このイメージの主題は1826年にスコットランドの天文学者ジェームズダンロップによって発見された銀河、 NGC 6861 である。ほぼ2世紀後の今、 NGC 6861 が、 NGC 6868 グループとも呼ばれる「ぼうえんきょう座グループ(Telescopium Group)」の一群の、少なくとも1ダースの銀河達の2番目に明るいメンバーであることを我々は知っている。このNASA・欧州宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡の視界は NGC 6861 のある重要な詳細を示している。最も際立った形の一つは銀河の中心を回っている暗いディスクの帯である。これらのダストレーンは、それらの背後の星達によって放射された光を覆うダストの粒の大きな雲の結果である。ダストレーンは銀河のディスクがエッジ・オン、フェースオンであるどうかを我々が知るのに有用である。このようなダストレーンは渦巻銀河に特有である。 NGC 6861 は渦巻銀河または楕円銀河に属さない。それは渦巻と楕円の両方の形を持つレンズ状銀河(lenticular galaxy)である。これら銀河達の三つの関係はまだ十分には理解されていない。レンズ状の銀河は、ガスが尽き、アームを失い、あるいは、二つの銀河達の結合した結果である薄れゆく渦巻であろう。グループの一部であることは銀河の融合の可能性を増やすので、これが NGC 6861 の例であるだろう。
<出典>: ハッブル宇宙望遠鏡
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