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河川に設えられた取水堰の構造は、時代の流れから仮分けすると3つのタイプがある。
最も新しく機械化・自動化された堰が頭首工(弊ブログ2011年03月26日)。
他方、最も古く、石や木枝などを積み上げる堰(弊ブログ2011年03月27日)。これを積上げ堰と呼ぼう。
両者の間にあるのがコンクリート製堤体の堰。このタイプをコンクリート製堤体堰と呼ぼう。
コンクリート製堤体堰はコンクリートが土木や建築に使われるようになってからの堰。
わが国の近代産業生成・発展期の明治時代から造り始められた。
写真1のコンクリート製堤体堰は、弊ブログ2011年03月27日に紹介した石積上げ洗堰の約200m下流で水を堰き止めている洗堰。
写真の右に、取水口のコンクリート製柱枠が見える。
ちなみに、1964(昭和39)年改正の河川法(新河川法)は、基礎岩盤から堤頂までの高さが15m以上をダム、未満を堰と定義。
堰は固定堰と可動堰に分けられる。
固定堰には、水が堰の上から常時越流する洗堰(あらいせき)がある。
可動堰には、門扉を上下する引上堰(ひきあげせき・弊ブログ2011年03月26日紹介の邑楽頭首工。)と水中の構造物を起こしたり(立てたり)、伏せたりする起伏堰(きふくせき)がある。
固定堰は水を制御しづらい。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年03月06日 撮影地:栃木県日光市小代