酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

天皇の病状とストレス

2008-12-10 05:40:43 | Weblog
 不整脈のため一時公務を離れ、静養していた天皇が、公務に戻ったと思ったら宮内庁がやけに詳細な「病状」を公表した。通常、ここまで詳しく発表することはない。何かの意図があるのは間違いないだろう。


 
 《宮内庁は9日、不整脈などのため一部の公務を取りやめていた天皇陛下(74)が内視鏡検査の結果、胃から十二指腸にかけてびらんと出血のあとが確認されたと発表した。身体的、精神的なストレスが原因とみられるという》=共同=



 NHKは「今年初めに行った検査ではそうした病変はなかった」と伝えている。この夏以降、ストレスが増えたということなのだろう。


 肉体的、精神的ストレスというが主因は何なのだろう。思い浮かぶのは東宮夫妻と確執があるのではないかということだ。雅子妃が「発病」してからもう5年になる。適応障害という診断はついているが、詳細はよく分からない。御所に訪ねる機会が少なく、両陛下が宮内庁を通じて苦情を漏らしているとも聞く。さらに、東宮と秋篠宮家、とりわけ皇位継承問題をめぐって気を病んでいるとも考えられる。



 東宮と天皇夫妻の関係について秋篠宮は11月30日の誕生日会見で以下のように述べている。


 《秋篠宮さま 羽毛田長官が今年の初めに発言したこと=『皇太子夫妻はもっと参内の機会を増やしてほしい』=は、参内の回数ということも言っていましたけれども、自分の発言したことを大切にしてほしいという、それが一番の趣旨だったと私は理解しております。そのことから言うと、まあ私もですね、小さいことも含めて、あまりこれはね、言いたくはないんですけれども、いろいろと頼まれて安易に引き受けて、それでその後、間に合わなくなって周りのいろんな人に迷惑をかけたりしていることが、多々あるというわけではありませんけれども、時としてあります。そのような自分自身のことを考えますとですね、やはり自分が言った言葉を大切にするというのは、私自身もですね、心しておかなければいけないなと、いうふうに思います 》=朝日web=



 この前のフレーズでは愛子ちゃんと秋篠宮家の子どもたちの交流ぶりなどを熱心に語っている。記者団から問われたこととはいえ、ここで間接的な表現ながら皇太子に「心しなさい」と警告したのには驚いた。


 どんな親でも子どものことは気に掛かる。天皇がその例外とは思わない。皇太子が雅子に引きずられて天皇から離れていこうとする様子が感じ取れるのではないか。それがストレスとなって体を蝕む。


 雅子妃は8日で45歳になった。9日には誕生日を祝う会が宮中で行われる予定だった。だが、本人が6日から発熱しているとかで、キャンセルとなった。そこへ天皇の病状発表である。あまりにタイミングが良すぎる。


 宮内庁の発表は東宮へのサインと見るべきだろう。「東宮よ、雅子と一緒にもっと公務を手伝ってくれ」。もうじき75歳を迎える親に、こんなことを言わせてはいけない。
 
コメント
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