確定次第改めてお知らせします。なお、このページは当面そのまま続けます。
今日のテーマ: ブラックホール3題
<前書き>:溜まっている記事のいくつかをまとめて掲載します。今日は「ブラックホール」に関する記事を取り上げます。それぞれが独立した別の記事であることをお含みおきください。
ブラックホールはどのくらいの速さで回転できるのだろう? 通常の物質でできた物体が速く回転し過ぎると、それ自体がバラバラになる。
しかし、ブラックホールはバラバラにできないかも知れないし、その最大回転速度は分かっていない。
理論家達は、通常、アインシュタインの一般相対性理論に対する解を使って、急速に回転するブラックホールをモデル化し、いくつかの驚くべきことと珍しいことを予測する。
しかし、最も簡単に検証できる予測は、最大回転するブラックホールに入る物質は、恐らく、遠くから見た光速に近い速度で公転しているのが最後に見られるはずだということである。
この予測は、NASAのNuSTAR衛星とESAのXMM衛星によって、渦巻銀河NGC 1365の中心にある超大質量ブラックホールを観測することによってテストされた。
光速限界に近いことは、周囲の降着円盤の内側の端での、放出物の加熱とスペクトル線の広がりを測定することによって確認された。
ここに描かれているのは、ブラックホールの周りを渦巻く通常の物質の降着円盤を描いたアーティストのイラストであり、上部からジェットが発せられている。
ブラックホールにランダムに落下する物質は、ブラックホールをこれほど回転させるはずがないため、NuSTARとXMMの測定は、周囲の降着円盤の存在をも検証している。
<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。
<出典>: Astronomy Picture of the Day
ひとつのブラックホールが奇妙に見えるなら、二つのブラックホールはどうだろう?
この詳細なコンピュータの視覚化では、軌道を周回する一対の超大質量ブラックホールの周りの降着円盤からの光が、極端な重力によって生成された歪んだ時空を通り抜ける。
シミュレートされた降着円盤には、2億の太陽質量のブラックホールを囲む円盤を赤、1億の太陽質量のブラックホールを囲む円盤を青とする、異なる偽色の配色が与えられている。しかし、これらの質量の場合、両方の降着円盤は実際にはほとんどの光を紫外線で放出する。
このビデオでは、各ブラックホールの両側を同時に見ることができる。両方のブラックホールから発生する赤と青の光は、事象の地平線近くの光球と呼ばれる最も内側の光の輪に見ることができる。
過去10年間で、ブラックホールの衝突による重力波は実際に検出されているが、超大質量ブラックホールの合体はまだ発見されていない。
<ひとこと>: イメージのリンク先は動画 Youtube です。
<出典>: Astronomy Picture of the Day
<その3>:ウェッブの渦巻銀河NGC 2566
渦巻銀河NGC 2566の中心では何が起こっているのだろう?
最初に、注目の赤外線画像の中心から出ているように見える8本の光線は本物ではなく、ウェッブ宇宙望遠鏡自体の機械的構造によって引き起こされた回折スパイクである。
NGC 2566の中心部は、珍しいとは考えられない程度に明るいが、現在はあまり活動していないものの超大質量のブラックホールが含まれている可能性がある。
僅か7600万光年しか離れていない今日、NGC 2566から見える光は、恐竜が地球を歩き回っていたときに残された。
絵のように美しいこの銀河は、ウェッブやハッブルなどの地球の望遠鏡が、星が形成される可能性のあるガスとダストの乱流の雲を解読でき、星の進化の研究を可能にするほど近くにある。
NGC 2566は、ミルキウェイ銀河とサイズが似ており、中央の明るい棒と目立つ外側の渦巻きの腕が特徴である。
<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。
<出典>: Astronomy Picture of the Day
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