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10月3日:LIGO-Virgo GW170814 スカイマップ

2017年10月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

惑星地球の周辺からの3台の重力波探知器が、今、時空でのリップルの共同検出を報告した。ここでは、遠い宇宙での二つのブラックホール融合の4回目の検出が発表された。この出来事は、ワシントン州ハンフォード、ルイジアナ州リヴィングストンのそれぞれの LIGO 天文台、最近運用に入ったイタリアのピサ近くの Virgo オペレーショナル天文台によって、2017年8月14日に記録された。この信号は、約18億光年にあった太陽質量31倍と25倍の二つのブラックホールの合併の最後の瞬間に発せられた。全三つのサイトの重力波検出のタイミングを比較することによって、天文学者達に、空の信号の起源の位置の特定を改善することができた。この全天マップでは、マゼラン雲の上、そして、通常、エリダノス座の方向の、全3台の探知器の信号と一致する唯一の空の領域が黄色の等高線で示されている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 9月30日の記事でお知らせしたように、4回目の重力波が検出されました。今回は、LIGO(アメリカ)から遠いイタリアの Virgo オペレーショナル天文台によっても検出されたため、重力波の発生位置が以前より正確にとらえられました。このイメージは  Virgo の参加によって、発生源がどのように限定されるようになったかを示すものです。LIGOの対極位置にある日本のKAGRAが参画すれば更に精度が高まるでしょう。
LIGOチームによる記事の要約は「ホームページ」の 「LIGO と Virgo によるブラックホール融合からの重力波の検出」 から。


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