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天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

3月16日:カムチャッカ、ロシア

2017年03月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のセンチネル3A衛星は、2月15日に、ロシア極東地域のオホーツク海で、鳥瞰図の下で雲が氷と雪と混ざっているところをとった。魅力的な形の一つは浮いている海氷のパターンであり明るい青に見える。左に沿って水を覆っている氷の亀裂を見ることができる。中央右側に風によって移動させられる壊れた氷の小さな片が、また、カムチャッカ半島の海岸に沿って流れが青い渦をつくっている。ロシアの極東地域にあるこの半島は、太平洋の非常に活動的な「火のリング」に沿った位置にあるために、火山で覆われた光景を持っている。この半島には約160の火山があり、そのうち29は依然として活動的である。東の視界は大部分が雲によって覆われているが、中央の山脈の一部が半島の脊柱を走っているのを見ることができる。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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3月15日:エンケラドゥスの氷の表面の下に熱を見る

2017年03月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ジャーナル・ネイチャーアストロノミーの新しい研究は、土星の氷の月エンケラドゥスの南極領域が、その氷の表面の数フィート下は予想されるより暖かいと報告している。これは液体の水のエンケラドゥスの海が、以前に考えられたより表面に近く、この領域の下の数マイルのみかもしれないことを示唆している。この過剰な熱は、現在活動的であるとは思われないものを除き、極を横断して切る、際立った活動的な噴出孔の破砕、特に「タイガー・ストライプ」と似た三つの破砕からと言われる。この月の暖かさの上にある一見休眠中の破砕は、この月が、その表面の異なる場所で、活動のいくつかのエピソードを経験したかもしれないことを示唆している。この発見は、エンケラドゥスの氷の地殻の厚みを推定したカッシーニミッションから独立したチームによる、2016年の研究の成果に同意している。この研究では、南極の5キロメートル未満の厚さと、氷のシェルの平均の深さ18~22キロメートルを示している。

<出典>: 「カッシーニ(Cassini)」

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<ひとこと>: 土星の衛星エンケラドゥスは、木星の衛星エウロパと並んで、太陽系で地球以外に水の海を持っていると考えられている天体です。地球では水は生物の根源となっている事から、エンケラドゥスとエウロパは氷の地殻の下の大洋には生物が存在しているのではないかと論じられています。

 

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3月14日:UGC 12591:知られている最も速く回転している銀河

2017年03月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この銀河は何故それほど速く回転しているのだろう? 始めに、UGC 12591がどのタイプの銀河であるかを確認することさえ難しい。それは、渦巻銀河のような暗いダストレーンを持つが、レンズ状のような星達の大きく広がったバルジをも持っている。驚くべきことに、観測は、UGC 12591が、これまでに測定された最速の回転率である我々のミルキーウェイのほぼ二倍速い、秒速約480キロメートルで回転していることを示している。このように速く回転する銀河を保つために必要とされる質量は我々のミルキーウェイ銀河の質量の数倍である。UGC 12591の元祖のシナリオは、将来の観測が語るかもしれない周囲の物質を付着することによるゆっくりした成長、または、最近の銀河の複数回の衝突、あるいは一回の衝突を通しての急成長を含んでいる。我々が今日見るUGC 12591からの光は、地球上で最初に木が発達した、約4億年前に放出されている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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3月13日:オリオンのパラシュート、ユマでテストされる

2017年03月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

3月8日水曜日、技術者達は、アリゾナの米陸軍ユマ実験場で、NASAのオリオン宇宙船のパラシュートを成功裏にテストした。これは、有人宇宙飛行のためにオリオンのパラシュートを確証する8回のシリーズの二回目のテストであった。25,000フィートでC-17航空機からオリオンエンジニアリングモデルを落下させるこのテストでは、離陸の後ミッションを中止しなければならないときに宇宙飛行士達が経験するかもしれない降下をシミュレーションした。フロリダのケネディ宇宙センタから、NASAの宇宙打上システムロケットに搭載して打上げるであろうオリオンは、以前にもまして太陽系の遠くへ宇宙飛行士達を連れてゆくために建造されている。この宇宙船は、クルーを宇宙へ運び、緊急中止能力を提供し、ミッションの間クルーを支え、地球の大気の安全な再突入を提供する。

