酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

菅クンのお気楽な卒業旅行!

2021-09-23 17:11:14 | 政治
もうじき首相の座を去る菅義偉が日米豪印4か国首脳会議に出席するため訪米する米国に向けて旅立った。バイデン米大統領の招待を受けての訪米だという。

 《菅 義偉
@sugawitter

日本の政府関係者
日米豪印首脳会合に出席するため、ワシントンに向けて出発します。
会合では、ワクチン、新しい技術、気候変動等、地域の重要課題を、首脳間で率直に議論し、「自由で開かれたインド太平洋」の具体化に向けた協力を深めてまいります》=菅氏のツイッター投稿。

 自民党は今総裁選のさなか。本来なら菅自身が候補となって戦っているはずなのだが、「コロナとの両立は無理」とかいうおかしな理屈で総理総裁の座を投げ出したため、4人による混戦となっている。菅は「河野を応援する」らしいが、最終盤は戦場から離れ高みの見物を決め込んだ。

 考えてみると、あと10日もすればその座を退く首相が、のこのこ外国に出かけ、首脳会談を行った挙句に何か約束もしてくるなんてどうかしている。今月初め、首相訪米が発表された際、一部には批判的な報道も見られた。

 《菅義偉首相が今月下旬に訪米する検討に入ったことが波紋を呼んでいる。首相は既に退陣表明しており、退任間際の外国訪問は異例だ。「花道外遊」とも言え、「後任の首相が行くべきではないか」などと疑問の声が出ている》=9月11日・毎日jp=。

 しかし、17日に総裁選が告示されるとメディアは総裁選報道一色、菅は表舞台から姿を消したといっていい。つい最近の報道では「辞める前に比べると表情が明るくなった」だの「顔色が良くなった」だの、すっかり隠居じいさん扱いだ。もともと日本のメディアは辞職する人や亡くなった人には優しい。死者にムチ打たずというか、それが礼儀でもあるかのように…。国政を途中で投げ出す無責任な輩にまでこうした態度をとるのは理解しがたい。

 菅は今回の訪米の目的について「菅首相は今回の訪米により、4カ国の首脳の枠組みを深化させ、次の政権に継承したい考え」(フジプライム)だという。これは明らかな越権行為だ。4人の候補者がこの訪米をどうとらえているのかぜひとも聞いてみたい。

 今回の訪米、同行記者はどれくらいいるのだろう。彼らも「菅番」最後の旅行だろう。優しい記者たちと能天気な首相の「感傷旅行」、日本は幸せだなあ!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菅官邸に潜む身中の虫

2021-08-12 16:18:24 | 政治
朝日新聞などの世論調査で菅内閣の支持率が30%を切った。不支持率は50%を上回る。いずれもこの内閣発足以来最低・最高である。内閣存続は危険水域に入ったと言っていい。

《朝日新聞社は7、8日に全国世論調査(電話)を実施した。菅内閣の支持率は28%と昨年9月の発足以降、初めて3割を切った。不支持率は53%。東京五輪開幕直前の7月調査の支持31%、不支持49%からいずれも悪化した。五輪開催は「よかった」が56%、「よくなかった」は32%だった。

 政府・与党には、五輪による政権浮揚への期待があったが、思うようには表れていない。開催が「よかった」という人でみると、内閣支持が41%と全体で見た場合より高く、一定の押し上げ効果があるものの、それでも限定的だ。

 第2次安倍政権(2012~20年)では昨年5月に記録した内閣支持率29%が最低だった》=朝日digital=.。

 世論調査の数字の低さもさることながら、気になるのは菅の絶不調ぶりである。8月6日広島で開かれた平和祈念式典ではあいさつ文の肝心な部分を読み飛ばした。9日の長崎では式典に遅刻した。いったい何が起きているのか。

 《菅義偉首相は6日、広島市で開かれた平和記念式典のあいさつで、事前に用意した原稿の一部を読み飛ばした。政府は直後に訂正。首相はその後の記者会見で「おわびを申し上げる」と陳謝した。

 首相は「わが国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要だ」などのくだりを読み忘れた。
 式典に参列した公明党の山口那津男代表は会見で「核兵器のない世界を目指す一貫した政府方針に何の揺らぎもないと思う」と首相を擁護した》=Jijicom。

