められ、交番で説教されることもある。逮捕されるのは、抵抗したり、反抗的な言辞を弄したときだ。

 草なぎは「裸で何が悪い」と食ってかかったらしいから、逮捕もやむを得なかったのだろう。でも、なぜ家宅捜索まで必要なのか。アルコール以外の何かが検出されたとの報道もない。20万円前後の罰金という略式起訴ですむ事案にしては、捜査が大掛かりではないか。

 TVCMに草なぎを使っていた各社は大慌てで中止を決めている。「絶対に許せない」(鳩山総務相)などと力みかえる御仁もいるが、怒る方向が違うだろう。

 34歳、テレビの人気者。勝手にアイドルに祭り上げておいて「自覚がない」などと言うのはおかしい。人気のない未明の公園で全裸の一人祭り。狂気や悲しさは感じても、「わいせつ」ではあり得ない。刑法がいう「公然とわいせつな行為をした者」に当たるかどうかも微妙だ。大声を出していたというから、むしろ都条例違反が相当とも考えられる。

 こんな事件で一日盛り上がる。まだ平和で、暮らしもそれなりという証だ。

 
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やっぱり学会の言いなりか

2009-04-23 04:42:09 | Weblog
 21日の当ブログで指摘した「解散権は学会にあり」を、政府自らが裏付けてくれた。河村建夫官房長官が「公明党の言うことは無視できない」と講演で語ったのだ。


 《河村建夫官房長官は22日午前、東京都内で講演。衆院解散・総選挙の時期について「7月の都議選に公明党は全力を挙げている。この時にもし解散したら、自民党の応援なんてできないと(同党から)警告をいただいている。公明党が言うことは無視はできないだろう」と述べた。都議選と同時期に総選挙を行うことに、慎重な姿勢を示した。

 その上で河村氏は「09年度補正予算の成立が一番大事だ。解散とかはその次の問題というのが麻生太郎首相の偽らざる気持ちだろう」と語った》=毎日jp=


 内閣の番頭が解散時期について言及すること自体異例である。麻生は常々「解散の時期は私が判断する」と述べている。正しくは「私が(学会の意向を聞いて)判断する」という意味だった。

 小学校の校長みたいな雰囲気のある河村は、どこか憎めないところもあるが、このところ増長ぶりが目に余る。多分同じ講演でなのだろう、こんなことも言っている。


 《河村建夫官房長官は22日、都内での講演で「麻生太郎首相は外交力や英語能力は高い。いいところを褒めるのが教育の要点。わたしの仕事はまさにそうだ」と述べ、文部科学相経験者らしく、教育論を絡めて首相の「操縦術」を披露した。

 河村氏は「人間はひと言、言ってもらったら分かる。あんまり言われると男は『分かった』と言えなくなる。そこを上手にやることだ」と、失言や漢字の誤読が多い首相への苦言は最低限にとどめている実態を強調。

 「最近は首相も『要するにオウンゴールをしなきゃいいんだな』と自ら言うようになった」と明かし、「教育効果」が表れていると胸を張った》=共同=

 麻生を動かしているのは俺だ、という訳だ。こうはしゃぎまわれば、波風が立たない方がおかしい。党内外からのブーイングを浴びて、あっさり「解散時期」発言は撤回したが、この中でさらに重要なことをもらしてしまった。


 《河村氏は22日の講演で「(都議選の)この時にもし解散したら、自民党の応援なんてできないと(公明党から)警告をいただいている」などと述べた。その後の記者会見で一転、「後援会での話で、少し分かりやすくしたいためにそういう例を引いた。解散は首相の専権事項で、首相はいろんな角度から考えている」と釈明し、発言を事実上撤回した。

 麻生太郎首相は22日、「公明党には常日ごろから配慮は持っている。ただ、それに合わせて選挙の日にちを考えることはない」と記者団に語った。

 ただ、与党内では自民党から「あくまで解散権は首相にあり、いらざる発言だ」(閣僚経験者)と批判の声が上がった》=毎日jp=

 「警告をいただいた」とは公明党から脅されたというに等しい。これをばらされた公明党は「こちらが脅したと受け止められかねない」(毎日)と不快感を示しているというが、まさにそのとおりだろう。