<出典>: 「今日のイメージ(NASA Image of the day)」

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<ひとこと>: オリオンは、スペースシャトル引退後の、米国発の本格的な宇宙探査機として開発されている宇宙船。将来的には有人小惑星探査や火星探査などが予定されているが、まずは地球低軌道の国際宇宙ステーションのクルー交替に使われる予定である。打上には同時に開発中の新しい重量ロケットが使われる。新しいシステムでは、先のスペースシャトルコロンビアの事故などに鑑み、打上直後の異常発見によるミッション中止(アボート)システムが新たに加わった。この記事は、ミッション中断後、パラシュートを使ってクルー船を回収することを想定して行われたテストに関するものである。

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3月12日:国際宇宙ステーション、太陽を迎える

2017年03月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

二つの宇宙船が相対的な分離を始めたとき、宇宙の黒さと地球の大気の薄い線を背景にして、スペースシャトルディスカバリから国際宇宙ステーションが見られる。 STS-119 と遠征18クルーは、シャトルとステーションでの9日20時間10分間の協力作業を終えた。この二つの宇宙船の切離しは、米国中部夏時間2009年3月25日午後2時53分に起きた。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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3月11日:宇宙ステーション、ベニスを飛ぶ

2017年03月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関の遠征50トーマス・ペスケは、2014年2月14日のバレンタインデーに、国際宇宙ステーションからこの写真を撮り共有した。彼は書いた。 「ベニス、ゴンドラの街と運河に沿って運ばれる恋人達!」

<出典>: 「遠征50(Expedition 50)」

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<ひとこと>: 大判をご覧ください。

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3月10日:アルマ望遠鏡、132億光年先の銀河に酸素と塵を発見 ― 銀河誕生時代に迫る

2017年03月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アルマ望遠鏡を使った観測により、地球から132億光年の距離にある銀河「A2744_YD4」で、酸素と塵(ちり)が放つ電波が検出されました。これは、酸素と塵が発見された銀河の最遠記録を約1億光年更新する成果であり、宇宙で最初の星が誕生していた時代に更に一歩迫る成果です。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(イギリス)のニコラス・ラポルテ氏が率いる研究チームは、ハッブル宇宙望遠鏡で発見された銀河A2744_YD4をアルマ望遠鏡で観測しました。その結果、この銀河で塵と酸素が発する電波の検出に成功しました。さらに酸素が発する電波を詳細に分析することで、この天体までの距離が132億光年であることを突き止めました。これはすなわち、132億年前の銀河の姿を捉えたことになります。また研究チームは、検出された塵の総量と推定される星の誕生のペースをもとに、この銀河では134億年前から活発な星形成活動が始まったと考えています。これは、宇宙最初期の銀河における星の誕生を調べる重要な手がかりを得たことを意味しています。