《菅首相は10日、長崎市で9日に開かれた平和祈念式典に1分遅刻したことについて、「少し前に会場に着いていたが、結果的に時間管理上の問題で遅刻した。心からおわび申し上げたい」と陳謝した。首相官邸で記者団に語った。加藤官房長官は10日の記者会見で首相秘書官に注意したことを明らかにした》=読売online=。

 官邸や首相周辺は読み飛ばしは「原稿が糊でくっついてしまっていたため」、遅刻は「トイレに行っていたため」と説明している。読み飛ばしや遅刻より深刻なのはそれぞれの言い訳のあまりなみっともなさだ。読み飛ばしは国会の演説などでも時々ある。しかし、原爆忌の挨拶という厳粛な場で、数分の原稿を読み飛ばすなどあり得ない。「糊でくっついていた」という説明は、菅が下読みも自らの言葉も入れることなくただ渡された原稿を読むだけの人間だと言ってるに等しい。こんな説明を考え付く神経を疑う。

 トイレもそうだ。年を取れば誰もがおしっこが近くなる。菅も同様だろう。旅程の一部にトイレタイムを挟むのは秘書官のイロハのイだろう。

 こう書いてきて、かつて安倍官邸にいた佐伯某のことを思い出した。例のアベノマスクの発案者とされる人物である。「マスクさえ届けば国民の不安なんか吹っ飛びます」と安倍に進言したとされる。

 今回の菅の失態に関する説明と佐伯の進言は似ているのではないか。菅や安倍を見下し、馬鹿に仕切っている官僚の姿が透けて見えるのだ。「この総理にはこの程度の提言で十分」「とりあえず取り巻きが悪かったことにしておけば菅は満足」。側近といわれる彼らはおそらくこのように考えている。

 自らの政治哲学を持たず、国民に届ける一言半句もない首相、支える側近が「しょうがねえな」と思うのは仕方あるまい。次に菅が失敗したときどんな言い訳が飛び出すのか。おそらく「そりゃあないよな」というような代物だろう。菅官邸に巣食う獅子身中の虫、「そうしたものに気づかない」菅が哀れに見える。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

後手に回るガースー政権

2021-01-07 14:57:59 | 政治
新型コロナ対応が後手後手に回り、支持率急降下中の菅政権が、自治体包囲網と世論の圧力に耐えきれず「緊急事態宣言」発出に舵を切った。

《菅義偉首相は7日夕、東京都と埼玉、千葉、神奈川3県を対象に新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の再発令を決定する。西村康稔経済再生担当相は7日午前、専門家で構成する諮問委員会で、緊急事態宣言の期間は8日から2月7日までと正式表明。諮問委は政府方針を了承した。首都圏の感染拡大に歯止めがかからず、医療提供体制が逼迫していることを踏まえた。緊急事態宣言は昨年4月に初めて発令して以来となる。
》=7日kyodo=

 つい10日ほど前の会見で菅は「緊急事態宣言については尾身会長からも今は緊急事態宣言を出すような状況ではない。こうした発言があったことを私は承知しています。いずれにしろ4月の緊急事態宣言を出したときと比較をして感染終息のために当時は行ったわけでありますけど、その後の経験の中でいろんなことを学んできたということも事実だと思います」と述べていた。また政府が対策の拠り所としている諮問委員会会長の尾身は「年末年始が始まると人の流れは一定程度抑制されると思います。しかし、ここで私が強調させていただきたいのは、年末年始が終わりますと社会経済活動が活発になりまして、感染がまた再び急増する可能性が極めて高いと思います」と急増は年明け後との見方を示していた。

 暮れの段階で緊急事態宣言を出さなかった対策の遅れが、東京での爆発的感染者増をもたらしていることは明白だ。12月31日1300人1月6日1500人、そして 《きょう東京都が確認した新型コロナウイルスの新たな感染者が2447人に上ったことが関係者への取材で分かった。これまでで最も多かったきのうの1591人を大幅に上回り2日連続で過去最多を更新した。

 また、重症の患者も前の日から8人増えて121人となり、4日連続で過去最多を更新した》=7日ANNニュース=

 新型コロナ感染の潜伏期間などを考慮すれば、現在出ている数字は年末に感染した方々と考えるべきだろう。尾身が言う「年末年始は人の流れが減る」など全くの当て外れ、例年より大幅に少ないとはいえ年末年始に人は動いたのだ。この読み違いは重大だ。東京の感染者1日3000人も時間の問題だ。

