おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

ハケの夕暮れ 2015年も暮れる

2015年12月31日 00時00分00秒 | 景観






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 国分寺崖線、ハケを左にみて野川沿いを歩く(弊ブログ2015年11月20日
 河合さんのご案内で
 約12km歩き、野川に架かる御塔坂橋を渡り、ハケの坂を上がる
 ハケ坂・御塔坂は緩やか、疲れた足にほどよい
 神代植物公園や深大寺を目指すも時間切れ
 16:42、夕暮れ、ハケ坂の車は点灯(写真2)

 深大寺入口交差点で引き返す
 下る右遙か、屋根越しに富士山(写真1)
 暮らしの向こうに富士山

 かつて、関東地方の一部には暮らしの中に富士山があった
 富士見坂、冨士講、住宅の向き、風向きなど
 たとえば住宅の向き
   埼玉県旧大宮市域に富士山を南に望むフジミナミ(弊ブログ2015年02月21日
   同県旧栗橋町域に富士山を西に望むフジニシ(弊ブログ2015年02月27日のAさんのお話
 風向きでは南風を富士風、富士南と呼ぶ集落(同県旧大宮市域・弊ブログ2015年01月05日

 さて、富士山は住宅に遮られる京王線調布駅への道
 地ビール、深大寺ビールを飲み干す(写真3)

 本日は12月31日大晦日
 皆様のご支援等に感謝します
 2016年もなにとぞよろしくお願いします

 引用・参考文献等:弊ブログ2014年01月14日2015年12月19日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2015年11月15日 撮影地:東京都調布市

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手間ひまかかる「わりぼし」造り

2015年12月30日 00時00分00秒 | 農業

写真1 大根をカンナで平たく割り削る妻


写真2 割り削られた平たい大根を包丁で割り裂く夫。1cm間隔で裂く。先端部は吊るし掛けるために残す


写真3 「わりぼし」を割る場の全景


写真4・写真5 吊るし掛け干されて日数少ない「わりぼし」は白く、縮まってない

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 “若い人は、こんなことやってる人はいない”
 “この「村」でやってるのは2軒”(注1)
 これは切干し大根の「わりぼし」を造るご夫妻のお話(夫72歳・妻71歳・写真1~写真5;弊ブログ2015年12月22日
 「わりぼし」は労力と時間をかけねばならず、造る人は減った

 さらに現状は次のよう
 “おてんとさんが合わせてくれない”
 “昔なら12月前に寒く、値の高い12月上旬に出せた”
 すなわち現在、11月は暖かく、12月上旬に出す量は少ない
 「わりぼし」造りにも地球温暖化の影響
 
 注1 「村」は自治体の村でなく、「わりぼし」造りのご夫妻が、基本的にはご夫妻の「家」が構成する社会範域。具体的にはN(範域名)、公民館の範域
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2015年12月19日 撮影地:群馬県太田市



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赤城颪吹く麦の畝間にゴボウ

2015年12月29日 00時00分00秒 | 農業

写真1 ⇒の方向に強く冷たいアカギオロシ・カラッカゼが吹く
 その風を麦が受け、発芽ゴボウを護り、作土嵐・土埃を防ぐ
 ゴボウはホンバ・本葉3枚、うち1枚が大きい(写真4)
 麦、ゴボウともに並ぶ方向は南北。写真奥の赤城山は北北西の方向
 2015年11月28日15:43。写真2と同じ畑



写真2 2週間後、2015年12月19日11:05
 麦は上に横に伸び、ますますゴボウを護り、作土嵐・土埃を防ぐ
 ゴボウはホンバ・本葉3枚のうち2枚が大きくなる(写真5)



写真3 畑によっては⇒の方向にアカギオロシ・カラッカゼが吹きつける(注1)
 吹き起されたゴボウの葉裏は陽に照らされ萌黄、葉脈はくっきり
 萌黄、麦の深緑、天の青、白雲、色模様が好い。2015年12月19日10:34。写真4、写真5と同じ畑



写真4 2015年11月28日 ホンバ・本葉3枚、うち1枚が大きい
写真5 2015年12月19日 ホンバ・本葉3枚、うち2枚が大きい


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 2015年11月28日夕暮れ、ダイコン畑で収穫後片付けのBさん(63歳)
 次のようにご教示
   麦の間のゴボウはニネンゴゴボウと云う
   来年7月下旬から盆頃まで収穫するゴボウ
   ホンバ・本葉2~3枚で冬を越す間に寒さや霜で枯れる
   春さき3月彼岸頃、ホキ出す、生長を始める
   しかし、暖かくホンバが4~5枚で冬を越すと「とう立ち」する(注2)
   寒さにあい花芽分化して花が咲き、売り物にならない
   ゴボウでなく木になって硬くて食えない
   今年は11月の温度が高かったのでちょっと危ない