 河村に教育され、学会に警告される麻生君がかわいそうになる。
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毒物カレー最高裁判決

2009-04-22 05:49:00 | Weblog
 最高裁も毒カレー事件の林真須美被告は「死刑」がふさわしいと認めた。まあ、大方の予想通りだろう。メディアも判決内容そのものには異を唱えていない。


 《和歌山市で98年に起きた毒物カレー事件で、殺人罪などに問われた林真須美被告(47)に対し、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は21日、上告を棄却する判決を言い渡した。死刑とした1、2審判決が確定する。小法廷は目撃証言などの状況証拠を挙げ「被告が犯人であることは合理的な疑いを差し挟む余地のない程度に証明されている」と異例の言及をしたうえで「無差別大量殺傷の卑劣さ、残忍さは論をまたない。社会に与えた衝撃は甚大で刑事責任は極めて重大」と述べた。

 2審の事実認定を変えず死刑判決を維持する場合、最高裁は通常、量刑理由だけを述べる。社会を震撼(しんかん)させた一方で直接証拠の無い事件の特質を考慮して、事実認定の理由にも踏み込んだとみられる》=毎日jp=

 各紙は社説などで、一ヵ月後に始まる裁判員制度と絡めて否認事件を裁く難しさを述べている。

 いわく、「被告が否認し、直接証拠もない事件では、法廷で証拠を徹底的に吟味する必要があり、長期化は避けられない。(中略)私生活を後回しにして参加する裁判員は、そんな長期の審理に耐えられるだろうか」=朝日社説=。

 
 確かにそこも論点の一つだが、核心ではないだろう。今回の判決のポイントは「動機が解明されていないことは、犯人認定を左右しない」と断じた点ではないか。真実の発見より、被告の処断が優先するというのだ。

 裁判員制度スタートに向けた最高裁の宣言と見るべきだろう。5人一致の判断というのは、その傍証である。「否認しているやつの動機なんか分かるわけがない。そんなことに時間を掛ける必要はない」ということだ。朝日の1面解説も、裁判員制度下ではこうした流れになると予測している。

 白黒つけさえすればいいのか。実体的真実の発見に重きを置くか。これはそう簡単に判断できる話ではない。でも、裁判員制度では、間違いなく「白黒」ありきになるだろう。しかも、かなりの予断と偏見に基づいた…。
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解散権は学会にあり?

2009-04-21 05:01:53 | Weblog
 21日付けの朝日によれば、麻生内閣の支持率は3月下旬の調査からまた上昇し26%になった。一時は10%台前半に落ちていたことを考えると、よく持ち直したと言っていい。常識的に考えれば、ここが解散総選挙のチャンスである。麻生自身もそう考えているのだろうが、公明党にしがみつかれて身動きが取れないようだ。

 
 《麻生太郎首相が15日、衆院解散・総選挙の時期を巡り、公明党の太田昭宏代表、北側一雄幹事長と相次いで会談していたことが16日、明らかになった。公明党からの働きかけによるもので、太田氏は7月12日の東京都議選の前後1カ月の間に衆院選を行わないよう要請。首相は選挙時期については言及しなかったという。

 複数の関係者によると、首相は15日昼に首相官邸で太田氏、同日夜には都内のホテルで北側氏と会談した。公明党は与党内で競合する都議選と次期衆院選が近接すると、「両選挙に悪影響しかねない」と懸念している。自民党内で取りざたされる「5月解散・6月選挙」などを念頭に、両選挙が重ならないよう主張したとみられる》=毎日jp=

 《公明党内で「夏選挙」を求める声が強まっている。太田代表や北側一雄幹事長が最近相次ぎ麻生首相と会談し、7月の東京都議選とのダブル選挙を回避するよう求めたとみられ、党内では「春解散」を求める声はすっかり消えた。都議選後に8月に臨時国会を召集して冒頭解散する案も浮上している。