 明日発出される緊急事態宣言、1都3県・飲食店にほぼ絞った「限定的・集中的」な対応だそうだが、これまたはなはだ中途半端。飲食店由来の感染が多いのは事実だが、ここを止めれば全体が止まる、というほどの急所ではない。期間を1か月に区切ったのはさらに悪手だ。この1か月、1都3県の感染者は右肩上がりで増えていくことになろう。そうなれば期間延長だ。しかも複数回繰り返されそうだ。そうなればもはや菅政権はもたない。

 菅に残された手は強力かつ大胆な感染抑止策を打ち出すことしかない。通常国会が始まったら特措法の改正とセットで全国に網をかけた緊急事態宣言を発出する。それができないようならやめなさい、ガースー君。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祝 菅首相誕生!!??

2020-09-02 15:10:09 | 政治
安倍晋三首相の突然の辞意表明から4日。少しはごたごたするかと思っていたら、後継は官房長官の菅義偉にほぼ決まりという状況になってきた。勝ち馬に乗る、冷や飯は食わないー自民党の体質がなせる早業だ(w)。

 総裁候補は3人、石破茂、岸田文雄、そして菅。河野太郎や茂木敏充らは手を上げようともしなかった。自身の政治信条を懸け、コロナ禍に立ち向かい、日本の針路を国民の前に示すという政治家としての使命より、わが身と派閥の明日が大切なのだ(総裁選に立候補した3人も明確な政策などないのだが)。

 最近まで安倍後継など「考えてもいません」と述べていた菅が、なぜ総裁・首相を目指すことを決意したのか? 何をしたいとか、これをやらなければなどという決意は感じられない。安倍の7年余を見ていて、これくらいなら俺でもできるーという気持ちが芽生えたのかもしれない。安倍の数々の失敗をうまく尻ぬぐいしてきた経験が、この自信の源だろう。世の中なんて案外ちょろいー菅がそう考えたとしても不思議はない。

 国会議員になった以上、総理総裁を目指すのは当然だ。だが、そのチャンスが巡ってくるのは一握り。菅もあまりの好展開に驚いているに違いない。問題は任期。来年の9月までしかない。コロナ禍、五輪・パラ問題、景気動向(雇用状況)、外交…。この一年に待ち受けるのは極めて解決が難しい難題ばかりだ。渦中の栗を拾うとはこんな状況のことを言うのだろう。

 任期といえば衆院議員の任期が来年10月に迫っている。新政権発足の勢いを駆ってこの秋にも解散総選挙を断行したいのだろうが、コロナ禍が立ちふさがる。かくて来年9月にはまた総裁選、ここで菅が再選されるのか? 多分noだ。河野太郎あたりが担がれるのではないか。

 で、菅は首相在任1年でお役御免!! 時計の針が10年戻る? 権謀術数の策士・菅がそんなみじめな行く末を許すわけがない。そこで浮上するのが無理筋の解散総選挙だ。国民の鼻面にぶら下げるのは消費税5%下げ!! 消費マインドを刺激し景気対策になる。これならコロナの渦中でも国民は解散を容認するだろう。次の総選挙、自民党はどう転んでも大幅に議席を減らすとされている。しかし、減税をてこに、野党の態勢が整わない10月ごろ選挙を打てば、大敗どころか勝利の筋道も見えてくる。

 自民党の総裁選が告示をされる前から先走った与太話を書いてしまったが、意外とこんな展開もあるのでは。菅内閣に期待することは、ないなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参院選が壊れた!?

