NASAのロボット宇宙船インサイトは、内部太陽系を横断する6ヵ月の旅の後、火星に劇的な着陸を行った。約7分間で時速 20,000 キロメートルからゼロまでブレーキをかける必要があり、インサイトは、熱遮蔽、パラシュート、最後にロケットを使って、摂氏最高 1500 度にまで熱せられ、8Gほど減速した。これはインサイトによって火星でとられた初めてのイメージであり、宇宙船が赤い惑星にソフトランディングし機能するのに十分な速度を落とした証拠である。その最終的な降下の間にインサイトのロケットがけり上げ、カメラのレンズキャップに付着されたダストを見ることができる。小さな岩がさび色の赤い土に見られ、イメージ上部の弧は火星の地平線である。ここ数週の間に、インサイトは、地震計を含めいくつかの科学機器を配備するだろう。これらの機器は、火星のみならず地球の形成にも関わる手掛かりを有すると考えられる領域、火星の内部を含む、先例のないデータを人類に与えることが予想される。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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