今日の考え事〈applemint1104〉

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「火村英生の推理」最終話の感想

2016-03-21 11:34:22 | ドラマ
印象的な最終回でした。
昨日は裏番組の「キャサリン…」を見ていて深夜こちらの録画を見たのですが、シャングリラと火村の関係が分からず…。
今日改めて見直して、何となく理解しました。
 
「シャングリラ十字軍」の教祖みたいな存在が諸星(長谷川京子)なのですね。
この集団は諸星の指導に従う犯罪集団のようです。諸星が刑務所の中にいた頃に火村と接見していたらしいです。
諸星は火村に特別な感情を抱いている。それは自分たちが同じ穴のムジナであることを見抜いているからなのでした。
そして、諸星は火村の暗い欲求を解放してみたいと思っている。
それは「サイコパス」になる道をつけてあげたい、というものだと思います。
 
諸星のサイコっぷりが描かれています。火村を呼び出し、ゲームを始めます。
3つのグラスにワインを注いで、その中に致死量のトリカブトの毒を入れる。
一つずつ飲んでいって、命を賭けたゲームをしようと言うのだ。
火村がまず一つのグラスを選ぶ。そしてもし毒入りでなかったら、諸星がもう一杯飲むと言う。
ここで、「結局火村が毒入りを飲ませられるんじゃん」と思ってしまいます。
そして火村がグラスを選んだ後に諸星は後ろを向いて考える時間を与えます。
「今がチャンス!」この時、3つのグラスを床にこぼしてすぐ側にワインの瓶があるのだからそれを注げばいいのに!
と思いましたが…。
まぁとにかく、サイコパス対犯罪学者のウルトラクイズみたいなものなので、見守るだけです。
そして火村は諸星が後ろを向いた隙に3つを合わせ、それをまた3つに注ぎ、毒の確立を3分の1にしたのです。すごい。あっぱれ!
そして、まず諸星が一つを飲みます。しかし…3分の1の毒が入っているのに何ともない!何故だ?
次に二人がそれぞれのグラスを取って一気に飲みます。
すると諸星が苦しみ出します。3分の2の毒が回ったのか…
この時、火村はゴックンしないで相手が飲むのを待って吐き出せば良かったのに…なぜそれをしない。
そして、まもなく火村も倒れます。ここで倒れるなら、3分の1の毒を飲んだ諸星はもっと早く倒れるはず…
しかもトリカブトの毒は、昔ニュースで見ましたが、激しい下痢と嘔吐が起こるんだそう。
どっちも起こしてないのはどうしてか。汚いからか…。
とか何とか言っている内に警察が到着。二人は別々に運ばれます。
 
しかし公安の救急車で運ばれている間に内通者が謀反を起こします。
シャングリアの車が追いついて、まんまと諸星を奪回します。
早くも回復している諸星。それにしてもこんなに警察と公安がドジだとは。
 
そしてまた新たに諸星の火村に対する挑戦が始まるのです。
どこまでしつこいんだろう、この女は。まるでストーカーではないのか。
そこがサイコパスたる由縁なのか。
やがて山奥の滝近くの場所で、二人は向かい合います。
諸星は拳銃を火村に与え、自分も取り出して、決闘を始める。
その情熱を教団繁栄のために使えばいいのに。しかしそういう破滅的な願望の人なのでしょう。
 
乾いた銃声が聞こえ、駆けつけた刑事たちとアリスが見たものは…
そこに二人の姿はなかった。叫ぶアリス。
 
無駄のない運びでした。
アリスは前半で愛読書のホームズの話をします。
ホームズとモリティア?という老教授との意見の違いがありました。二人は激しい言い争いをして、滝壺に落ちて亡くなります。
ホームズはワトソンに書き置きを残しました。「真の友へ」という題で「お前(モリティア)を破滅させる為なら、世の人のため、喜んでこの身の破滅を受け入れよう」というものでした。
これが今回の筋書きそのまんまです。
ホームズは火村。モリティアは諸星。そしてワトソンがアリスです。
 
しかし火村は決闘の時「この犯罪は美しくない」と呟いています。
人にお膳立てされ、与えられた犯罪なんて、望むところではないのです。
舐めんなよ、諸星。しかし後の祭りか。二人は滝壺に消えてしまったのでしょうか?
 
最後に、火村が帰ってくるらしい足音と姿が映って終わりとなります。
アリスの驚きの表情。これは火村でしょう。
どうやってあそこから甦ったのか、それはまた次回に委ねられるのでしょう。それとも「本買ってね」の催促なのか?
 
いやー最終回にあるまじき充実振りでした。
もっと早く諸星を出しておけよと言いたいです。
しかし、長谷川さんがどうもミスキャストな感じでした。ねっとりしてるし…。
中谷美紀さんとか松雪さんくらいのクールさ猟奇的な感じがする人がよかったです。
でも、ギャラ高いのかな…。
原作のあるドラマは違いますね。
斎藤工さんのポーカーフェイスもなかなか良かったです。また続きが見たいです。


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