2020年4月27日にとられた南緯 52.3 度東経 351.8 度に中心におくこのイメージは、火星の南半球のアルギレ四辺形(Argyre quadrangle)の大きなグリーン・クレータ(Green Crater)の中にあるクレータの一部を示している。このイメージでは、明るく白い氷で部分的に覆われた、赤い土で囲まれた右側のほぼ黒い砂丘フィールドを明らかにしている。また、部分的に氷で覆われた溝がイメージの中央のクレータ壁に見える。科学者達は、今、この季節の氷と溝の存在の関係を調査している。このイメージは、火星の南半球の春の昼夜平分時の直後にとられ、そのとき、右のクレータの最南端の部分は氷がほとんど完全に無く、中央の北の部分はまだ部分的に覆われていた。地球で赤道に面した斜面が多くの日光を受けるように、この南のクレータ壁は、太陽に対して長く露出されてきたので、このエリアの氷はより速く退いている。
<出典>: 「イメージの一年:ヨーロッパ宇宙機関(Year in images ESA)」
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<お知らせ>: コロナが蔓延しています。「巣篭り需要」に応えるために、しばらく「新春特集」を連載します。今日のテーマは「ヨーロッパ上空の二酸化窒素濃度」