朝の連続テレビ小説を見続けたのは、何十年ぶりだろう。
昔、専業主婦だった頃は、毎日見ていた。
勤め始めてから、そんな時間もなかったので見なくなった。
エールも見てはいなかったけど、娘が面白いというので、途中から、ちょっと見出したが、直ぐにコロナで中断となった。
そして、中断時に、最初からやると言うので、最初から見始めたらはまってしまった。
そして、作曲家になって、ドラマの中で歌われた歌は、本当に懐かしい。
まだ、生まれていない頃の歌は、母達が歌っていたので、耳に残っている。
ドラマの中で歌われた数々の歌は、歩んで来た過去を思い出させる。
子供の頃の、母や父の働く姿だったり、姉や妹と遊んだ事だったり、まだまだ、田舎の村が活気に溢れていたいた頃だったり。
ドラマの運動会の様子を見ながら、私の育った村の小学校の運動会は、村中のお祭りだったと懐かしく思い出した。朝から花火が開始を告げ、村中の人達がグランドに集まり、大人も子供も一緒に競って、賑やかで楽しかった。
その村の小学校は、もう今はない。
子供の頃、長男が家を継ぎ、それ以外の子供たちは、皆都会に働きに出た。
でも、私が高校に上がる頃には、その長男達もポツポツと都会に働きに出たり、裕福な家の子は大学に行ったりと、村から若い人たちが居なくなって行った。
今は、田舎に帰っても、時間が止まったような静まり返った村になっている。
そして、私も都会に働きに出て結婚し、子供が生まれ、その子供も結婚したりと家を出て行き、夫も亡くなり・・・。
ドラマの中の歌を聞いていると、数々の楽しかった思い出が浮かび上がり、何度、胸が一杯になったか知れない。
最終回の、若い夫婦が二人で浜辺を駆けるシーンには、幸せ一杯の未来を疑わなかった私と夫の、若い頃を思い出し涙があふれた。
あっという間に過ぎて行った何十年、何と遠くまで来たのだろうと、一人寂しく思う。
東北大震災と同じ年に、あっという間に逝ってしまった夫が生きていたら、今、二人でどんな生活を送っていたのだろう。
この、災厄の年に、エールに出会えて良かったなと思う。
ドラマの中とはいえ、素敵な夫婦に出会えて良かったなと思う。
もう一度、録画してある最終回とフィナーレを見ようかな。
それと、二階堂ふみさんのドラマの「ストロベリーナイト・サーガ」のラストのシーンを見ようかな。
彼女が犯人にピストルを向けて投降を促すセリフが、目に涙を溜めて説得する言葉が、心に刺さるのだ。
そのシーンだけの為に、このドラマの録画を消さないでいる。そして、時々、そのシーンだけを見て感動している。
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