 14日の国会内。公明党幹部らが一室に集まり、首相とのパイプ役を務める東順治・副代表が13日夜に首相と会談した内容や、補正予算審議への民主党の対応を分析。解散・総選挙の見通しを協議し、「補正予算と関連法案を成立させるとなると5月解散は難しい」との認識で一致した》=朝日com=


 不思議なのは各紙が「なぜ公明党は都議選と総選挙の近接を嫌うのか」について触れていないことだ。巷間ささやかれているのは、宗教法人である創価学会は東京都の認証を受けており、都議会で一定の勢力を保つことで都の「指導」を回避するというものである。

 現在公明党は都議会第3位の22議席を有する。占有率は17%だ。衆議院の占有率6%と比べると、異様な高さである。公明党にとっては衆議院より都議会なのだ。今年は新銀行東京の問題もあり、とりわけ都議選に力が入るというわけだ。

 メディアはこうした観測を裏付ける報道をなぜしないのか。創価学会の大量広告出稿にからめとられて、動きが封じられていると見るしかない。19日の各紙には学会出版物の全面広告が載っていた。広告不況の折、何よりの援軍には違いない。

 朝日や読売の全面広告は、かつては4000万-5000万円とも言われた(一部当たり4-5円)。今は値崩れしているし、学会は優良スポンサーなので大幅割引の対象だろうから、確かな値段は分からない。でも、千万円単位にはなっているだろう。

 かくして早期解散のにおいは消し去られ、学会と公明党が高笑いする図式が浮かび上がる。しかし、8月までには何がおきるか分からない。公明党の北側は20日「8月になれば4-6月の景気動向が見えてくる。底打ちを確かめてから解散」などと述べている。こんなことを言われて反論しない首相が情けない。いまや、解散権は公明党=創価学会にありということか。


 
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商船の武装化は検討に値する

2009-04-18 10:14:32 | Weblog
 ソマリア沖の海賊に対処するための「海賊対処法案」審議が始まった。海上自衛隊を派遣する際、事前の国会承認を要するかどうかが焦点とされる。実際に軍を出しておいて、後から法律をつくるなど泥縄の最たるものだ。各党は、まずその点をしっかり反省してほしい。
 
 海賊への対処は海上保安庁の任務だ。ソマリア沖で海保の活動は無理だとの論があるが、精密に検討された様子は見えない。当ブログは海保で対処可能と思っているが、いろんな組み合わせで知恵を絞ればいい。

 各国が艦船を出動させているので、海賊の出没海域がアデン湾からインド洋に移り始めているという。当然だろう。警官がうじゃうじゃいるところで、引ったくりをするのはよほどの馬鹿だ。

 となると、警戒区域が拡散し軍の対応も難しくなる。困ったものだ。米共和党下院議員が「商船の乗組員を武装させろ」と主張しているようだ。保守派ということだが、立場は関係なく傾聴に値する意見だ。

 《【4月16日 AFP】(一部修正)ソマリア沖で頻発する海賊被害をめぐって、米外交政策への痛烈な批判で知られる共和党のロン・ポール(Ron Paul)下院議員(テキサス州選出)が、商業船に乗り込む民間人に「お墨付き」を与えて海賊を追い払わせるべきだとの過激な意見を提唱している。

■「商船は自衛するべき」

 ポール議員は今週、動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」上に投稿されたビデオの中で、海賊行為が頻発する海域を通航する海運会社の「自己責任」論を主張。陸海空軍の警護をあてにするべきではないと述べた。

 その上で、18世紀に欧米列強が海戦費用を安く抑えるために導入した「他国商船拿捕(だほ)免許状」を発行し、商業船舶に武装を許可して自衛させるよう主張した。

 ポール議員のほか、一部の保守系知識人も同様の案を提唱している》

 乗組員を武装させる代わりに、海保や警察を乗せてはどうか。マシンガン程度の武装で、一船当たり10人前後を乗船させる。危険海域を越えたらヘリで基地に帰る。費用対効果を考えれば、こちらの方が良いという気がしてくる。

 海自を出しても守れる船は限られている。もっと現実的な対処法を考えるべきだ。軍を出すことに意味があるなどという考え方は、大国幻想そのものと思える。 
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痴漢は「過密」の問題だ?

