現在建設中の大型低温重力波望遠鏡 KAGRA(かぐら)では、レーザー干渉計で微小な時空のゆがみを捉えます。そのためには干渉計を構成する鏡に伝わる地面の振動を100億分の1以下に低減する必要があります。これを実現する超高性能防振装置を組み立てている様子が上の写真です。この装置は最終的に超高真空内にインストールされます。鏡に微小なホコリが付着するだけで光学性能が低下するため、装置の組立作業はクリーンブース内で行われます。
<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」
<大判>: イメージをクリック
<ひとこと>: 折からイタリアの重力波天文台VIRGOの参加による重力波発生源の位置の特定が一層に進む中で、米国のLIGOのほぼ地球の裏側にある KAGRA の参加した重力波観測ネットワークが完成すれば、更に精緻な位置の特定ができるようになるでしょう。
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