2019-07-22 15:30:32 | 政治
 第25回参院選が終わった。自公は過半数を維持したが、改憲勢力は3分の2には届かなかった。

 ≪第25回参院選は21日、投票が行われ、即日開票された。与党の自民、公明両党で計71議席以上を確保し、自民幹部が「勝敗ライン」とした改選議席の過半数にあたる63議席を超えた。憲法改正に前向きな日本維新の会を加えた「改憲勢力」では、改憲の国会発議に必要な参院定数(245)の「3分の2」の164議席は維持できなかった。投票率(選挙区)は毎日新聞の集計によると全国平均48・84%で、過去最低だった1995年の44・52%に次ぐ低い水準となる見通し≫=毎日JP=。

 結果はおおむねメディアの予想通りであり、意外感はあまりない。だが、国政選史上2番目に低い投票率、比例区個人票最多候補の落選、「とんでも政党」の議席獲得など想定外の事象も多発している。後年、あの参院選から変わった―と言われる画期的?!参院選だったのかもしれない。

 全国の投票率は48・84%で24年前の亥年参院選の44.52%に次ぐ低さとなった。投票率が5割を割ること自体、選挙の正当性を疑わせる事態と言わなければならない。全国最低は合区選挙区である徳島県でなんと38.5%。「議会の子」三木武夫が泉下で泣いていることだろう。徳島・高知、鳥取・島根の合区に対する不満を解消、緩和するため?に自民党が編み出したのが今回から導入された比例の「特定枠」だ。これがとんでもない結果を生む。「れいわ新撰組」を率いた山本太郎は個人では最多となる96万票を稼いだが、「れいわ」は特定枠2人を使っていたため、当選はこの二人となり、太郎氏はあえなく落選となった。

 太郎氏自身は「落ちてもすぐ衆院選がある」と読んでいた節があり、してやったりの展開だろう。ALS患者の候補と重度障害者の女性候補が当選したことで、参院はさっそく対応を迫られる。大型の車いすを議場にスムーズに入れることだけでも大ごとだ。声を出すことはおろか指も動かせない議員にどう発言の場を確保するのか。考えただけでも難問だらけだ。太郎氏は事ごとに問題点を指摘、「参院改革」迫ってくると思われる。そうすることで「れいわ」は注目を浴び続ける―太郎氏はそこまで計算しているように見える。

 NHKから国民を守る党が1議席を得たのはさらにびっくりだ。「NHKをぶっ壊す」だけを訴えて90万票も獲得してしまった。NHKの集金人に脅しまくられている人がそんなに多いとは思えない。「N国」あの「お笑い政見放送」が有権者の興味をそそったのか? 

 このとんでも参院選の結果に安倍も枝野も松井も山本もニコニコ。なんかおかしい。参院だけでなく、この国そのものがきしみ始めたようだ。怖い怖い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「最も美しい手紙」を読みたいなあ!!

2019-02-18 17:04:22 | 政治
 いや、なかなかに麗しい友情の交換ではないか。アメリカのトランプ大統領が「安倍首相からノーベル賞に推薦された」と明らかにしたのだ。

 

 ≪安倍晋三首相が朝鮮半島の非核化や地域の平和に貢献したとしてトランプ米大統領をノーベル平和賞の受賞候補に推薦していたことが16日、明らかになった。複数の日本政府関係者が認めた。「過去の首脳会談の場で、トランプ氏に5枚ほどのノーベル平和賞の推薦状のコピーを(首相が)示した」と語った。

トランプ氏は15日の記者会見で、首相から、ノーベル平和賞に推薦した「最も美しい手紙」のコピーを受け取ったと明らかにした。米紙ワシントン・ポストは、トランプ氏の発言について「安倍氏と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領を取り違えたのではないか」とする複数の評論家の見方を報じていた。

首相には、米朝首脳の再会談を前に膠着する朝鮮半島の非核化や拉致問題の打開に加え、日米の通商交渉に弾みをつけたい狙いがありそうだ≫=日経com=。


 朝日などの報道によれば推薦は米側の働きかけに安倍が応えたのだという。トランプの行動のどこをどう検証すればノーベル平和賞とつながるのか? 安倍の理屈は分からない。

 せっかくトランプが暴露してくれたいい話なのに、わがシンゾウ先生の歯切れは悪い。18日の衆院予算委で事実関係を問われた首相は「ノーベル賞委員会は50年間推薦者と被推薦者を公表しない」と述べて、否定も肯定もしなかった。お相手のトランプが「シンゾウありがとう」と言っているのに、ちょっとつれないんではないですか(w)。

 一方、このところ日本とのいがみ合いが目立つ韓国大統領府は「トランプ大統領はノーベル平和賞の資格十分」とほめあげる。


 ≪韓国青瓦台(大統領府)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は18日の定例会見で、トランプ米大統領のノベール平和賞候補推薦に関する質問に対し、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領はトランプ大統領がノベール平和賞を受ける資格が十分だと考えている」と述べた。

