おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

なに なさってんですか  ネギ植えしてます

2011年06月30日 00時00分00秒 | 農業

写真1 群馬県太田市・石田川の右岸、潅水の男性・経営主

写真2 ネギ苗を運ぶ奥様と後継者

写真3 ネギ苗を移植中の奥様と後継者。黒茶色の2つの条は、写真1の水を撒いた跡。そこに、写真6の機械で移植穴を開け、ネギ苗を手で移植する。

写真4 約3時間半後(写真1~写真3の移植時から)、奥様が独りでネギ苗を移植中(矢太神水源からの帰途、立ち寄る)

写真5 移植用ネギ苗。軽4輪トラックに積んである。

写真6 潅水跡にネギ苗移植用の穴を開ける機械

写真7 歩行型自動移植機でネギを植える女性2人

写真8 アゼクワを使いエダマメの畝間を除草する男性農民


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 ソラマメ畝の保温ビニールを剥ぐ男性農民に話を伺う(弊ブログ2011年06月18日
 その後、矢太神水源(ヤダイジンスイゲン)へ向け石田川左岸を歩く
 ほどなく、ネギのにおいが鼻に入る
 対岸のネギ畑、水撒き中の男性農民・経営主(写真1)
 橋を渡り現場に着き、なに、なさってんですか(以下、< >は筆者の質問あるいは返答。他は経営主のご教示。)

 <こんちわー、すいません、お仕事中、これはネギに水かけていらっしゃるんですか> 穴が開かないんで、これ穴開ける機械(写真6)
 <手植えなさるんですか> うん、乾いちゅうとねー、崩れちゃう。ここは、周りの土と違って、土を入れたとこだから、ちょっと粘土のー
 <多いんですか> うん
 <水をかけた所に苗を植えるんですか> そうだねー
 <これは、なんの機械ですか> だから、土を開ける機械、珍しいんだけど、あんまい無い機械だけど
   柔かくしたわけでしょ、そこへ穴を開けて行くわけ
 <はー> そいで崩れないわけ、湿気があるため
 <そこにネギを植えて行く、奥さんと息子さんが> はい」(写真2~写真4)
 <水かけて、穴開けて、手植えなさる> えー。(写真7のネギ移植機が横を通りすぎて行く)今行ったのがねー、なんつったらいいかねー、砂目のとこでは植えられだけど、あの機械も持ってんだけど、ここでは植えられねんの
 <そうか、土壌の硬さによって違うんだ、普通の移植機では植えられない> はい。こゆう移植機やなんだー、おれんちは7、8台買ったんじゃねんかなー、無いね、満足なのね
 <土が違うと、それに合わせた機械が無いんだ> 無いねー、ぜんーぶ 一長一短で。真っつぐ立つ植え方考えたいんだけど
   一番シンプルなんだけどー、この仕方(当家のような植え方)が深谷じゃー8割ぐらいでしょねー、深谷ネギでは
 <これは深谷ネギですね> いや、いや、うちは群馬だから
 <(出荷する際)深谷ネギの名前は使えないんだ> うん
 <これは、何ネギで出されるんですか> 何ネギって、ネブカネギでしょねー
 <作業なさってんのは、奥さんと息子さんですね> はい。よく百姓する気なったな、と思うけど
 <息子さんが> うんー
 <8月ぐらい収穫ですか> いや、うちは、承知で遅らす、ゴボウがあるから、ゴボウがあるから承知で遅らしてんの
 <何月ぐらいとるんですか> 冬だろねー。この品種は、春3、4月播く、承知で遅らす、夏おいても枯れちゃうんだよ
   だか、ある時期までに木(茎)を作っといて、そいで休眠させとくよなことして、うちのばい(場合)はね
   そいで夏はゴボウ手出しといて、(茎を)太らすぐらいしといて、枯れちゃ困るけど
 <そして、来年の3月、4月にとるんですか> うん、4月に近いですよねー、この品種はね
 <おおよそ1年かかんだ> だか、早いのは11月、10月に
 <出す> はい。大変なんだよ、農家
 <そうですよね> だから、農家が簡単にできたら困る、良くない、人間にも良くない
   あれも見てみて、あの機械も増え始めたけど、乾きに強い機械。これは湿気に強い
   どっか、ネギ収穫やってるうちも、今、ネギ高いけど
 <(収穫が)あるんですか> うん、最終で、あるでしょ、どっかに、あるんじゃない
   去年は乾燥が強くて、これ(穴開け移植)ができなくて損した
 <この機械が使えないぐらい> 乾いちゃう
 <向こうの旦那さんが鍬かなんか使って、あれは、どゆう作業ですか> あれ、枝豆の中の除草(写真8)
 <あの鍬は、何という鍬ですか> アゼクワつんだ、周りの畦をかくやつに主に使われる


