Aruiのスペース

自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

多言語は日本語?

2008-01-31 23:30:37 | Weblog
多言語は日本語?             2008-01-30

私が住む神奈川県は人口が890万人で、そこに登録されて
いる外国人は16万人、国籍の数が165だそうです。他県
に比べて国籍の数が多いのがわが県の特徴だとのことです。 

日本と言う国は、基本的に外国人に来て欲しいのでしょうか
来て欲しく無いのでしょうか?どうも判りません。判らない
のは当然で、私自身もどうすべきか判りません。世間の人に
聞いても、外国人は一切入れるなと言う意見から、人口減少
の折から、積極的に外国人の労働力を導入すべきだと言う意
見まで色々あります。

しかし、現実にはもうすでに多数入ってきています。そもそ
もこうあるべきであると言う意見はそれとして、現実に目の
前に居る外国人に対して、日本で生活して貰うためには、何
らかの情報提供をしないと、問題がどんどん発生し、大きく
なってしまいます。ごみ出し、子供の入園入学、住居(公営
住宅への入居も含む)、医療、出産、生活保護、何年か後に
は老人問題。いじめ問題、学業についていけない問題、高校
入試、外国人登録、国籍問題等々。これらの全てを外国人の
母語で資料を作成し、説明をするのは大変なことです。

大きな市はなんとかなるとして、小さな市町村のご苦労は、
大変なことでしょう。ごみ出しについては、すぐにでも理解
して、やり方を守って貰わないと、近隣住民とトラブルに
なります。神奈川県では県のレベル市町村のレベルそして
各地のボランテイアが、この情報ギャップを埋める努力を
しています。しかし最終的には、外国人が日本に住んで生活
をする限り、日本語を覚えて貰うことが必要だと思います。
そして地元の町内会とか自治会に入って貰うことが、その外
国人にとっても、日本での生活を安心して楽しく過ごすこと
の第一歩となり、地元にとっても、知らない人がこの町に居
る不安が無くなり、安心できます。

ところが、日本語は難しいです。だから県内にも日本語教室
がいっぱい有ります。こんなwebsiteが有りました。  
http://www.k-i-a.or.jp/classroom/index.html

それで、難しい日本語を、もっとやさしくして外国人に理解
して貰おうと言う運動が有ります。昨日、2008年1月30日、
神奈川県県民部国際課主催の災害時の外国人支援講座に出席
しました。テーマの一つはやさしい日本語による情報伝達と
いうものでした。

例えば、TVでこのようなニュースが流れたとします。
『避難していた住民たちが自宅に帰宅し、充満していたガス
に気付かず、夕食の準備や暖房のスイッチを入れ、新たな出
火が起きているという情報があり、消防ではガス漏れにも十
分気をつけるよう、呼びかけています』

日本人にとってなんでもないこのニュースは、外国人が理解
するには難しいです。このままで、どれくらいの外国人が理
解できるか、こころもとないです。それで、これを外国人に
理解し易い日本語に直してみます。私の案です。

『皆さんが避難所から自分の家に帰ったとき、ガスが漏れて
ないか注意してください。知らないで火や電気を使うと火事
になる場合があります』これは言いたいことの中で是非伝え
たいことに絞ってありますが、絞りすぎています。ま、本当
に伝えたいことは、伝わると思いますが。

大東文化大学の前田理佳子先生主催の減災のための「やさし
い日本語」研究会の解答です。
『消防からお願いがありました。部屋でガスがくさい時は、
火を使わないでください。電気もつけないでください。すぐ
窓をあけてください。ガスが部屋に漏れていると火事になる
かもしれません。ガスに気をつけてください』  です。

やさしい日本語もweb siteは沢山あります。代表的なものは
http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/EJ1a.htm でしょう。
やさしい日本語を作るには、日本語を正しく理解しないと
できません。やさしい日本語も難しいのです。だが、こう
することによって、多くの外国人に情報は伝わります。更に
他言語に訳す時にも、このやさしい日本語から翻訳する方が
早く訳せます。原文にある連体修飾や連用修飾が既に排除さ
れていて、文の構成がすっきりとなっているからです。私も
やさしい日本語の勉強をしたいと思っています。