今日の考え事〈applemint1104〉

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「NHKスペシャル・原発メルトダウン危機の88時間」再放送の感想

2016-03-17 10:40:49 | テレビ
一昨夜のNHKスペシャルの再放送を、たまたま起きていて見ました。
東日本大震災の福島第一の原子炉爆発が入念なCG、セットで再現ドラマになっていました。
余りに重くて、本放送では見る気がしなかったものの、見てしまうと引き込まれました。
 
一号機から四号機までの原子炉が水素爆発に到るまでの経過を詳しく描いていました。
細かい所は私には分かるはずも無いのですが、例えば、原子炉内の中の圧力が高まって、水を注入した。にも関わらず変化がない。
それは縦横に走ったパイプの一部から水が漏れていて、充分注水したはずなのに入っていなかった。

また電源喪失して、手動でもバルブを開けられなかったり。
最後まで安泰だった二号機は、後半に絶体絶命になった。
原子炉の格納容器が爆発するという大きな危機に見舞われていたのです。
その寸前まで行ったのに、奇跡的に予想もしなかった事が起こりました。
蓋が浮き上がってそこから放射能が放出され、爆発を逃れたというのです。
正に間一髪でした。これが爆発すれば東日本はほぼ壊滅状態だったといいます。
この蓋からもれたハプニングで、日本の国土の半分が助かったらしいです。
もし爆発してれば、どうなっていたのでしょう。私も今ここにはいないでしょう…周りの人も。
 
5年も経って明かされる真実がこれですか。…それとも、これは既成の事実なの?
東電のホームページにはその説明が詳しく載っています。
 
一昨日の番組は秀逸でした。
限りなく現場に近いような雰囲気。爆発事故の現場、俳優達の迫真の演技、CGの解説など。さすがNHK!
分かりやすくて、構成も適切。見事でした。
これは国民が全員見るべきものではないかと思いました。
 
しかし千年に一度の地震と津波があったからと言っても、何か一つ助かる術があったのではないかと考えさせられました。
あんまり脆弱すぎる…。そして4つも海の近くに原子炉を並べて建てるなんて、ドミノみたいになるって考えなかったのかしら。
だって投資の原則にあるじゃないですか。「リスクは分散させろ」って。
宮城県の女川原発は高台に建てたのでかろうじて津波を免れました。
東京へ供給する電力なら、もっとあらゆる事態を考え抜いて建てられるべきではなかったのかと、素人考えで思いました。
 
家庭で使う電気なんて、代替えのきく物がいくらでもありそうです。
昔なんか七輪で煮炊きしたり、竈を使ってたんですよね。
火の始末は気をつけなくちゃないけど、原発の危険からしたら比べものになりません。
文明と科学技術の上に私たちの生活が成り立ってるなら、どれだけの危険の上に立ってるのか、ちゃんと専門家が検証すべきでないんでしょうか。
住めなくなるかも知れないリスク取ってまで、便利な生活したくないですわ。
かと言って、工場や産業関係では原発のエネルギーを使わなきゃやってけないんですよね?
 
こっちが立てばあっちが立たずです。
どっちも蔑ろには出来ませんもんね。日本は経済で成り立ってるから、いずれも大切です。
 
こういう番組は社会主義国家だったら作れないんでしょう?
もし同じような事故が中国で起きたら、きっと隠し通すでしょうね。
日本は言論の自由があって良かった。ホントにそう思います。いずれ社会主義に移行するかもしれないですけど…(悲)。


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