 さて、生長した麦をどうするのか
 農企業のパートさんとしてネギを収穫していたAさん(65歳・注3)
 次のようにご教示
   3月、ゴボウの新芽が出る前に、緑肥として作土に混ぜ込む
   養蚕が盛んな頃は土埃など立たなかった
   桑を抜いてから土埃が立つようになった
   ゴボウの葉が枯れている頃、土埃が立つ
   そのため、麦を播いてゴボウ畑の土埃を防ぐ、少なくする

 さらに、切干し大根「わりぼし」つくりの夫(72歳・注4)は次のようにご教示
   ゴボウを傷めないように、麦に除草剤を振るんでしょう
   
 いずれにしてもさらなる聞取りを行なう予定

 注1 アカギオロシ・カラッカゼが吹きつけるタイプは、土地改良事業を導入してない地域の畑のように思われる。
 注2 ゴボウは特定のステージまで生長して5℃以下の低温に長時間あうと花芽形成が始まり(緑植物体春化型)、
    花茎が伸びて花が咲く(「とう立ち」)。その特定ステージについてBさんの知見は本葉4~5枚
 注3 弊ブログ2015年12月20日のAさんに同じ弊ブログ2015年12月25日の5人のうちの一人
 注4 弊ブログ2015年12月22日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:上記 撮影地:群馬県太田市藪塚


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秋畦の薄紫花 カントウヨメナ

2015年12月28日 00時00分00秒 | 植物

写真1・写真2 秋の畦に咲く薄紫色の花、カントウヨメナ(学名:Kalimeris pseudoyomena キク科)
 茎の上部で枝を分け先端に3cmの花1個。2015年11月23日。宇都宮市今里町



写真3 カントウヨメナ(上の写真。)咲く秋の畦。2015年11月23日。宇都宮市今里町


写真4 コナギ(学名:Monochoria vaginalis var. plantasinea ミズアオイ科)
 花は1.5~2cm、葉より低い位置につく
 水稲作伝播とともに東南アジアから渡来した史前帰化植物
 2015年10月21日 埼玉県久喜市



写真5 ホテイアオイ(学名:Eichhornia crassipesミズアオイ科)
 葉柄の基部が膨らみ水に浮き、膨らみを布袋様の腹に見立てた。熱帯アメリカ原産の帰化植物
 2015年11月07日 埼玉県加須市 「道の駅 童謡のふる里おおとね 農業創生センター」に隣接の休耕田


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 2015年秋、宇都宮羽黒山神社の梵天祭
 急登参道などでの見聞撮を終え帰路のバス停へ
 待ち時間を近辺の田んぼで過ごす、小雨のなか

 カントウヨメナを求めて畦へ(写真3)
 あった! 咲いていた! 薄紫色の花5輪(写真1・写真2)
 前日22日薄暮、渡良瀬エコビレッジの畦で同花撮影に失敗
 捲土重来だった
 エコビレッジの町田理事長は同花をヨメナゴハンと呼ぶ
 名の由来は“春さき、新芽を食べていたんでしょう”

 さて、秋の田や畦に咲く紫色の花、カントウヨメナの他に何が咲く
 管見の限りコナギ(写真4)、ホテイアオイ(写真5)
 今後も探す所存

 引用・参考文献等:*『山渓カラー名鑑 日本の野草』(株式会社 山と渓谷社 1983年) 34頁・645頁
  *渡良瀬エコビレッジ:弊ブログ2015年12月03日
  *東京都立野川公園自然観察園のカントウヨメナ:弊ブログ2015年11月20日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日・撮影地:上記

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天の青変わり 畑の色変わる

2015年12月27日 00時00分00秒 | 景観

写真1 2014年05月18日 ブロッコリー。弊ブログ2014年05月30日


写真2 2014年09月28日 ブロッコリー残る畑にホウレンソウ播種。弊ブログ2014年11月05日


写真3 2014年11月16日 ホウレンソウ


写真4 2015年01月25日 休閑耕耘地


写真5 2015年06月23日 ユウガオ。弊ブログ2015年06月09日09月02日


写真6 2015年11月27日 屑麦。作土嵐防止と地力増強の屑麦栽培。弊ブログ2015年12月02日

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 春の暖かい青(写真1) 、秋冬の冷たい青(写真2・写真6)
 天の青変わり、地・畑の作物変わり、色変わる(写真1~写真6:Kさんの同一畑)
 2014年 春夏:ブロッコリー  秋冬:ホウレンソウ⇒休閑
 2015年 春夏:ユウガオ    秋冬:麦

 秋冬の冷青には麦の萌黄が好い
 トンネルなど白覆いの中に萌黄や緑、これも好い
 生き活きの色模様・証し
 関東ロームの黒茶はいただけない

 引用・参考文献等:弊ブログ2015年12月10日11日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:上記 撮影地:栃木県下野市

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