ありるれろ**

わざわざ人に話すほどのことでもないけどちょっとつぶやきたいことを綴っています。

フルマラソン完走しました

2015-02-09 20:02:29 | Weblog

無事に、フルマラソンを完走しました。

不安でしょうがなかったけど、走り始めたら余裕が出てきた。
「そうそう、こんな感じだったわ」
「慣れたもんだわ」
って。


スタート地点のようす。
市庁舎の窓が「走」になっています。

スタート地点の写真を撮ろうとしたら強風で帽子が飛ばされ、
それを拾っているうちに、写真撮影のために外していた手袋を落としてしまいました。
昨日買ったばかりなのに、スタート前で落とすなんて。
何やってんだか。
(しかも写真は撮れてなかった)


今回の距離表示は1kmごと。
過去2回より何だか1kmが短く感じました。

6kmを過ぎた地点で両親を発見。
ちなみに、後にも先にも見知った顔はなし。

ここ、本当にわたしの地元か?


普段の練習ではいつも12km前後走っているので、15kmまでは余裕でした。


高炉跡


スペースワールド前

北九州の名所を巡ります。
18km地点くらいから脚が重くなってきて、練習不足かな~と思った。
20km地点で「半分いく前からこんなんで大丈夫か?」と不安になる。


余計なことは考えないようにして迎えた中間点。
「まだ半分か~」とは思わなかったな。
「おっ、もう半分きたか」と。

だがしかし、ここからが地獄の始まりだったのだ。


北九州マラソンのコースは、後半はずっと海岸沿い。

関門海峡の潮風が、容赦なくランナーに襲いかかるのです。
足を取られる、帽子が吹き飛ぶ、ひどいときは息ができない。

最初は追い風だったからいいけど、同じコースを戻るから、帰りは向かい風。
足をつった人、低体温症で毛布にくるまれてる人を脇目に下を向きながら走り続けます。
わたしはあまりトイレに行かないタイプだけど、寒さでトイレに行きたくなった。
レース中に行きたくなることなんか、いつもなら全くないのに。


関門海峡。
向こうに見えるのが本州。
こんな感じで、ずっと海のそばを走るのです。

わたしのフルマラソンの走り方は、しばらくゆっくり走りながら体力を温存し、30kmを過ぎたあたりから少しずつペースを上げていく、後半追い上げ型。

前回のマラソンのときは32kmで辛くなったので、今回ははやる気持ちを抑え、ひとまず32kmまで様子を見てました。

32kmを過ぎても余裕があり、これは間違いなく完走できると確信。
しかもタイムを見ると、前回の4時間57分32秒の記録更新も狙えそう。

このままいつもの自分のランニングペースまで上げて、ゴールまで一気に駆け抜ける!!
まずは5時間完走のペースランナーに追いつくぞ!

と思ったのに、強風で思うように進まない。
しかも雪まで降ってきた。
手袋をしてない手はもちろん、手袋をしてる方の手も、指先まで冷え切って、過酷という文字が何度も頭の中に浮かびました。

吹きすさぶ風にペースが上がらず、一向にタイムが縮まらない。
自分の前を走るランナーを何人追い越しても、ペースランナーが見えてこない。

ここの辺りが一番辛かったなー。
下手にタイムを狙い出したからか、体が進まないのに気持ちは焦るばかり。

残り5kmの表示が見えてからが本当に辛かった。
走っても走っても距離が縮まらない。

沿道のありがたい応援も
「あとちょっと!頑張って!」
って言われても3.5kmってどんだけ距離あると思ってんだよ!!と心の中で呟くくらい、長かったです。

さらにこの辺から記録更新が難しくなってきたことを悟り、辛さがどんどん増すばかり。
かなり険しい顔で走ってたと思います。

40kmを過ぎ、41kmを過ぎ、42km地点で道路の真ん中で、ランナーを励ます有森裕子さんを発見。
ずっとこうやってランナーを応援し続けてくれたので、声も枯れかけてました。

思い起こせばわたしの人生初のフルマラソンを迎えたときも見守ってくれた有森さん。
「誕生日おめでとう」と言って握手してくださったあのときの細い指も、今回は大きくたくましく感じました。

(ま、有森さん手袋してたし。)

ラスト195mも長かったー!!


ゴールが見えてきた!!

今回は最初のランナーから9分遅れでスタートしたので、5時間6分以内であれば記録更新。
既に5時間8分を過ぎた時計を見て、成し遂げられなかったと分かりました。

悔しかったなー。
達成感が半減した気持ち。

トボトボと歩き、スタッフからメダルをかけてもらったとき、堰を切ったように涙が溢れ出しました。

完走できた満足感?
体力に余裕があったのに、記録更新できなかった悔しさ?
強風が吹き付ける過酷なレースを走り終えた安心感?

ぼろぼろ泣いているわたしを見て、一回りほど年下に見えるスタッフの女の子たちが、見守るように優しく迎えてくれ、

ああ、自分が泣いているのは、自分が完走するまで支えてくれたスタッフやスポンサー、沿道の方々の声援の優しさや温かさが身に染みたからだ、と気付きました。

地元だという贔屓目なしでも、過去に出場した中で一番温かい大会だったと思います。

豊富な給水所、郷土食あふれる給食の数々。
前日のイベントにしても、レース中にしても、
「参加者に北九州マラソンを楽しんでもらいたい」というスタッフ心遣いがいたるところに感じられました。

ほんとにいい大会だった。
潮風の過酷さを差し引いても余るくらい良い大会だった。


来年も出るかって?





いや、来年はスタッフだな。


今回、母がゴール付近で待っていてくれたらしいのですが、わたしが途中でどんどんペースアップしたため応援サイトが計算した予測タイムを上回り、母が気付いたときにはとっくにゴールしてしまってました。
残念。

ちなみに記録は4時間58分54秒。
ギリ、5時間切りは果たせた、というところです。
思ったより余裕だった。
週に一度の練習で十分だったな。

また、いい大会を見つけたら、フルマラソンに出たいと思います。
(海沿いじゃないところで)
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2 コメント

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すごい! (juna)
2015-02-10 14:18:43
テレビ観てたよー。
完走、しかも5時間切りってすごいねぇ。
私は一生走ることはないとおもうけど、小倉牛だけは食べたいと思った(笑)
おつかれさま☆
返信する
junaさん (あり)
2015-02-21 14:54:58
テレビ、全国放送だったみたいで、東京の友達からも見てたよー!って言われてびっくりしました!
でもわたしは全然映ってなかったみたいです。笑

北九州マラソンは、今まで出たどの大会よりも一番良かったです!!
間違いなく北九州のイメージアップに繋がると思います。
返信する

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