<出典>: 「国立天文台:ALM電波望遠鏡」

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3月9日:渦巻銀河M33

2017年03月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

M33 はさんかく座方向にある渦巻き銀河です。渦を巻いたようすを極方向から見ることができる「フェイスオン」タイプの銀河のため、渦巻き構造を調べるには都合のよい銀河です。アンドロメダ座方向にあるM31(アンドロメダ銀河)、M32、そして我々の天の川銀河などとともに局部銀河群を構成しています。夜空ではアンドロメダ座β(ベータ)星をはさんでM31とちょうど対称的な位置にあり、双眼鏡でもぼんやりとしたその姿を確認することができます。多くの渦巻銀河には中心に「バルジ」と呼ばれる極方向に突き出した丸く明るい構造がありますが、M33ではその存在がはっきりしていません。銀河中心部に暗黒帯として見られる星間塵(じん)や、赤く輝く星雲として見られる水素電離領域の存在が、現在もこの領域で活発に星形成が進んでいることを物語っています。また、円盤部分にも、赤い星雲、そして青く輝く若い星とそれらが作る散開星団が卓越している場所があり、星形成が銀河の中心から渦巻きの外側へと連続的に伝搬しているようすが見て取れます。 明るく目立つバルジもなく、しっかりと巻いた渦巻きの腕も見られない銀河でありながらも、写真では青色の渦巻きの腕と赤い星雲の対比が目立ち、独特の美しさが目を引く渦巻銀河です。

<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」

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3月8日:NGC 6357:ロブスタ星雲

2017年03月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

右上の明白な猫の足星雲の近くの、左下の NGC 6357 としてカタログ化されているロブスタ星雲は、驚くほど明るく青い星達のホーム、散開星団 Pismis 24 を収容している。内部の星形成領域近くの全体的な赤い輝きは、イオン化された水素ガスの放射からの結果である。ここに表されている周囲の星雲は、ガス、暗いダスト、まだ形成されつつある星達、新しく生まれた星達の複雑なつづれ織りを保持している。この複雑なパターンは、星間の風、放射圧、磁場と重力の間の複雑な相互作用によって生じている。このイメージの完全なズーム可能なバージョンは約20億ピクセルを含み、かって公開された最大の宇宙イメージの一つを構成している。 NGC 6357 は約400光年に及び、さそり座の方向約 8,000 光年に横たわっている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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3月7日:弾丸集団の物質

2017年03月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この 弾丸集団 の持つ物質って何だろう? この大規模な銀河達の集団(1E 0657-558)は、主要な理論の強い証拠と解釈される方法で、その中に暗黒物質が存在するという背景の銀河達の重力レンズの歪みをつくっている。しかしながら、最近の異なる分析は、重力を変更した一般的でない代案(参考: 修正ニュートン力学)が、暗黒物質がなくても集団の動きを説明できるかもしれないことを示し、また同様に、より可能性のある元祖のシナリオを提供している。現在、観測を説明する二つの科学的な仮説が競っている。それは見えない物質対改められた重力である。この争いは、この例は変更された重力論の単純さを砕くだろうので劇的である。近い将来、この弾丸集団の争いは、新しい観測、コンピュータシミュレーショ、と分析が完了して、続く可能性がある。このイメージは、熱いガスによって発せられるX線を赤で、分離された暗黒物質分布を青で表した、ハッブル/チャンドラ/マゼラン合成写真である。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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3月6日:ジュノからのホワイトオーバル

2017年03月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

木星のこの嵐の雲は地球とほぼ同じくらい大きさである。ホワイトオーバル(注:白い卵形)として知られるこの渦巻く雲は、地球の高気圧に等しい高圧のシステムである。この雲は木星の有名な大赤斑の「真珠の紐(string of pearls)」の南のオーバルの一つである。大赤斑は恐らく赤色に変わった実際には大きなホワイトオーバルである。周囲の雲は卵形のまわりを流れまた通り過ぎる興味深い乱気流を示している。このイメージは、ジュピター神の世界の雲のトップの上を新しく通過した2月2日に、NASAのロボット宇宙船ジュノによって捕えられた。次の数年間、ジュノは、大気の水の量を判定し、また、木星がその濃い雲の下に固体の地表を持っているか否かを判別するために周回して、木星を探査し続けるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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3月5日:ドラゴン貨物船、国際宇宙ステーションに近づく

2017年03月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2017年2月23日の、国際宇宙ステーションへの最終的な接近の間の、「スペースX」のドラゴン貨物船が見られる。この商用宇宙船は2月19日に打上げられ、約 2,500 キログラムの実験機器と補充用品を軌道の研究室へ運んだ。ドラゴンを捕えるために遠征50クルーメンバー、トーマス・ペスケ(仏)とシェーン・キンブロー(米)がステーションの Canadarm2 ロボットアームを使ってこれを捕らえ、地上の管制官達がロボットアームを遠隔操作してドラゴンをステーションに取り付けた。

