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7月12日(金): ゲートウェイを間近で詳細に/ミッション別ページ

2024年07月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ゲートウェイ:驚くほど間近でかつ詳細に

NASAとその国際的なパートナーは、人類で初めて月を周回する宇宙ステーション、ゲートウェイで、深宇宙の科学的な謎を探る。2028年のアルテミスⅣミッションを皮切りに、ゲートウェイの月の南極へのミッションに備えて科学を行い、準備する宇宙飛行士の国際チームが、深宇宙に住み着く最初の人類となるだろう。

このアーティストのCGアニメーションは、ゲートウェイの外観ツアーを驚くほど詳細に紹介している。図に示されているゲートウェイのエレメントは次のとおり。

  •  ゲートウェイを史上最強の太陽電気宇宙船にするパワーと推進力のエレメント。このモジュールは、太陽のエネルギーを利用して宇宙ステーションのサブシステムに電力を供給し、キセノンガスをイオン化して推力を生成し、月を周回するゲートウェイ独自の極軌道を維持する。
  •   HALO (Habitation and Logistics Outpost)は、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)が提供する月リンクシステムであり、地球と月面の間の通信を提供するゲートウェイの指令とコントロールを結ぶ。 HALO には、運動器具を含む生命維持システムや科学ペイロードバンクが収容される。
  • ESA が日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)のハードウェア提供を受けて提供する Lunar I-Hab は、環境制御システムや生命維持装置、寝室、調理室などを備えている。
  • ESA が提供する Lunar View は、動力・推進エレメントへの燃料補給機能、貨物保管庫、大型の窓を備えている。
  • クルーと科学のエアロックは、アラブ首長国連邦(UAE)のモハマド・ビン・ラシッド宇宙センターから提供され、ゲートウェイの内部から真空の宇宙空間へのクルーとハードウェアの移動に使用される。
  • カナダ宇宙庁(CSA)は高度な外部ロボットシステム「Canadarm3」を提供する。
  • アルテミス計画を支援するためにゲートウェイに貨物を輸送する深宇宙補給宇宙船。
  • 火星を含む深宇宙を旅する人やハードウェアにとって最大の関心事である、未だほとんど理解されていない現象、太陽放射線と宇宙放射線を調査する初期ゲートウェイ科学ペイロード。

このビデオの中で見られるのは、パワーと推進エレメントに取り付けられ ESA によって提供される、 ERSA (European Radiation Sensors Array:ヨーロッパ放射線センサー・アレイ)および、 HALO に取り付けられるNASAが主導する HERMES(Heliophysics Environmental and Radiation Measurement Experiment Suite:太陽物理学環境・放射線計測実験室)である。 ESA と JAXA が提供する三つ目の放射線科学ペイロードである IDA (Internal Dosimeter Array)は HALO の内部に設置される。

このビデオでは、次の内容についても説明している。

  • オリオン宇宙船はクルー・アンド・サイエンス・エアロックにドッキングしている。オリオンは、宇宙飛行士の国際チームと三つのモジュール(Lunar I-Hab、Lunar View、Crew and Science Airlock)をゲートウェイ宇宙ステーションに運ぶ。
  • 有人着陸システム(HLS)は、月の南極地域との間で宇宙飛行士達を運ぶ。 SpaceX と Blue Origin は、それぞれ Starship HLS と Blue Moon HLS を提供する契約を結んでいる。
  • ゲートウェイはアルテミス計画の一部であり、科学的発見のために人類を月面に帰還させ、火星やその先など、太陽系をさらに探査するための道筋を描く。

更に詳細は こちら(動画) から。

<ひとこと>: イメージのリンク先は動画 .mp4 です。

<出典>: Dylan Connell & Briana R. Zamora(著者名です)

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<ミッション別ページ>

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