写真1
写真2
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写真1のコースターは新聞に挿まれる広告紙などで作られている
作者はNさん、頭耳眼足ともに丈夫の90歳
細かい手作業でコースターを拵え、筆者の名刺を眼鏡なしで読むNさんに驚き、驚き
Nさんは独り暮らし、子供たちは皆、島外に暮らす
県内に暮らす長男が月に数回戻る
Nさんのように独りで、あるいは高齢夫妻で暮らす世帯は集落(写真2)や周防大島に多い
Nさんの活躍の一つに酒粕漬け「つわっ子」の製造販売がある
自生ツワブキの酒粕漬け製法を、1973(昭和48)年、婦人会員が集落の高齢者から継承
試作品は農林水産に係るイベントなどに出品して好評を博し受賞
味は口コミなどで周知された
そのため周防大島の特産品にしようと、Nさんは1987(昭和62)年に製造・販売の「つわぶきグループ」を立ち上げた
集落の婦人会仲間10人といっしょに造り、道の駅「サザンセトとうわ」で販売
1987(昭和62)年は80㎏、1988(昭和63)年は120㎏を漬け、1パック150gを250円で販売
販売好調ゆえ、1996(平成08年)頃になるとツワブキを採取するだけでなく栽培も行なう
翌年から、東和町生活改善グループ連絡協議会を構成する五つの集落の生活改善グループが増産
当時、1パック130gを300円で販売
生活改善グループは、農業者や農家・農村の生活をより良くするための女性農業者や農家女性の集団
国と47都道府県の「協同農業普及事業」で都道府県職員の生活改良普及員・普及指導員が指導する集団
現在、生活研究会と名乗る集団が多い
2010年12月21日に紹介したように、農産物直売や農産物加工における生活改良普及員・普及指導員と生活改善グループの活躍をあらためて知る
しかし、Nさんをはじめ生活改善グループ員は加齢し、活動後継者なく、2~3年前から製造販売を中止
ツワブキの酒粕漬け製法が周防大島の若い人たちに継承され、販売再開がなされることを期待します
活動後継者不足は各地の生活改善グループ・生活研究会にみられる課題でもある
さて、道の駅「サザンセトとうわ」は「忘れられた日本人」などの作者・民俗学者宮本常一の生家に近い
周防大島の柑橘類をはじめとする農産物や海産物が並び、レストランもある
皆様、是非お立ち寄りください
さらに車で2~3分進むと、宮本常一の関係資料展示・閲覧室を備える周防大島文化交流センターがある
さらにさらに、「男はつらいよ」などの作詞家・星野哲郎記念館もある
話は変わり、コースターに載せてあるのは加古川市志方町西牧の長谷川勝次氏が採取・精製した蜂蜜(写真1)
弊ブログ2010年12月24日に紹介した溜池・辻堂池の近くに巣箱が置いてある
“ここに蜂の巣箱があるとは”と少し驚いたことを思い出す
蜂蜜は、過度に甘くなく、サラリとした味、舌触り
ラベルには次のように記される
「希少価値! 野生のミツ ニホンミツバチ
成分 100%純粋天然はちみつ
内容量 510g
採取者 加古川市志方町西牧222-3 長谷川勝次
賞味期限 平成24年7月(平成22年採取)」
皆様、ご賞味ください。但し、量に限りのある可能性があります
なお、ラベルが濡れているのは、蜂蜜をこぼした私の不手際
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:写真1;2011年1月10日、写真2;2010年11月22日
撮影地:写真1;筆者宅、写真2;山口県周防大島町