 その上で、「文大統領はトランプ大統領が朝米(米朝)首脳会談などを通じ、朝鮮半島に平和をもたらすことに大きく貢献したこと、朝鮮半島の新しい雰囲気定着にトランプ大統領のリーダーシップと決断力が決定的に作用したことなどを強調してきた」と説明。ただ、安倍晋三首相がトランプ大統領をノベール平和賞候補に推薦したとの報道があり、文大統領もトランプ大統領を推薦したかの質問には「文大統領は直接、トランプ大統領を推薦していない≫=ソウル聯合ニュース=。

 韓国は「推薦していない」とはっきり述べている。わが政府もこれくらい素直になりたい。こういう事実さえ、何のかんのと言い訳をして伏せてしまう態度では政権の「隠蔽体質」が浮き彫りになるばかりだ。

 それにしても、地球温暖化問題のそっぽを向き、中国とは貿易戦争を引き起こし、途上国に対しては移民排斥を叫び散らす。こんな人物をノーベル平和賞にふさわしいと考えている安倍の頭の中をのぞいてみたい。それよりも何よりも、「最も美しい手紙」が読みたい。まさか花柄の便せんに丸文字でトランプちゃんを推薦します―なんて書いてある訳ではあるまい。一読、豆腐もかじれないほど歯が浮く名文でしょう。そういえば安倍さんには「美しい日本」なんて著書もありました。ああ、早く手紙を読みたい!!
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これって失言、事実誤認?

2018-08-03 06:12:54 | 政治
 自民党のあまり程度の良くない議員たちが、心の赴くまま放言し、尻拭いに追われている。杉田某、稲田某、谷川某…。無知無理解と偏見に基づく発言が大半だが、中には「これも失言なのか」と首をかしげるケースもある。たとえばこれ。

 ≪福井照・沖縄・北方担当相は1日に北海道中標津町で開かれたシンポジウムで、太平洋戦争が「千島列島で始まり、千島列島で終わった」と述べた。ハワイの真珠湾攻撃に向かう日本の連合艦隊が集結したのは択捉島単冠(ひとかっぷ)湾で、「北方四島は千島列島に含まれない」とする政府見解と異なる発言。終了後に指摘を受け、間違いを認めた。

 シンポは内閣府が、修学旅行などの誘致事業の一環で開催。福井氏は「二度と戦争をすべきでない」と語る中で「千島列島で始まって千島列島で終わった太平洋戦争が日本の最後の戦争」と述べた。

 政府はサンフランシスコ平和条約で千島列島の権利を放棄したが、日本固有の領土の北方領土は千島列島に含まれないとしている。

 福井氏は2月、大臣就任記者会見で色丹島(しこたんとう)を「しゃこたんとう」と言い誤ったほか、約1カ月後、この誤りを釈明する際「昭和8(1933)年まで斜古丹島(しゃこたんとう)と呼ばれていた」と事実誤認の発言をしている≫=8.1毎日jp=。時事や共同、産経も同趣旨で報じている。


 しかし、これは失言なのか。北方領土の範囲についての政府見解には変遷がある。吉田内閣時の国会質疑で外務省は「放棄した千島列島に南千島(国後・択捉島)も含まれる」との見解を示している。これに照らせば福井発言は少なくとも失言などというべき性格のものではない。この発言を取り上げて伝えるなら「閣僚が現政府の統一見解と異なる意見を述べた=閣内不一致が露呈した」―とすべきであろう。

 ところが毎日も産経も共同も、疑義の或る政府見解と違う発言をしたから失言だという。政府に都合の悪い発言ではあるが、いわゆる失言とは質が異なる。こういうのを叩くのも政権への忖度の一種ではないのか。もう少し物事の本質に迫る記事を書いてほしいものだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「トランプカード」はこうして使う

2017-10-18 15:33:35 | 政治
 アメリカのトランプ大統領が来月5日に来日することが正式に決まった。「盟友」安倍晋三センセイはこれを衆院選終盤の追い風に利用しようと懸命らしい。といっても、落ち目のトランプを呼んでもインパクトは知れている。そこで官邸がない知恵を絞ってひねり出したのが拉致被害者との面会だろう。