<出典>: 「NASA Johnson」

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3月4日:ファルコン9のマーリン・エンジン轟音を立てる

2017年03月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

日本時間2月19日日曜日午後11時40分過ぎに、国際宇宙ステーションに補給物資等を運ぶスペースX社の CRS-10 ドラゴン貨物船が、ファルコン9ロケットに載せて打上げられた。この写真では、ファルコン9ロケットの9台のエンジンが、フロリダのNASAのケネディ宇宙センタの打上施設39Aから離昇する。この飛行では、ドラゴン宇宙船は、大気の中のオゾンの更なる調査のために、成層圏エアロゾル・ガス実験(SAGE)Ⅲ装置など、補充用品 2,300 キログラムを届けた。

<出典>: 「商用補給(Commercial Resupply)」

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<ひとこと>: 2月27日、 スペースX社は、2018年に、ファルコン9“ヘビー”ロケットを使って、民間人2人を「月」に送る計画を発表しました。スペースX社はNASAの商用補給計画の下で最も安定した技術を提供していますが、これまでに人間を乗せた経験はなく、また補給船の打上に失敗した例もあります。NASAとの間では国際宇宙ステーションへのクルーの送迎も計画されており、相前後して月に人間を送るのはかなり挑戦的であると思われます。なお、計画は月に着陸はせず周って来るだけなので行程は10日強と推測され、かってのスペースシャトル単独飛行と同程度なので期間的には問題はありませんが、地球近傍の軌道ではないので、緊急時の措置、確実に月を周る軌道に乗せる技術が問題となるでしょう。また、地球の陸上、海上への着陸技術は既に何回も試みられています。

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3月3日:Sn 1987A の進化

2017年03月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

30年前の1987年2月23日、大規模な星の死を印す星の爆発からの光が地球に到着し南半球の空で輝いた。ミルキーウェイの衛星銀河大マゼラン雲にある Sn 1987A は、望遠鏡の発明以来、地球に最も近くに観測された超新星であった。この30年間の研究は、大規模な星達の爆発的な死の我々の理解に革命を起こした。1990年以降の観測で、NASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡は、この集合写真のように、しばしばこの超新星の残骸を観測した。このイメージは、爆発する星の周りで燃え上がるメインリングにハイライトを当て、1994から2016年の進化を示している。また、30年の記念日を祝うために、新しい広域のイメージ(下記)が、2017年1月に、ハッブルによってとられた。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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<ひとこと>: 新しい“広域の”イメージは こちら から。その中央部分が右下のイメージ。

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3月2日:宇宙で最も明るいパルサーの発見

2017年03月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

天文学者達がこれまでで最も明るいパルサーを発見し、何故そのように明るく輝くことができるのかを突き止めようとしている。この最も明るいパルサーは NGC 5907 超大光度X線源(ULX)と呼ばれる。それは、一秒間に我々の太陽の3年半に相当するエネルギー量を発している。ヨーロッパ宇宙機関のXMMニュートン衛星がこのパルサーを発見し、独立してNASAの NuSTAR (核分光望遠鏡アレイ)ミッションもまたその信号を検出した。このパルサーは5千万光年にあり、それは地球に人間が出現する以前を意味している。それはまた最も遠い既知の中性子星でもある。最も明るいパルサーの以前の記録保持者は2014年10月に報告された。 NuSTAR は「葉巻銀河」メシェ82(M82)の約 1,200 万光年にある M82 X-2 がブラックホールでなくパルサーであると確認した。 Science で報告されたこのパルサー NGC 5907 ULX は10倍明るい。

<出典>:  NuSTAR (核分光望遠鏡アレイ)

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