ふみさんの日々雑感

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南山を歩く

2008-04-08 16:07:21 | 南ちゃんと南山
天気のいい日に、家の直ぐ前に広がる雑木林に散歩に行った。春になった里山は、鶯や他の鳥達のさえずりに満ちている。

木々は柔らかく芽吹き始め、春を惜しむように桜が咲いている。

靄がかかっていず空気が澄み渡った日なら、向こうにハッキリと富士山が見える。

写真ではハッキリと分からないが、一面にスミレが咲いている。

下草がキレイに刈られ、木漏れ日の林。ドラマのロケが行われる里山でもある。

所々に畑が広がる。

南山埋蔵文化財調査中と札が立てられている所があった。あちこち掘り起こしてある。初めて見た。いったい、どんな埋蔵文化があったのだろう。市の広報でも見た事がないと思うが・・・。今度、調べてみよう。

張り出した崖の下に、二面の草野球場と二面の草サッカー場がある。お休みの時は、朝から夕方まで歓声が聞こえる。その向こうは、ずーーーーっと草原の空き地が続いている。


近々、私の家から見える里山の1/3と野球場とサッカー場とその向こうの草原の空き地が無くなり、ニュータウンが作られるらしい。

家を買う前に、市役所に問い合わせた。マンションの前の広い道が里山にぶつかり、行き止まりになっているので「将来、この道の先が開発されて、山の向こうにつながるのですか?」と。市役所の職員は「全然、そんな予定はありません。駅前の開発は終わりましたから」と言った。

それが、いつの間にかニュータウンが出来る事が決まっていた。今頃、反対の声が上がっている。山道でも、反対のグループの人達の一群にあったが、でも、もう、どうしょうもないのでは。

いつだって、私達の知らない所で、物事は決められ、そして密かに進められる。気が付いた時には、引き返すことも中止することも出来なくなっている。空しさを感ずる。

少子高齢化と言われ、人口が減って行く時代に、どうして大掛かりなニュータウンを作ろうという発想が出てくるのだろう。もっともっと高速道路を作りたい、もっともっと新幹線を通したい、もっともっとマンションやビルを建てたい。その後の事を想像した事はないのだろうか。

作ることが、建てることが目的になっている。温暖化阻止なんて言っていても、政治家にはそんな事どうでもいい事なんだろうな。そして、ますます、膨れ上がる国と地方の借金の山。本当に後は野となれ、山となれ状態のような気がする。

この、春のさわやかな雑木の柔らかい新芽を愛でながら、私達はどこに連れて行かれようとしているのだろうと、ちょっぴ感傷的になった。


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