オリオン座のベイビースター達
NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡で見た星形成領域 NGC 2174 のこの赤外線イメージでは、ダストに覆われた多数の幼児の星達が明らかにされている。この領域の雲のいくつかは、可視光線のイメージでサルの顔に似ているために、この星雲は「モンキーヘッド」のニックネームが与えられた。しかし、赤外線イメージと可視光イメージでは異なる雲が強調表示されるために、赤外線イメージではサルは姿を消す。
オリオン座の北端にある NGC 2174 は、約 6,400 光年離れた位置にある。イメージの中央少し右のダストの柱は、この領域で最近生まれた最も熱い若い星からの放射と星の風によってダストが彫られている。
スピッツァーの赤外線のこの視界は、今後数千年で生まれる次の星団のプレビューを提供している。暗いフィラメントを通して散乱する赤みを帯びた光の点は、暖かいダストの毛布に包まれた幼児の星である。暖かいダストは赤外線波長では明るく輝く。最終的に、これらの星はダストの包みから飛び出し、その光はそれらを取り巻くダストの雲を切り刻む。
2015年に最初に公開されたこのイメージでは赤外線波長に対して可視の色が割り当てられている。波長 3.5 ミクロンの光が青、8.0 ミクロンが緑、24 ミクロンが赤で表示されている。緑は星明かりに照らされたダストの雲の中の有機分子を示している。赤はダストの最も高温の領域から放出される熱放射によって起こされている。
<出典>: 「太陽系とその彼方(Solar System and Beyond)」
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