水星に向かうヨーロッパ宇宙機関/日本宇宙航空研究開発機構のベピ・コロンボ(BepiColombo)ミッションは、2025年に軌道に入る前に、10月1日に、その目的の惑星での6回のフライバイの最初を行うだろう。先の8月の金星フライバイに続いて、この宇宙船の次の彗星との刺激的な遭遇は、国際時間10月1日 23:34 (日本時間10月2日午前8時34分)である。宇宙船は、科学者達に主なミッションでもたらされるであろう初めての経験を与えつつ、イメージと科学データを捕えながら高度約200キロメートルで惑星を通過するだろう。
<出典>: 「ベピ・コロンボ(BepiColombo : ESA)」
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<ひとこと>: ベピ・コロンボは2018年に打上げられたヨーロッパ宇宙機関(ESA)と日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の国際協力ミッション。2025年に水星の周回軌道に入り約1年間観測する予定(設計目標)。水星の表面と内部の観測を行う「水星表面探査機(MPO:Mercury Planetary Orbiter:ヨーロッパ)」と、磁場・磁気圏の観測を行う「水星磁気圏探査機(MMO:Mercury Magnetospheric Orbiter:日本)」の2機で構成される。二つの宇宙船を内蔵したベピ・コロンボは、水星軌道に入り分離するまでヨーロッパ宇宙機関が運用している。水星の軌道に入るには極めて強力な太陽の引力に抗する必要があり、金星、水星を使ったフライバイを重ねて徐々に速度を落として接近し、水星軌道入りを果たす。
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<火星探査>: ホームページの「火星の話題(Mars Topics)」から。
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