 謝辞:ご多忙の中、潅水機械を止め、ご教示くださった経営主と、奥様、後継者に感謝致します
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年06月04日 撮影地:群馬県太田市
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小雨 の なか  ヒメウラナミジャノメ 翅 開く

2011年06月29日 00時00分00秒 | 昆虫

写真1 前翅表面に大きい眼状紋、後翅表面に小さい眼状紋3個のヒメウラナミジャノメ。眼状紋の大きさは雨滴と同じよう。


写真2 翅の裏に細かい波形の模様(ウラナミ)があり、ウラナミジャノメより小さい(ヒメ)のでヒメウラナミジャノメ。後翅裏面の眼状紋(目玉模様)は5個

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 本種・ヒメウラナミジャノメは林縁や早地などに一番良く見かけるジャノチョウの1種。幼虫はイネ科の草を食べ、幼虫で越冬。成虫は年に数回発生し、春先から秋口まで飛んでいる。本種は各種の花を好んで訪れる。前翅の長さは18~24mmでモンシロチョウより少し小さい。
 よく似るウラナミジャノメとの区別点は、後翅裏面の眼状紋(目玉模様)の数。本種は5個以上、ウラナミジャノメは3個。
 本種の和名は、翅の裏に波状紋があり(ウラナミ)、ウラナミジャノメより小さい(ヒメ)ので、ヒメウラナミジャノメ。
 学名:Ypthima argus ジャノメチョウ科
 引用・参考文献等:WEBサイト『昆虫エクスプローラ』
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年6月18日 撮影地:栃木県日光市
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ついに出合う キツリフネ

2011年06月28日 00時00分00秒 | 植物

写真1 細い花柄に釣り下がる黄色の花(花冠)、紅紫色の班点がある。キツリフネの花冠の先は開き、後部は細く閉まり下方へ曲がる。黄色花冠を含む全体の姿が釣り船に似るゆえ、ツリフネの和名となる。


写真2 釣り船もさることながら、口(花冠の前部)を開け、獲物を待つ魚・アンコウに似るキツリフネ



写真3 雨天、農業用水路の土手に咲いていたキツリフネ 


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 本種・キツリフネは山地の湿気のある所に生える1年草。黄色の花が細い花柄の先に垂れ下がる。
 この全体の姿が「釣り船」に見なされ、ツリフネの名がついた。同じツリフネの名がつくのは、ツリフネソウ(後日紹介)、ワタラセツリフネソウ(後日紹介)、ハガクレツリフネ(未撮影)がある。3種ともに紅紫色の花をつける。
 写真の個体は同一。
 学名:Impatiens noli-tangere ツリフネソウ科 花期:6~9月。
 引用・参考文献等:『山渓カラー名鑑 日本の野草』360頁、株式会社 山と渓谷社、1983
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年6月18日 撮影地:栃木県日光市
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伊勢醤油 万人好み の 味わい

2011年06月27日 00時00分00秒 | グルメ


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 伊勢出身の職場の先輩から、帰省お土産に頂戴したのが伊勢醤油(上の写真)。ありがとうございます・
 さて、伊勢と聞けば、伊勢神宮、伊勢湾台風、真珠、「伊勢は津で持つ津は伊勢で持つ」(伊勢音頭)、三島由紀夫・潮騒・神島、御在所岳、鈴鹿サーキット、桑名の蛤、四日市コンビナートを連想。これに、伊勢醤油が加わる。
 伊勢醤油は、鹿児島・九州の甘いドロッと醤油でなく、関東の濃口醤油のように少々塩っぱく、「おれは醤油だー」と鼻や舌を刺激するでもない、中間の旨み、香り、味わい。まさに、全国各地から伊勢神宮に参拝する人々の舌・鼻・目に合致するように工夫された趣ある醤油、万人向けの醤油と実感。
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年6月4日 撮影地:筆者宅
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関東地方内陸部 の 屋根 に 未だ ブルーシート < 東北地方太平洋沖地震 災害 その後 3 >

2011年06月26日 03時50分41秒 | 農村






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 3月11日から3ヵ月余、筆者の農村歩き定路を進んでいると、写真のように屋根のブルーシートがとれてない住宅や大谷石造りの蔵が目に入る。
 しかし、職人さんが不足して、なかなか順番がまわってこないのでシートをとれない、と教えていただく。一刻も早い修復を願わずにはおれない。
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年6月19日 撮影地:栃木県下野市
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