今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「ブラックペアン」3話の感想

2018-05-09 10:46:32 | ドラマ
日にちが過ぎてしまいましたが‥。
じっくり見てみて、ようやくこのドラマの複雑さを知りました。ここまで根気良くないとドラマを理解できないなんて‥
日曜の9時ということで家にいるサラリーマンの中高年者の視聴を狙ったのでしょう。
主婦や若者狙いならここまで凝った作りをしないはず‥
 
二つの大学の外科医のトップ争いが柱なんですが、帝華大の西崎と東城大の佐伯、この二人が学会の理事長を狙っているのでした。
天才的な腕を持つ佐伯です。が上手すぎて誰もそれを受け継ぐことが出来ません。
一方スナイプという機器に望みを託して手術しようとしている帝華大の高階がいました。
彼は東城大に送り込まれます。彼は西崎が派遣させた医者でした。
スナイプの成功で佐伯を潰そうとしているのでした。(ですよね)
しかし、高階のスナイプの使用はまったく上手く行きません。前回では2度手術に失敗して患者が死にそうになりました。
おまけに研修医の世良がまったくのびびりです。役に立ちません。
ですが、東城大には一風変わった医者がいました。渡海です。彼は自分の部屋で淡々と卵かけご飯を食べ、何やら孤高です。
それを見張っているのが、猫田という外科看護士でした。彼女はベッドにもぐりこんで寝腐っているのです。何なんだこれは…

渡海は、そのぼんやりした風貌とは異質の、凄い医者でした。
患者の状態を誰よりも早く見抜き、適切な見解を導きだし、誰も気づかないことを言い当て、しかも手術の腕が達者です。
三拍子そろったスーパー外科医なのでした。
けれどそれと引き換えにか、性格がとっても悪いのです。人を人とも思わないような態度で、口も悪い。
それだけ見ると変わり者の偏屈としかいいようのない人なのでした。
 
ですが、主人公だけあって、今回も渡海の仕事は素晴らしかったです。
音大生を手術した初めの段階で心臓の筋肉が弱いのを見抜き、手術を中断する。
また、スナイプを使うにしても、世良と佐伯が3Dプリンターで作った模型で練習してるのに、渡海は一発でどう使うかをイメージし理解していました。
はじめからその辺の医者とはレベルが違います。
そして、今回は二人の患者の手術をほぼ同時にやり遂げました。最後の最後でスナイプを使うというどんでん返し。
それを誰よりも上手に使って手術を成功させたのです。
 
はぁ~なんて格好いい…!
でも、見てて不安になりました。こんなに医者は治療より自分の手柄をかけた頂上争いをしているのか。
どんなに論文が立派でも、手術の腕がない医者。こういう医者もいるんだ~。
まさに、医療って総合治療。感じの悪い医者に私たちは憤慨するけれど、本質はそこじゃないんだ。
色んなことを考えさせられます。
 
二宮さんがいささか残念ですね。年恰好は充分なんですが、味もそっけもない。もっと雑味のある人でないと。
何でいつもドラマの主役はジャニーズなんだよ!この重厚なドラマの主人公はもっと他にいなかったのか?
思い当りませんが‥。
西崎さんもアンパンマンみたいだし、ソムリエが患者役をしている。妙なキャスト。内田さんと小泉さんは適役ですよね。
でも、やっぱりそこまで望んじゃいけないのか。
 
このドラマの骨格をもっと説明しないと、漫然と見てるとさっぱり意味が解りません。結局、ついてこられる人だけでいいってことなのかな。


コメントを投稿