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写真の重厚な入母屋造り住宅は、当ブログ1月14日紹介の「どんど焼き」取材のために伺ったW様宅。聞くと次のようである。
2009年3月から建て始め、2010年7月に完成。材木の多くは所有山林から伐り出し、乾燥、製材に3年かかり、それから建て始めたので4年余を要した。庭や宅地周りの整備は今後行なう。建坪72坪。
大工棟梁に指示したのは、一つに近年少なくなった和様式建築とする、二つに釘や金具は必要最小限に止める、三つに和室四つの天井は格天井造りなど特徴をもたせ、四つに鴨居の高さは2mなどであった。
大桁(写真4)は1.5尺杉材を正面と背面にそれぞれ6本使用。約25トンの屋根瓦を支えるために化粧垂木は太めとし、間隔も約1尺に狭めてある(写真4)。垂木先金具は銅板(写真4)。
四つの隅(すみ・写真3)は反り、そのため隅木、隅の垂木及び桟ともに、山の傾斜に合わせて根本が自然に曲がった杉を使用。隅木と隅垂木の先の金具も銅板。一つの隅の造作に5~6人で6日を要した。
1年5ヶ月に及ぶ工事は、和様式建築技術の継承に寄与したと筆者は考える。
謝辞:W様夫妻にご教示、ご協力をいただきました。あらためて御礼申し上げます。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年1月8日 撮影地:栃木県鹿沼市板荷3区