おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

農村の水13  渡良瀬川から取水する邑楽頭首工

2011年03月26日 11時28分39秒 | 農村の水

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1.水争い・水喧嘩
 田んぼで稲をつくるには水が必要
 水を田んぼに入れるために、弥生の稲作開始から農民は苦労した
 日照りなどで水が少ないとき、上流と下流の農民が、右岸と左岸の農民が争った
 河川の堰(石などを積み水を止めて溜める。)をめぐり、鍬、鎌、つるはし、刀、鉄砲などを持って喧嘩
 流血もあった
 いわゆる、水争いや水喧嘩
 水争いは、河川の堰だけではない、隣りあう田んぼでもおこった

2.水不足・水争いの解消施策
 水争いの原因となる水不足を解消し、水稲生産を安定させるために対策が様々執られた
 農民の手で、為政者の手で

 その一つが国営渡良瀬川沿岸農業水利事業(1972~1984年度)
 当事業は、まず渡良瀬川に大間々頭首工、太田頭首工、邑楽頭首工を設置
 次に、そこから取った水を長大水路(総延長48.8㎞)で送り、右岸域の9,894ha(水田9,034ha・畑860ha)を潤す
 頭首工とは、川を堰き止めて取水する施設の総称

 受益市町村は次の4市5町2村
   群馬県桐生市・太田市・館林市・栃木県足利市
   群馬県藪塚本町(現太田市)・新田町(太田市)・大泉町・邑楽町・板倉町
   群馬県笠懸村(現みどり市)・千代田村
 総事業費は37億800万円、うち国が58%、県が21%、水に係る農民の団体である土地改良区が21%を負担

 本日は邑楽頭首工(おうらとうしゅこう・写真1)の例
 まず、邑楽頭首工の堰柱の上から堰き止め用鉄板を下ろして水を溜める
 次に、渡良瀬川右岸堤防の取水口から堤防下の送水溝を通り(写真2)、沈砂池(写真3)に導水
 ここで、水を濾して砂や泥、足尾銅山残留鉱毒を除去
 濾過した水を下流の田畑へ送水
 写真撮影時は、取水しない時期ゆえ、水がない

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2007年03月24日 撮影地:群馬県館林市
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ヒメオドリコソウ 分布拡大中

2011年03月25日 00時00分00秒 | 植物
写真1

写真2 写真3


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 晩冬から春、花の少ない野や畦に、ピンクの花をつけるヒメオドリコソウ(写真1)。
 下部の葉は長い葉柄のある丸い卵型、上部の葉は三角状卵型で葉柄のない苞葉(写真2)。
 葉の表面には脈に沿い小じわが多く、葉の両面には軟毛がある(写真2)。
 花は葉のつけ根から数個ずつ輪のようにつき、葉の間から出る(写真3)。

 本種はヨーロッパ原産の越年草。
 日本では1993年東京駒場で発見された。
 関東地方や長野県などで雑草化して分布を広げつつある。

 茎は高さ10~25㎝、根もとは横にはう。
 茎には稜がある(茎は四角柱状)。

 和名は、本種の花がオドリコソウ(茎丈30~50㎝・花冠2~4㎝)の花より約1㎝小さいことに由来。
 草丈も低い。
 ヒメは小さいの意味。
 学名:Lamium purpureum シソ科

 引用・参考文献等:*『山渓カラー名鑑 日本の野草』218頁(株式会社 山と渓谷社・1983年) *当ブログ2012年04月05日;オドリコソウ
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2008年03月29日 撮影地:栃木県上三川町下簗
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人面花 ホトケノザ

2011年03月24日 00時00分00秒 | 植物
写真1

写真2


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 ホトケノザは、野に花の少ない冬~早春、
 ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ(弊ブログ2011年01月22日)などとともに目に入る。
 除去しなければ、圃場一面に広がることもある。
 生産者や家庭菜園者に嫌われる雑草。

 本種は一年生草本。
 形が仏様の蓮華座に似るので、和名はホトケノザとなる。
 花弁などは、拡大すると人間や動物の顔を連想させる。

 学名:Lamium amplexicaule シソ科
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:写真1;2008年03月15日、写真2;2011年02月26日
 撮影地:写真1;筆者宅(採取地:栃木県上三川町)、写真2;埼玉県幸手市
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農産物直売所 6  日光神領 長畑 の 凛とした 蕎麦

2011年03月23日 00時00分00秒 | 農村


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 蕎麦は三たて。挽きたて、打ちたて、茹でたて。これを店名にする「三たて蕎麦長畑庵」。
 当庵の案内板によれば、長畑(ながはた)は日光東照宮造営の際、日光神領に編入され、蕎麦や朝鮮人参の産地として指定され、当地の山間冷涼の痩せた畑と朝霧、夕霧が最高級品の蕎麦をつくる。
 確かに、細麺の凛とした蕎麦です。写真の蕎麦は4合打。
 最寄り駅は東武日光線明神駅。県道70号、落合西小学校近くにある。
 当庵は栃木県の中でも早くに地域おこしの店として開業し、現在に至っている。
 謝辞:板荷3区のW氏ご夫妻とお孫さんに案内していただきました。あらためて感謝申し上げます。
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年3月13日 撮影地:栃木県日光市長畑
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合法略奪 を 止めよう!! 

2011年03月22日 00時00分30秒 | 日記
写真1
写真2

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 東北地方太平洋沖地震から4日目の3月14日月曜日。筆者は、東京電力の計画節電などでJRと私鉄がストップして出勤できず。
 16時40分頃、借りてる菜園から自転車で帰った妻が、道路に車が何十台も並んでいると言う。
 なにごとか、と出かけてみると、二つの方向からガソリンスタンドへ車が続いている。一方には40台、もう一方には60台を超える車、ふだん見られない光景(写真1)。不安にかられての、被災者に配慮しない自動車持ち主の我欲行動、エゴそのもの。
 我欲行動はスーパーにも向けられた。陳列棚に品物がない。米、パン、牛乳、飲料、麺類、豆腐、納豆、トイレットペーパー、乾電池など、など。買い占められている(写真2)。
 外国メディアは、日本人はすばらしい、被災しても不法略奪をしないと報じている。
 とんでもない。上記のようなガソリンスタンドやスーパーへの行動は、被災者の心情を踏みにじる略奪そのものである、合法とはいいながら。あー、情けない、怒髪天を衝く。
 止めてください!! 我欲行動を。
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年3月14日 撮影地:埼玉県久喜市


 
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