おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

なに、なさってんすか41  地震でやられたから

2012年02月29日 00時00分00秒 | 農業
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写真1 2011年3月11日の地震で駄目になった田んぼを修復する男性。排水路のフェンスも曲がりうねっている。


 2月26日、日曜日の14時過ぎに我が家を出て、中川右岸を高須賀池へ歩く。寒風日光おろしが容赦なく右膝を襲う。痛む。かわまず歩く。ここ1年、膝痛などで歩きを止めていた。
 高須賀池につくと、池や農道、農業排水路は震災復旧工事中。池近くの田んぼで、独りもくもくと作業している男性(写真1)。今日、家を出てから田畑で働く人を見るのは初めて、1人目。男性とのやりとりは次のよう。
  <なに、なさってんですか> 
   地震でやられたから。
  <ここは、去年、稲を作らなかったですよね>
   うん、排水路がやられたから。作っても水が溜まるのでやめた。
   今年は、排水路を直すそうだから、やってる。
  <向こうの田んぼは、去年、直してましたよね>
   うん、ひと(他人)を頼んでな。おれんちは、カネがないからやってる。
   道路は幸手市でやってくれるが、田圃はやってくれない。
  <私は昭和23年生まれだけど、旦那さんは何年生まれですか>
   23年か、若いねー、昭和7年。
  <7年、80歳、お元気ですねー>
   70歳まで勤めた。(面積が)少ないので勤めた、勤められた。
   小学3年のとき、戦争が始まったよ。
  <そうですか、昭和1桁の人たちは心も、身体も強いですよね>
   うん、小さい頃から苦労して育ったから。
  <これからも、ここらを歩きますので、いろいろ教えてください>
   気をつけて。
  <ありがとうございます>

 昭和1桁世代が我が国の農業や農村を支え続けているのを、あらためて知る。
 
 引用・参考文献等:*当ブログ2011年4月10日<水田の地割れと液状化・噴砂> *当ブログ2011年4月11日<水田の液状化・噴砂孔> *当ブログ2011年4月13日<高須賀池の地盤移動、遊歩道メチャメチャ>
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年02月26日 撮影地:埼玉県幸手市
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諫早湾干拓地の排水門・潮受堤防の遠景

2012年02月28日 00時00分00秒 | 農村の水
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写真1 西郷駅(さいごうえき)付近から望む諫早湾干拓地の排水門と潮受堤防


写真2 当地の歴史と今を明示する駅名


写真3 縁起のよい駅名、さいわい駅


 島原鉄道に乗り、湧水豊かな街・島原市の「浜の川湧水」を目指す途中、気になるのが国営(農林水産省)諫早湾干拓事業。
 潮受堤防を閉める鉄板が次々に下ろされる光景、いわゆるギロチンが平成1997年(平成9)4月14日にテレビ放映されて話題になった。
 農業振興、防災と漁業振興、自然保護との狭間でゆれつつも、2008年(平成20年)4月から41経営体が新干拓地で農業経営を始めている。
 当事業の表徴を左側の車窓から望めるはず。案の定、潮受堤防の排水門が視認できる。その1つが写真1。排水門と延長7,050 mの潮受堤防の一部がみえる。
 当地は、最大6m30cmの干満差がある有明海諫早湾、干潟が多く、1330年頃から干拓が始まった平坦な穀倉地帯。さすが、駅名にも「干拓の里」(写真2)。
 縁起のよい「幸駅(さいわいえき)」もある(写真3)。

 引用・参考文献等:*諫早ゆうゆうらんど干拓の里HP *「三番瀬を未来に残そう」HP *諫早市HP *長崎県HP  *九州農政局HP *当ブログ2012年02月26日<「農村の水」を求めて島原鉄道に乗車>
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年02月18日 撮影地:長崎県諫早市・雲仙市
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クチナシの実  想像だにせず

2012年02月27日 00時00分00秒 | 植物
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写真1 クチナシの果実。茶色の萼片が6本、上へ突き出ている


写真2 6本の萼片の下にそれぞれ、果実の外側へ稜が突き出ている


写真3 マンリョウの赤い実、クチナシの赤黄の実(左)


 湧水の街、島原市の湧水庭園「四明荘」は、2月18日、マンリョウの赤い実盛り。傍らの木に赤黄色の果実(写真3)。
 マンリョウにくらべて目立たないが、気になる赤黄色の実。調べるとクチナシの実。びっくり。

 1973年(昭和48)のヒット歌謡曲「くちなしの花」(歌:渡哲也)に次の歌詞がある。
 
  くちなしの花の 花のかおりが 旅路のはてまでついてくる
  くちなしの白い花 おまえのような花だった
  
 この歌謡曲により、クチナシは白い花、強い芳香のイメージに固まっていた私。
 果実があり、赤黄色とは想像だにしなかった。
 花が咲き、その多くは果実となる。これは自明の理。クチナシに限り忘れていた私。

 学名:Gardenia jasminoides アカネ科
 引用・参考文献等:当ブログ2012年02月21日<常緑葉に赤い実 マンリョウ>
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年02月18日 撮影地:長崎県島原市
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湧水を求めて島原鉄道に乗車

2012年02月26日 00時00分00秒 | 旅行
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写真1 諫早8:01発 島原外港行き キハ2500


写真2 南島原行き乗車券と諫早駅乗車整理券


写真3 三会駅(みええき)での上下線離合


写真4 南島原駅の操車場

 2012年02月18日土曜日、「農村の水」の一つ共同水場の今を知りたく、諫早駅08:01発島原外港行きキハ2500に乗る(写真1)。目的地は南島原駅近くの「浜の川湧水」。
 島原鉄道は単線ゆえ、上下電車の離合が数回ある。その一つを三会駅(みええき)で取る(写真3)。下り(島原外港行)が停車して上り(諫早行)が入る。下りの運転士が構内踏切り前に立つ。ミラーに下り電車と撮影中の筆者が写る。

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年02月18日 撮影地:長崎県諌早市・島原市
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オオバン  潜水よし 陸歩行よし 

2012年02月25日 06時56分23秒 | 野鳥
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写真1 嘴と額の白が特徴、オオバン


写真2 岸辺のオオバン。レンコンを思わせる足指4本。水かきは小さい


写真3 潜水開始のオオバン


写真4 完全潜水


写真5 浮上


 東北地方太平洋沖地震の21日前、高須賀池は水鳥でけっこう賑わっていた。
 その賑わい鳥の一種が写真のオオバン。餌の水草を求め潜水を繰り返す(写真3⇒写真5)。
 冬季ゆえ水草が少ないのか、岸辺に上がり餌を求める個体もいる(写真2)。

 学名:Fulica atra クイナ科
 引用・参考文献等:当ブログ 2011年8月22日 <野鳥バン 高須賀池で子育て>
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年02月19日 撮影地:埼玉県幸手市
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