 ≪【ワシントン=黒瀬悦成】米ホワイトハウスは16日、トランプ大統領が11月に予定しているアジア歴訪で、同月5日から日本を訪問し、北朝鮮による日本人拉致被害者の家族と面会すると正式に発表した≫=産経com=。

 安倍は12日の新潟県内での街頭演説で「トランプ米大統領が11月初旬に来日した際、北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの両親と面会する予定だ」と明らかにし、9月の日米首脳会談でトランプ氏訪日時の横田夫妻との面会を要請したと説明した。この時点で安倍はすでに衆議院の解散を決めており、選挙にトランプカードを使うことを考えていたに違いない。

 拉致被害者と米大統領が面会するのは3代連続となるが、過去2回の成果はゼロ。今回もトランプが勇ましい言葉を吐くにしても、実際の効果は見通せない。蓮池薫氏の兄・透氏はツイッターで「意味がない。横田早紀江さんはブッシュ、オバマ両大統領にも会っている。これ以上横田さんを利用するな。かわいそうだよ」と述べている。

 トランプと言えば国務長官から「無能」呼ばわりされ、まともに相手をしてくれるのはホワイトハウスの身内だけという惨状だ。針のむしろ同然の米国内にいるより、ゴロニャーンしてくれるソンゾウらがいるアジアで息抜きを―ということでの日中韓歴訪だろう。ゴルフの日程が組まれているのがその証である。

 ≪トランプ米大統領が11月5日に来日した際、安倍晋三首相と「霞ケ関カンツリー倶楽部」(埼玉県川越市)でゴルフをする方向で調整していることがわかった。プロゴルフ選手も同席する見通しだ。6日には首脳会談を行う予定。複数の日本政府関係者が明らかにした。

 安倍首相は昨年11月、大統領就任前のトランプ氏と会談した際、ゴルフクラブを贈呈。今年2月の訪米時にはトランプ氏所有のコースで、計約5時間にわたり共にプレーした。この時に世界情勢についてトランプ氏と長時間語り合ったことが、現在の首脳間の親密な関係につながったとの思いがあり、今回も「ゴルフ外交」を重視している≫=朝日degital=。

 シンゾウとドナルドの田舎芝居、さて何が飛び出しますか??
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日朝ミサイル狂想曲!?

2017-08-29 17:17:53 | 政治
携帯がけたたましい音を立てる。ン、地震か? 寝ぼけ眼をこすって見ると「北朝鮮西岸からミサイルが東北地方の方向に発射された模様です。頑丈な建物や地下に避難してください」。こんなお知らせが二度も。頑丈な建物なんかねえし、地下室がある訳もない。ったく何を仰ってるのやら…。

 直後からNHKはミサイル報道一色。まさに戦時報道ですね。ミサイルはとっくに太平洋に落下してるし、被害なんかありそうもない。なのにこの大騒ぎ、何かがくるっている。

 空襲警報まがいのJアラートを連発して「平和ボケ」の日本人を覚醒させるー。こんな狙いが隠されているのかと疑いたくなる。「やっぱ強力な軍隊が必要でしょ。だから改憲」という方向か。メディアは揃いもそろって政府のお先棒を担ぎ、「大変だ、大変だ」の大合唱だ。桐生悠々の「関東防空大演習を嗤う」とまではいかなくても、ミサイル対処策の怪しさについて述べるものはいないのか。北の核・ミサイル開発とわが国の「防衛力」強化の平仄が合っているのはなぜなのか。こうしたことを考え、伝えるのがメディアの役割だろう。政府と一体となってミサイルをはやしてどうなる。

 おかしいと言えば河野太郎だ。安倍に取り込まれたと思っていたら今回のミサイル発射ではこんな大ボケをかました。≪記者団が北朝鮮が砲撃を予告していたグアム周辺ではなく、北海道周辺に撃った狙いについてただすと、「(グアム方向の)南に向けて打てば、今まで(北朝鮮が)それなりの挑発をし、米国がそれに対して対応をとってきたことを考えれば、北朝鮮がそれに少しひるんだということではあるのだろう」と分析した≫=ハフポスト。

 こういう発言こそ「挑発」というのだ。怖くてできないんだろと言っちゃったわけだからね。

 メディアや政府は北の核実験やミサイル発射を「挑発」と呼んでいるが、あまり正確な言い方ではない。むしろ米韓軍事演習などが挑発で、北の発射はそれに乗ったものと考えられる。実力で圧倒的に劣っている方は挑発などできないのだ。