2009-04-17 05:57:19 | Weblog
 電車の中で痴漢したとして起訴され、1、2審で有罪判決を受けた防衛医大教授に、最高裁が無罪の判決を言い渡した。世の男性の多くが納得できる判断だろう。

 《電車内で女子高校生に痴漢をしたとして強制わいせつ罪に問われた名倉正博・防衛医大教授(63)=休職中=の上告審判決で、最高裁第三小法廷(田原睦夫裁判長)は14日、懲役1年10カ月の実刑とした一、二審判決を破棄し、無罪を言い渡した。一、二審の判断は「必要な慎重さを欠いていた」と指摘し、結論を覆した。最高裁が事実誤認を理由に自ら無罪を言い渡すのは異例。5人の裁判官が審理し、3対2の小差だった》=朝日com=

 たまに東京に出て、山手線や地下鉄を利用するがラッシュ時でなくても込み合っている。ドア付近で他人と接触しないことなど、まず無理だ。

 以前こんな光景に出くわしたことがある。JR新橋駅あたりだったと思う。時間は午前10時ごろ。そこそこ込んでいた。いきなり女の怒鳴り声が響いた。「じじい! 何触ってんだよ。降りろ。警察へ行くぞ」。小太りの中年女が、鼻の穴を膨らませて息巻いていた。怒鳴られた男性は白髪交じり紳士ふう。反論するでもなく次の駅で降りていった。

 いったいあれは何だったのか。男が反撃に出れば、警察沙汰になっていたかもしれない。つくづく東京の恐ろしさを見せ付けられた思いがした。

 電車内での痴漢は首都圏や近畿圏で特有の犯罪だ。まあ、田舎でも起きないことはないが、冤罪はほぼあり得ない。

 いつでも誰かと接触状態の電車が痴漢と冤罪の温床だ。妄想男と過敏女がそんな場所で出遭ってしまえば、接触しなくてもスパークする。すし詰め電車をなくさない限り、触った、触ってないで悲喜劇が繰り返されるのは避けられない。

 社会的に一定の地位を得ている人物にとって、痴漢で捕まることは社会的な死を意味する。逆に言えば、この手を使って罠にはめることもできるということだ。そう考えると、東京などにお住まいの方々は、よくこんな物騒な乗り物に乗っていると感心するばかりである。

 
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このごろ永田町で流行る「歌」

2009-04-15 04:46:13 | Weblog
 麻生降ろしも一服して自民党の連中は相当に暇らしい。小沢一郎の悪口を言うぐらいしか楽しみがないと見えて、くだらない「ざれ歌」が流行っているという。気の利いた誰かの秘書がつくったのだろう。語呂合わせはなかなかうまい。でも、ばかばかしい。

