酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

たばこ頼みとは情けない

2008-12-05 06:29:26 | Weblog
 社会保障費の削減枠2200億円を撤廃するため、またまた、たばこが値上げされそうな雲行きだ。


 《中川昭一財務相と舛添要一厚生労働相は4日、2009年度予算編成をめぐり閣僚折衝し、医療や介護などの社会保障費について抑制額を圧縮する原資として、たばこ税引き上げを検討、調整を本格化させることで合意した》=共同=


 財源に窮すると、たばこの値段を上げる。ここ20年ほど、そんなことを繰り返してきた。

 たばこは体に悪い。吸っている本人だけでなく、周りの人の健康にも悪影響を及ぼす。こういう品物は税金が高くて当たり前だ。概ね、こんな論理で「適当に」引き上げていた。でも、まだ先進国の中では安いほうではある。



 1本につき1円税金を上げれば、500億円の増収になるという。5円引き上げれば2500億円になり、社会保障費削減枠を200億円も上回る。


 値上げすれば確実にたばこ離れは進む。5円上げなら、普通のブランドは1箱400円になる。500円玉でおつりがくる範囲という計算もあるのだろう。この大不況期、たばこの値段を30%以上も上げれば、どっとやめる人が出てくるに違いない。税収はかえって減ってしまうかもしれない。


 厚生労働省は、喫煙人口が減るのでそれでも大歓迎ということなのだろうか。そもそも、「有害」と断定しているものを販売させ、その上前をはねるなど、ヤクザの手法だ。国・地方合わせたたばこ税の総額は、年間2兆5000億円にも上っている。覚せい剤商法とどこが違うというのか。


 ヤクザが行えば犯罪。国がやれば財源。いっそのこと、この際、大麻や覚せい剤も解禁しちゃって、8割ぐらいの税金をかけてみたらどうか。暴力団は大きな資金源を失う。税収は上がる。麻薬がらみの犯罪もなくなるから、司法に掛る経費も圧縮できる。


 太郎くんは物分りがいいから、意外とこの案に乗ってくれるかもしれない。

 
コメント
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