 日本のメディアが大騒ぎすればするほど金正恩は大喜びだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

老残をさらす田原総一郎センセイ

2017-07-31 08:49:39 | 政治
 「メディア芸者」田原総一郎がまた何やらうごめいているらしい。いっぱしの国士を気取るこの御仁、最高権力者に招かれての〝ご進講〟に大はしゃぎだ。

 ≪ジャーナリストの田原総一朗さんが28日、首相官邸で安倍晋三首相と約1時間面会した。田原さんは面会後、記者団に「首相に『政治生命をかけた冒険をしないか。安倍さんが今やるべきことだ』と言った」と説明。「冒険」の具体的な内容については明かさなかったが、「そのうちに分かると思う。そんなに遠くもたないじゃない、安倍内閣は」などと語った。
 
 この日の面会は、田原氏が首相周辺に対し、「冒険」の具体的内容について話をしたところ、それを聞いた首相から田原氏に「会いたい」と求め、設定されたという≫=朝日新聞7月29日朝刊。


 田原は最近の自身のブログでは次のように述べている

 ≪東京都議選は、自民党の大敗に終わった。東京都の選挙ではあるが、話は東京都だけに留まるものではない。これはやはり国民すべてが、安倍晋三首相に、愛想を尽かしたということだろう。

 2013年の特定秘密保護法の成立、15年の安全保障関連法の成立でも内閣支持率は下がった。ただ、それは一時的なもので、支持率はすぐに回復している。
このときはまだ、多くの国民は安倍首相の思いを理解できていたからなのだろう。だが、「共謀罪」の強行採決、「森友学園」と「加計学園」の問題が続けて起きてしまった。これには、さすがに多くの人が安倍首相を理解できなくなった。

 「森友学園」問題は、それでも財務省がふんばったせいか、決定的なものは出てこないまま終わった。

 そして、「共謀罪」法案については、安倍首相の意図が透けてみえた。高い内閣支持率に乗じて、「この際、やってしまおう」という意図だ。いわば「自信過剰」の結果だ。
さらに、「加計学園」問題だ。ここに至って、国民の大多数が、友だちへの「えこひいき」だと感じてしまった。さすがに安倍政権に「ノー」と思ってしまったのだろう。前川喜平前事務次官による、「行政がねじ曲げられた」という証言が、それを裏付けたと言ってもいい。多くの国民がかなりの不信感を抱き、支持率の低下につながったのだ。

 従来の自民党であれば、ここまで来たら「安倍やめろ」の声があがっただろう。かつて何人もの首相が、そうやって辞めていった。これまで自民党は、このようにして数々の危機をしのいできた。これを党内の「自浄作用」と言うらしい。

 しかし、いまそんな声は一切あがらない。これからあがる気配もない。なぜか。僕は、自民党が硬直化しているからだと思っている。劣化していると言ってもいい。そのうえ安倍首相の周りは、イエスマンばかりになってしまっているようだ≫=7月15日・田原総一郎公式サイト。

 公式サイトで述べていることが本音だとすると、田原は安倍に「すっぱり辞めるという冒険はどうだ」と提言しなければならないはずなのだが、おそらくそんなことは言ってはいまい。

 今の安倍内閣に「冒険」を持ちかけること自体異常である。法規や慣例を犯した「冒険」の数々は安倍政権の専売特許の感がある。これ以上の「冒険」とは…。政治生命が尽きようとしている安倍に「政治生命をかけた冒険」を囁くあたりに、焼きが回った田原の今がうかがえる。

 最高権力者に招かれてぐだぐだになってしまう政治評論家は田原にk議らない。保守本流の後見人ともいわれる森田実もその一人だ。うな重をほうばりながら、安倍のご機嫌をうかがったらしい。安倍の健康不安説については「首相に会ってもいない記者が流している」。ご自身も安倍に会うのは2年ぶりとか、よく言うものだ。

 共同通信系地方紙の講演会でこれらを得々としてしゃべったのち「安倍さんは解散を断行すべきだ」と締めくくった。安倍に解散の大義など一分もない。このお方も老害というべきか。

  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする