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またたびダイアリ

結局、食べることが好きなんだ

会津往復列車たびきっぷで会津若松へ

2007-11-14 | 青春18きっぷの旅
今回はJRの青春18きっぷではなく、
会津鉄道の会津往復列車たびきっぷを使う。

浅草~会津若松 往復9080円→6900円
(きっぷは4日間有効)

会津が好きで、何度も旅しているという友人が、
誘ってくれたうえに今回の旅程を組んでくれた。

浅草620→945会津田島949→会津若松1053

えっ、浅草を出るのが6時20分?
間に合うためには明け方4時半に家を出なければ。

しかしながら自宅での時間配分がうまく行かず、
まとまった睡眠時間がとれなかったので、
一睡もしないまま真っ暗な道を駅に向かって歩く。
iPodからはMEGADETHのSleepwalkerが流れてきた。

「おはようございます、○○旅行社で~す」と
冗談をいいながらおどける友人とおちあい、
東横線で渋谷に出て東京メトロ銀座線に乗り換え。
銀座線は渋谷始発なので、終点の浅草まで乗りとおす。

浅草についたのが6時頃。
駅の外にでてウロウロしてみる。
浅草なんて何年ぶりに来たかも思い出せないのだが、
なんというか、ここだけいつまでも昭和という雰囲気だ。

サンドイッチやお茶を買って駅に戻り、
東武伊勢崎・日光線のホームに向かう。

乗り込むのは東武6050系電車の快速 会津田島行き。
6両編成で、先頭から2両ずつ行き先が分かれているので、
(先頭:日光・日光・会津田島・会津田島・新藤原・新藤原)
会津田島行きと書かれた車両に間違いなく座る。

日光行きと新藤原行きは、長い行程の途中で
切り離してしまうので、ここはよく確認しておきたい。

ホームはゆるやかなカーブを描いており、
ドアの位置は計算されているようで空間が狭いが、
そうでないところはかなりスペースがあいている。

成人男性でもはまりこんでしまいそうな
空間の広さにびっくりした。

座席は4人がけボックスシートがメイン。

この赤がいいな。
車両じたいは古いけれど、シートはふわふわだ。

浅草を出てじきに太陽がのぼってくる。

夜明けを見るのは大好き。

徹夜明けということもあり、いつの間にか気絶していた。
目を覚ますときれいに晴れ上がっていた。


いつのまにか山並みが近づいてきている。


ようやく会津田島に到着。
向かいのホームに乗り換えだ。

新しくきれいな車両で、
野口英世がデザインされている。

車窓からは目にも鮮やかな紅葉が。

1時間ばかり乗って七日町に到着。

野口英世が見送ってくれる。

先生、いってまいります!

七日町駅は終点・会津若松駅の1つ手前。
最初は一気に会津若松まで行ってしまうつもりだったのだが
車内でまわりたいところを色々相談しているうちに
予定変更となってここで降りることになったのだ。

駅構内にカフェとお土産屋が併設されていたのでのぞいてみた。
赤べこてぬぐいなど可愛らしいものがたくさんあった。

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会津若松酒蔵巡り~鶴乃江酒造・末廣酒造・宮泉銘醸~
会津若松 鶴ケ城
会津若松日帰りの帰路




会津若松酒蔵巡り~鶴乃江酒造・末廣酒造・宮泉銘醸~

2007-11-14 | 青春18きっぷの旅
今回は全て友人が仕切ってくれたので、
何も考えることなく、ありがたくついて歩く。

とくに下調べなどもしなかったのだが、
ひとつだけ課題を与えられていて、
それは司馬遼太郎の「燃えよ剣」と
浅田次郎の「壬生義士伝」を読むことであった。

「燃えよ剣」で新撰組の概要を把握したうえで
「壬生義士伝」を読んだのだが、
私が共感したのは斉藤一だった。

それを話したためか、友人がまず向かったのは、
七日町駅を降りて少し歩いたところにある
阿弥陀寺の斉藤一の墓だった。

小説はある程度脚色されているとはいえ、
斉藤は実在の人物だったのだなあと
感慨にふけりながら墓前に佇む。

花とペットボトルが供えられていた。
最後まで会津の酒を愛していたという話だったが、
張り紙があり、お酒を供えないでくださいとある。
管理するのも大変だもんね。

紅葉の見事な巨木が墓石を抱くように
優しく覆いかぶさっている。

斉藤本人は後世に騒がれることは
あまり望んでいなかったのではないかなあ。
墓石もシンプルなつくりだ。

動乱後に警視庁に就職していたのには驚いた。
斉藤に尋問されるのだけは勘弁してほしいわ…。

*

阿弥陀寺からやや歩いたところに、
会津中将という酒で知られる鶴乃江酒造があった。

ごく小さな蔵だが、デパートの試飲会などに
こまめに出展しており、昨年だったか、
横浜そごうでこちらのゆりさんに会ったことがある。

ここだったのか! さっそく寄ってみよう。

引き戸を開けると、ゆりさんではないが
ご姉妹であろう若い女性が出迎えてくれた。

さっそく試飲させてもらい、この蔵に来た人しか買えない
(酒店におろしたり、通販もしていない)という
限定品の酒、特別限定生酒 純米大吟醸白ゆりを買い、
リュックサックに詰めた。

私は甘めのにごり発泡酒が好きなので、
これはとても楽しみだ。

*

16日にようやく旅疲れから復活したので
さっそく飲んでみた。

ぷちぷちシュワシュワとほの甘く、
たいへんに美味しい。
ついつい杯が進んで1本あけてしまいました…。

*

そこからさらに歩いたところに末廣酒造がある。


こちらは嘉永蔵と呼ばれている。
中に入ると吹き抜け3階の立派な建物に圧倒される。


予約がなくても見学を受け付けてくれるそうだが、
今回は時間がなかったので見学はパスした。


こちらにもやはり試飲コーナーがあり、
蔵人さんが1本ずつ丁寧に説明をしてくれる。

大量生産できる機械化された酒以外に、
ごく少量だが昔ながらの蒸した米を、
乙女が足でふんで作る手作りの酒
(ワインみたいですな)も作っているそうな。

その手作りの酒は、この蔵に来た人でないと買えない。
こういう限定品というのは嬉しいものだ。
他には梅酒や、売店にあった酒まんじゅうも美味しかった。

*

酒まんじゅうはこちら。


*

ここからは周遊バスで移動。「北出丸大通り停留所」でおりて
宮泉銘醸株式会社に向かう。


こちらには会津酒造歴史館が併設されている。

入り口で300円払って中を見学。
ここで実際に酒を作っているのだ。
仕込みは12月中旬からだそうで、
その頃にまた来てみたい。

経路の途中に小原庄助コーナーがあった。


愛用の盃。「咆虎」の銘がついている。


庄助グッズコレクション。


小原庄助さんといえば会津磐梯山の歌詞に
登場して身上をつぶしたとはやされているが、
個人が特定されているというわけでもないらしい。

候補とされている1人はたしかに大酒飲みではあったが
戊辰戦争で立派に戦ったとも伝えられており、
どうも大酒飲みをさして「小原庄助」と
総称しているのではないかと勝手に推測。

石造りの風呂も展示されていた。


かなり小さいが、江戸時代の平均身長は
156cmくらいだそうなので、1人ならラクラクかなあ。

見学を終えて戻ると、無料試飲コーナーがある。
日本酒、焼酎の他にクルミ味噌や山菜漬けなどがあり、
おつまみにも困らない。

試飲してみて気に入った「写楽」のほかに、
くるみみそ、そばの実なめこを購入。
酒蔵で売っているおつまみに間違いはないのだ。

*

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会津若松 鶴ケ城

2007-11-14 | 青春18きっぷの旅
七日町駅に11時頃につき、
ここまで駆け足でまわってきたが、
徹夜明けということもあり、
試飲でいただいた酒がきいて朦朧としつつ進む。

友人イチオシの鶴ケ城(若松城)に到着。


紅葉が美しい。

天守閣から望める景色。







この天守閣は後年作られたものというけれど、
眺めの素晴らしさに感嘆する。
今更だけど、会津も盆地なんだねえ。


城内には靴を脱いであがれるところがある。

この磨きこまれた板張りが足に心地よい。

通路の端に駕籠が置いてある。
スラリとした長身の友人には窮屈なのだが
私にはジャストサイズ!

しばし進むと壁に穴が。


これこのように


画面中央の石垣を越えてくる敵を撃つ。


ここは床がガラス張りだ。


上から石を落として一撃必殺!


