おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

ドンドヤキ 栃木県鹿沼市板荷3区

2011年01月14日 00時00分00秒 | 民俗
写真1

写真2

写真3

写真4

写真5

写真6


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 栃木県鹿沼市板荷3区は約120世帯の山あいの集落
 東武日光線が通り、清流黒川が流れ、板荷駅から歩いて約15分の集落
 当区を含む板荷は林業で栄えた

 本日01月08日は「どんど焼き」の日
 正月行事、無病息災の神事
 3区の子供育成会が主催し、3区自治会、消防団などが後援
 14時から3区育成会が各戸を回り、松飾りなどを集める

 「どんど焼き」のやぐら(塔)は、刈取り跡の乾いた田圃に立つ
 孟宗竹などで造り、集めた松飾りなどを重ね積み上げる(写真6)
 やぐらは風に倒されないように四方へ紐で結わえ補強されている

 18時30分頃に点火
 写真1(18:44)、写真2(18:49)のように燃え盛る
 竹の破裂音がボン、ボーン、ボン、松飾りなどがパチパチ、パチパチ
 子どもたちの驚き声、はしゃぎ声
 消防分団の消防車が控え、同団員や育成会員が火勢を管理

 慣行として紅白のダンゴを拵え、小枝につけたマユダマ(繭玉)を炙る(写真3:18:52)
 写真4のマユダマは火柱から離れた畦に突き刺してある
 18時57分頃、火柱は低くなる(写真4)

 育成会の父親たちは鳥を焼き、母親たちはテントで豚汁を作る
 育成会、自治会などの父母や祖父母に、子どもたちに、見物者にご馳走(写真5)
 筆者もいただき、冷える夜、身体が暖まる

 20年前までは「どんど焼き」をトリヤキ(酉焼き)と云っていた
 正月3ヵ日があけてから、間伐材の心棒を立てやぐらを組み、14日の夜に焼いた
 近年、7日過ぎの土曜日に行い、翌日曜日に後片付け
 今のやぐら(写真6)の高さはトリヤキの頃の3/4くらいになったと云われる

 謝辞:3区育成会及び3区自治会の皆様のご協力・ご教示・ご馳走をいただきました。あらためて御礼申し上げます
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年01月08日 撮影地:栃木県鹿沼市板荷3区
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