 いろんなバージョンがあるとも言われるが、代表的なものを以下に紹介する。少々長いが、ご容赦を。

☆塁を盗むのがイチロー
★国を盗むのが一郎

☆右翼なのがイチロー
★左翼なのが一郎

☆汚くても1点取るのがイチロー
★汚くても1億取るのが一郎

☆迂回しなくてもホームに届くのがイチロー
★迂回しないと献金が届かないのが一郎

☆ヒットを打つのがイチロー
★汚い手を打つのが一郎

☆自分に腹が立つのがイチロー
★秘書に腹が立つのが一郎

☆投手から転向したのがイチロー
★党首から転落しそうなのが一郎

☆イチローは人を元気にさせる
★一郎は人に献金させる

☆守備の目をかいくぐるのがイチロー
★法の目をかいくぐるのが一郎

☆挑戦が好きなのがイチロー
★朝鮮が好きなのが一郎

☆批判を辛抱するのがイチロー
★批判を陰謀にするのが一郎

☆ライトで強肩なのがイチロー
★岩手で強権なのが一郎

☆人の見ていないところで練習を重ねるのがイチロー
★人の見ていないところで脱税を企てるのが一郎

☆球団を代表するのがイチロー
★民団を代表するのが一郎

☆個人で3億稼ぐのがイチロー
★個人献金で3億稼ぐのが一郎

☆呆れるくらい年俸を貰うのがイチロー
★呆れるくらい献金を貰うのが一郎

☆投手の隙をつくのがイチロー
★法律の隙をつくのが一郎

☆器用なのがイチロー
★卑怯なのが一郎

☆テンションを上げるのがイチロー
★マンションを買い上げるのが一郎

☆ゴロの打ち損ないをホームランにするのがイチロー
★ボロの隠し損ないをブーメランにするのが一郎

☆自分に厳しいのがイチロー
★自民に厳しいのが一郎

☆カレーが好きなのがイチロー
★マネーが好きなのが一郎

☆打撃不振を装うのがイチロー
★体調不良を装うのが一郎

☆叩かれてもゴロをだすのがイチロー
★叩かれるとぼろが出るのが一郎

☆ヒットが話題になるのがイチロー
★秘書が話題になるのが一郎

☆世界の1位を奪ったのがイチロー
★政界の地位を失ったのが一郎

☆ヒットで決勝点がイチロー
★起訴が決定打が一郎

☆必勝を成し遂げたのがイチロー
★秘書を盾に逃げたいのが一郎

☆祝杯をあけるのがイチロー
★収賄であげられるのが一郎

 一郎の部分を「太郎」や「喜朗」と読み替えても何の違和感もないのが笑える。小沢を左翼と呼び、朝鮮や民団が好きと揶揄するあたりに、作者の心根が透けて見える。品性の貧しいお方なのだろう。

 この手の「ざれ歌」がなぜ流行るかといえば、先生方が選挙区で一席ぶつときの小ネタとして重宝するからだ。ちょこっと駄洒落を言ってみせて、うけを狙う。これも悲しい話ですね。

 
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小沢辞任は麻生次第?

2009-04-14 06:20:19 | Weblog
 千葉に続いて秋田知事選でも民主党が推す候補が敗れたため、党内で再び「小沢代表退陣論」が高まっているという。

 《民主党は12日投開票された秋田県知事選で県連が支持した候補が敗れ、3月の千葉県知事選と合わせて知事選で連敗を喫した。西松建設の違法献金事件が地方選挙に影を落とした格好だが、今回は「野党分裂選挙」となったこともあり、小沢一郎代表の辞任論が直ちに噴出することはなさそうだ。ただ、次期衆院選への悪影響を懸念する声は確実に強まっており、小沢氏の進退問題をめぐり、民主党は揺れ続けている。

 前原誠司副代表ら小沢氏と距離を置く議員グループ「凌雲(りょううん)会」に所属する「次の内閣」文部科学担当の小宮山洋子氏は12日、産経新聞社の取材に対し、「千葉県知事選に続いて負けてしまったことは、(進退を)判断する一つの要素になる」と述べ、小沢氏の自発的辞任を求めた》=産経jp=

 NHKの世論調査で麻生内閣の支持率が30%を回復、政党支持率でも自民党が民主党を上回った。麻生がこの期に乗じて解散に踏み切るのはほぼ間違いないだろう。問題はタイミングだけだ。

 補正成立後か国会審議の混乱を受けてか、ということになる。成立までは待てないのではないか。時間をかけると、また何が飛び出してくるか分からない。敵が弱っているうちの方が良いに決まっている。

 解散風が強まれば、小沢は辞めるだろう。岡田あたりに代えて一揆の巻き返しに出る戦略だ。といっても、選挙の指揮を執るのは小沢だ。こういう体制を作れるかどうかが民主党の分かれ道となる。一部の潔癖主義者の反小沢感情は根強い。それはそれで理解できるのだが、政権奪取を最優先すれば別な選択肢も出てくる。

 連休前までにはおぼろげな進路が見えてきそうだ。麻生、小沢、どちらも次の総選挙後には消えている?
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