白虎隊の面々の肖像画が飾ってあるフロアがあった。
15~16歳の若者たちが、躊躇いもなく命を散らしている。
いまや遠くなった、武士というものについて考えさせられる。

近藤、土方のパネルが飾ってあった。


手前が斉藤なのだが、なぜこれだけが漫画?


城の近くに茶室も設けられている。


しかしよい時期に来られて本当によかった。
平日ということもあって、そう混んでいないところもありがたい。

天守閣で、おそらく県内の小学生たちが先生に引率されて
おくになまりで思い思いに語っているさまを見られたのも
旅情を感じて楽しかった。

城の近くにはお土産館もあって、こちらでは
ゆべしの職人実演や、喜多方の美味しいラーメンの
即売なども行われていて、大変魅力的だった。

今回は駆け足でまわっていたため、ここでもそうゆっくりとは
できなかったけれど、いずれまた来たい場所である。

*

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会津若松日帰りの復路

2007-11-14 | 青春18きっぷの旅
始発に乗って一路会津を目指してきたわけだが
今日は日帰りなので、16時台には帰りの電車を
気にしないと、その日中には帰れないことになる。
片道7時間の壁は厚い。

会津通の友人にはみっちりとプランをたててもらって
私はついていけばいいだけなのでラクだったけれど、
この綿密なプランにはなぜか食事が盛り込まれていなかった。

それに気づいて断固抗議した私におされて
友人はこれまたイチオシであるお蕎麦屋さんに
連れていってくれたけれど、あいにく中休みの時間に
あたってしまい、あきらめて会津若松駅に向かう。

駅構内にある食事処でお膳を頼む。
こちらは会津の地ビール。

地ビールとあっては頼まずにいられなかったのだが
疲れがピークにきていて味の印象がない。
会津にきたらやはり日本酒を頼むべきかもしれない。

このお膳は会津の郷土料理が満載なのだ。

胡麻油のきいたサトイモとキノコの煮物、
棒ダラ、こづゆ、イワシ(?)、天麩羅に蕎麦。

今日初めてのちゃんとした食事なので、
お互いに無言のまま、ひたすら箸をすすめる。

天麩羅のつゆが妙に薄かったり、
棒ダラがあったりするのは
なにか京都の影響でも受けているのだろうか?

こづゆは武家料理だそうで、薄味に作るものらしい。
だしがよく効いていて、ぬる燗にあいそうだった。

蕎麦は手打ちらしく、細さにバラがあって
弾力がしっかりしていて美味しかった。

店員さんも明るく親切で、これは今回の会津全般に
言えることだが旅行者に優しいのが嬉しい。

知らない土地に旅して、ぜひまた来よう!と
いう気になるのは、地元の方の暖かい心遣いに
触れてじんとなった時なんだな~。

お土産物屋さんをひやかしながら駅を見ると
名物の赤べこをあしらった改札があり、嬉しくなる。


駅の隣に地元の方が使うスーパーがあったので
そちらを見学してみた。

海のない県だけに生鮮品の魚類は私の地元と
あまり変わらない品揃えと値段だった。

近くに踏み切りがあり、のぞきこむと赤べこ列車が!

これ、乗ってみたいんだ~。
土日しか運行していないと思っていたのだが
なぜここに? 興奮して写真を撮りまくる。

すると車体にみっしりと文字の書き込まれた列車が
ゆるゆるとやってきた。

耳なし芳一かとギョッとしたが、
これは野口英世の母、シカの手紙を
全面にレイアウトしたものであった。

私たちが乗る列車がこれだ。
なんとか席をゲットして会津田島まで小1時間乗り、
乗り換えてあとは浅草まで直通だ。

とはいえ乗り換えて浅草までは4時間半。
フカフカの椅子とよく効いた暖房に守られて
ガースカと眠る。もう限界です…。

朦朧としながら浅草から銀座線に乗り換え、
ついで東横線で地元まで戻る。
なんとかその日中には間に合ったが
もう23時をまわっていて、オットが駅まで拾いにきてくれた。

会津旅行日帰りは楽しかったが、かなりしんどいので
滅多な人にはオススメできないわ。

でもまた、会津には行きたいな。
今度はちゃんと睡眠をとってから、
あるいは1泊でいきたいところであります。

*

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